『ドリームハウス』あらすじとネタバレ映画批評・評価

ドリームハウスの概要:2011年のアメリカ映画のドリーム・ハウス(原題:Dream House)。007で人気を不動のものとしたダニエル・クレイグを主演としたサイコスリラー映画。

ドリームハウス

ドリームハウス あらすじ

映画『ドリームハウス』のあらすじを紹介します。

アメリカの東海岸ニューイングランド地方での出来事。
妻と二人の娘を持つ有能な編集者・エイテンテン(ダニエル・クレイグ)は、郊外に希望どおりの物件を見つけわざわざ会社を辞めてまで引っ越してくることになった。

新居での家族の暮らしは、絵に書いたような幸せそのものだった。しかし、しばらくすると娘達が可笑しなことを口走り始めるのだった。「庭から男が見ていると」。
ウィルと妻のリビー(レイチェル・ワイズ)はその家のことを調べ上げ、そこで以前何が起きたかを知ってしまう。
5年前、エリザベス・ウォードという前の住人であった一家の妻と娘二人が何者かに殺害されていたのだ。
この事件の容疑者はエリザベスの夫のピーター・ウォードであったが、証拠不十便であり精神異常という判断で釈放されてしまう。

このことを知ったウィルは、娘達が家から見ていると言った男がピーターであるのではと疑いを持ち徹底的に調べ上げる。
すると事件後彼は精神病院に引き渡されていたことが判明。しかしこの事件の追求で、ウィルはピーターという犯人の男の姿が自分によく似ていることに気がついてしまう。
そう、ピーターは事件の後精神病院内にいるときショックで記憶をすり替えてしまっていたのだ。精神病院で認証のためにつけられた「Will-8-10-10」という文字。これを見て「まさか自分が殺人犯なわけはない。自分はウィル・エイテンテンなんだ」と、新しい自分を作り上げていた。

しかしこの話はただの彼の幻想であるという演出がなされている。
その日彼が帰宅した家は見たこともない老朽化された家だった。
そして殺人事件が起こる前仲が良かった、隣人アン(ナオミ・ワッツ)とその娘との再会のおかげで、事件の犯人は同じ街のボイスであることに気が付く。

本当の事件の真相はこうだ。
隣人アンの元夫ジャックが離婚の腹いせでアンを殺害する計画を練り、ボイスを雇う。そしてアンを殺しに侵入した家は、実はピーターの自宅だったのだ。間違えてピーターの妻子を殺害してしまい逃亡、そこで容疑が夫であるピーターにかかったのだった。

そこにボイスとジャックが登場。
アンを殺害し放火し、さらにその容疑をピーターにかけて逃げるという魂胆だ。
しかしことはうまく運ばず二人は脱出できた。
ピーターはこの燃え盛る以前住んでいた家で亡き妻子の亡霊と対面し、一人生き残っていることの許しをこう。
その妻子こそが最初に引越してきたウィルの妻と娘二人だったのだ。
放火された家から日記を探しだし、その事実をもとに彼は「ドリーム・ハウス」という本を出版することになる。

ドリームハウス 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2012年11月23日
  • 上映時間:92分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:ジム・シェリダン
  • キャスト:ダニエル・クレイグ、ナオミ・ワッツ、レイチェル・ワイズ、マートン・ソーカス、イライアス・コティーズ etc…

ドリームハウス 批評 ※ネタバレ

映画『ドリームハウス』について、4つ批評します。※ネタバレあり

ホラー映画風の売り出し方に期待したらだめ

劇場公開時のCMもDVDのパッケージも、そして「ドリーム・ハウス」というタイトルもいかにもアメリカ映画のありがちなホラー映画を連想させる作りとなっており、まんまと乗せられて鑑賞してしまうと途中から残念感が出てきてしまう。
とは言え、ストーリー自体は内容もあり映画としてはエンターテインメント性もあるので見ごたえはあります。ホラーと思わずサスペンスだと思って鑑賞すれば面白さは納得。

忘れた頃に来る自分落ちラスト

今までもこの手の所謂「自分落ち」という映画のラストは多々あり、特にアメリカ映画にはこの「自分落ち」ラストというのが忘れた頃くる。
シークレット・ウィンドウ」(ジョニー・デップ主演)や「マシニスト」(クリスチャン・ベール主演)などもそう。その映画を見ると大どんでん返しにびっくりするのだが暫くするとすっかり忘れてしまい、また引っかかってしまう。こんな映画前にも見たと悔しくなるのだ。

キャストの演技に注目

途中まで何処に向かっていくのか検討もつかない映画だが、意外にも泣けるラスト。良い意味で視聴者を裏切る結果となったこの映画は、俳優陣のおかげとも言えるだろう。007でその実力を世界に知らしめたダニエル・グレイグやレイチェル・ワイズなど実力派俳優たちが物語に花を添えている。特にダニエルに関しては元々表情が読み取りづらい俳優なので、結末を早々に想像されてしまっては困るこの手の映画には最高のキャスティングだったかもしれない。

ラストを完全な仕掛けにするための無理強いストーリー

終わりよければ全て良し感覚で意外と見落とされがちだが、実は結構強引な導きがある。委託殺人なのに殺すはずの相手の顔や自宅を確認せず間違えるなんてことは有り得ないだろう。でも妻子を殺されてしまうというストーリーと実は夫が殺したのではないか?という鑑賞者に疑わせるストーリー、実は犯人は別にいたストーリーが繋がるためには仕方が無かったのだろう。しかし、冷静に考えると家を間違えるなんて!と突っ込んでしまいたくなる。

まとめ

上手く鑑賞者をだましたギミック映画。最初の入口はホラー映画、次はありがち自分落ちサスペンス、そして最後は感動お涙ストーリー。慌ただしいストーリー展開に余計なことを考える暇を与えられず受動姿勢で見続けさせられるのが心地よい。ストーリーには意外と粗があるのだが、そんなことも冷静に考えさせないスピード感は見事としか言いようがないだろう。特別最高な映画ではないが何故か記憶に残る映画なのだ。もしかしたらこのような種類の映画が、何年も経った時名作だと称されるのかもしれない。

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