『ドラゴン・タトゥーの女』あらすじとネタバレ映画批評・評価

ドラゴン・タトゥーの女の概要:2011年のデビット・フィンチャー監督作品、ダニエル・クレイグとルーニー・マーラのW主演。原作はミレニアム3部作の1作目。雑誌編集者とドラゴンの刺青を持つ女が、40年前の少女行方不明事件を追う。

ドラゴン・タトゥーの女

ドラゴン・タトゥーの女 あらすじ

映画『ドラゴン・タトゥーの女』のあらすじを紹介します。

雑誌「ミレニアム」の経営者のひとりで記者でもあるミカエルは、大手会社に対しての記事がきっかけで起訴された。
彼は訴えられた会社の情報と引き換えに、国内最大の企業グループのトップ、ヴァンゲル氏の一族の中にいる、孫娘を殺した犯人を捕まえて欲しいという依頼を受ける。
40年前にヴァンゲル一家の住む屋敷と町とをつなぐ唯一の橋で事故があり、その間に当時16歳だった孫娘のハリエットが忽然と姿を消したのだった。

病的に痩せ細って独特な雰囲気をまとうリスベットは大手会社の優秀な調査員で、ミカエルの身辺調査を担当していた。
精神的に問題があると疑問視されて後見人をつけられているが、後見人のセクハラに耐えられずに仕返しをした事もある女性だ。
やがて調査に行き詰ったミカエルがリスベットの存在を知り、彼女に調査の手伝いを依頼する。

やがてハリエットが残した手帳の内容から、残虐な連続殺人事件の存在が明らかになり、ハリエットも犯人を追っていた可能性が出てくる。
ハリエットは亡くなる直前に何かに怯えていた事がわかり、その相手はハリエットの兄マルティンだとわかる。
かすり傷だけで済んだものの、ミカエルが銃で襲撃され、その犯人もマルティンだった。

連続殺人犯はマルティンとハリエットの父親で、マルティンも殺人犯だったのだ。
ミカエルを殺そうとしたもののリスベットに止められたマルティンは事故死する。

ハリエットは生きてるのではないかと考えたミカエルとリスベットは、一族と縁を切ったロンドンにいるアニタが何か知っていると踏んで彼女に接触する。
ハリエットは父親と兄から虐待を受けていて、アニタと入れ替わって逃げたのだった。

調査は終わったが、ミカエルとリスベットの間には友情が芽生えていた。
初めてできた友達のために自分の調査能力を使うリスベットだったが、幸せそうに歩くミカエルを見かけ、逃げるように彼女は去っていった。

ドラゴン・タトゥーの女 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2012年2月10日
  • 上映時間:158分
  • ジャンル:サスペンス、ミステリー
  • 監督:デビッド・フィンチャー
  • キャスト:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー、スティーブン・バーコフ、ステラン・スカルスガルド etc…

ドラゴン・タトゥーの女 批評 ※ネタバレ

映画『ドラゴン・タトゥーの女』について、2つ批評します。※ネタバレあり

スウェーデン版より掘り下げて描かれたリスベット像

2009年に、スウェーデンで3部作全て映画化された、このシリーズ。
ミカエル役にミカエル・ニクヴィスト、リスベット役にはノミラ・ラパス、ニールス・アルデン・オプレヴ監督の「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」。
続編の「ミレニアム2 火と戯れる女」、「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」は監督が変わり、ダニエル・アルフレッドソンがメガホンを取っている。
このアメリカ版では続編がまだ作られていないためにリスベットの過去が明らかになっていないが、スウェーデン版では、彼女の過去や家族との関係、さらにはリスベットの危機も描かれている。
反対にアメリカ版では、スウェーデン版で描かれなかったシーンが含まれている。

アメリカ版のデビット・フィンチャー監督のこの作品では、リスベットの人間像がよく映し出されている。
セクハラの限度を超えて暴力をふるう後見人に対して刺青を彫るような、クレイジーな暴力性を持つ部分。
ミカエルを初めての友人と言い、プレゼントにジャケットを用意するものの、渡せずに逃げてしまう臆病さ。
だが、リスベットが暴力を受けたり、やり返すシーンには後味の悪さが残るため、見る側を選んでしまうだろう。

そして、「ドラゴンタトゥーの女」という題名なのに、リスベットの刺青がチラッとしか見えないので、ドラゴンタトゥーの女、の意味に悩んでしまいそうだ。

ミステリーとしても骨太なストーリー

原作が存在しているため、ハリエット事件や彼女の父親が起こしていた事件については、骨組みがしっかりされていて、ミステリーとしても面白味がある。

だが、ハリエット事件と聖書をなぞったハリエットの父親の事件の2つ、フォーカスする事件が絞りきれていないので、何を探しているのかなど混乱する節もある。

全体的には面白いので、続編の制作が決定したら期待できる内容になるだろう。

まとめ

見た目は病的に痩せていて常に青白い顔をしているが、天才ハッカーで記憶力もずば抜けて良く、頭の回転がとにかく速いリスベッド。
記者としての豊富な経験があり、信用されやすい、悪く言えばお人よしのミカエル。
このコンビ、息が合わないようで合っているのが魅力的。

リスベットの過去について、彼女は作中で少しだけ触れているが、とんでもない何かがある予感がする。
気になる場合は、スウェーデン版の「ミレニアム2 火と戯れる女」と「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士」を視聴するか、続編制作が決定されるのを待つことを勧めたい。
ヴァンゲル家の事件は終わったが、リスベットの闇には底知れぬ深さがあるのだ。

そして、デイビット・フィンチャー作品のオープニングは、曲が作品の内容にピッタリでかっこよさがにじみ出ている。

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