映画『ドライヴ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「ドライヴ」のネタバレあらすじ結末

ドライヴの概要:車の整備工場で働くキッドには、逃走車ドライバーという別の顔がある。愛する女を守るため、キッドはある強盗事件に関わる。今作によりニコラス・ウェンディング・レフンは一躍脚光を浴びた。疾走感が心地よい新感覚ヒューマンドラマ。

ドライヴの作品概要

ドライヴ

公開日:2011年
上映時間:100分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
キャスト:ライアン・ゴズリング、キャリー・マリガン、ブライアン・クランストン、クリスティナ・ヘンドリックス etc

ドライヴの登場人物(キャスト)

キッド(ライアン・ゴズリング)
ロサンゼルスの車の整備工場で働く青年。カースタントのアルバイトもしており、運転の腕は超一流。裏の顔は逃走車専門ドライバー。寡黙で穏やかな性格だが、時に冷徹な面を見せる。
アイリーン(キャリー・マリガン)
キッドと同じアパートの同フロアに住む女性。服役中の夫との間に息子が一人いる。
シャノン(ブライアン・クライストン)
キッドが勤める整備工場のオーナー。キッドにカースタントや逃走車ドライバーの仕事を斡旋している。過去の事故が原因で足に障害がある。
バーニー・ローズ(アルバート・ブルック)
裏社会の重鎮。シャノンとは旧知の仲。
ニーノ(ロン・パールマン)
バーニー配下の短絡的で粗暴な男。
スタンダード・ガブリエル(オスカー・アイザック)
アイリーンの夫。服役を終えて出所する。
ベニシオ(カーデン・レオシュ)
アイリーンとスタンダードの息子。
クック(ジェームズ・チベリー)
ニーノの手下。スタンダードと同じ刑務所で服役していた。
ブランチ(クリスティーナ・ヘンドリックス)
クック、スタンダードとともに質屋強盗を行う赤毛の女。

ドライヴのネタバレあらすじ

映画『ドライヴ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ドライヴのあらすじ【起】

ロサンゼルスの車の整備工場で働くキッドは、ハリウッドでカースタントのアルバイトをしながら、裏では逃走車専門のドライバーの仕事を引き受けている。キッドは同じアパートの隣人アイリーンを少なからず意識している。

ある日、キッドが買い物を終えて外へ出ると、同じ店に来ていたアイリーンと息子のベニシオが車の故障のために立ち往生している。キッドはアイリーンに声をかけ、車で二人をアパートまで送る。キッドとアイリーンは親しくなり、ベニシオはキッドに懐く。

キッドの上司のシャノンは、長年レースチームを作りたいと考えている。シャノンは古い知人のバーニーに出資を頼む。シャノンはキッドの腕があればレースで勝てると言い張り、バーニーを説得しようとする。始めは渋っていたバーニーだったが、実際にキッドの卓越した運転技術を目にして出資を決める。

翌日、アイリーンが壊れた車を修理に出すため、ベニシオを連れて整備工場へ来る。キッドは、車を預けて足が無くなったアイリーン達をアパートまで送っていく。キッドは寄り道と称して、二人を郊外へのドライブに誘う。アイリーンとベニシオは賛成し、三人はまるで家族のように楽しいひと時を過ごす。

週末、キッドとアイリーン親子は再びドライブに出かける。

バーニーが出資したレースカーが整備工場に届く。バーニーと配下のニーノが工場を訪れ、バーニーはキッドにシャノンの過去を明かす。シャノンは以前はバーニーのもとで働いており、ニーノに関わったために足に一生の傷を負ったのだという。

ある日の夕方、キッドはアイリーンを仕事場へ車で送る。道中、アイリーンは夫のスタンダードが一週間後に出所すると伝える。

ドライヴのあらすじ【承】

アイリーンの家ではスタンダードの出所祝いのパーティが開かれている。キッドは一人、暗い自室で車の部品を調整している。キッドが廊下へ出ると、アイリーンが床に座り込んで休んでいる。キッドとアイリーンが親しげに挨拶を交わすところへ、スタンダードが部屋から出てくる。スタンダードはキッドとアイリーンの仲を快く思わない。

ある日、キッドはアパートの地下駐車場で二人の不審な男を見かける。男達が去った後、キッドは血を流して倒れているスタンダードと怯えた様子のベニシオを見つける。

キッドはスタンダードの帰宅を手伝い、襲われた理由を聞き出す。スタンダードは服役中にクックというチンピラに借金を作っており、返済のために質屋強盗に関わるようクックから脅されている。スタンダードが断った場合、クックはアイリーンとベニシオに危害を加えるという。

キッドはアイリーンとベニシオを守るため、スタンダード達の強盗に手を貸すことを決意する。キッドはクックに会い、逃走を手伝う代わりにスタンダードの借金を無しにするよう約束を取り付ける。

ドライヴのあらすじ【転】

強盗決行当日、キッドはスタンダードとクックの知人ブランチを標的の質屋へ車で送る。待機中、一台の黒い車が近くに停まる。質屋から金を持ち出したブランチが、先に車へ戻ってくる。続いてスタンダードが質屋を出るが、質屋の主人はスタンダードをショットガンで撃ち、スタンダードは即死する。

キッドが急いで発車すると、黒い車が猛スピードで追ってくる。カーチェイスの末、黒い車は横転する。追っ手を振り切ったキッドとブランチは、一軒のモーテルに入る。

キッドはクックから、奪う金額は4万ドルだと聞かされていたが、実際にスタンダード達が奪った金は100万ドルを超えていた。モーテルのテレビでは強盗事件のニュースが流れている。報道では、強盗犯は一人で質屋に損害は出ていないとされている。

キッドはブランチに真相を話すよう脅す。ブランチは、強盗終了後に一台の車が金を取りにやってくる、とだけ聞かされており、金額のことは知らなかった。その直後、武装した二人の男がモーテルを襲撃し、ブランチは頭を撃たれて死ぬ。キッドは襲撃犯を返り討ちにし、金を持って車で去る。

キッドはシャノンに強盗に関わったことを話す。シャノンはバーニーに、クックについて問い合わせる。

キッドはクックが出入りしているストリップクラブを突き止める。キッドはクラブの控え室にいたクックをハンマーで殴りつけ、強盗の首謀者がニーノであることを聞き出す。キッドはクックの携帯電話からニーノに連絡し、金を取りに来いと告げる。

アパートの廊下で、キッドは仕事に向かうアイリーンを呼び止める。キッドはアイリーンにスタンダードの死の真相を告げ、盗んだ金でベニシオと新しい生活を始めろと言う。アイリーンは憤慨するが、自分も一緒に行って二人を守るというキッドの真摯な言葉に心を打たれて涙する。

ちょうどエレベーターが到着し、二人は乗り込む。キッドはエレベーターで乗り合わせた男がニーノの手下だと気付く。キッドは銃を取り出そうとした男を激しく蹴りつけて殺す。キッドの冷酷な一面に衝撃を受けたアイリーンは、怯えて去っていく。

シャノンがバーニーに相談したことから、ニーノが単独で強盗を企んでいたことが露見する。ニーノはあるマフィアに個人的に恨みを持ち、仕返しにマフィアが質屋に隠していた金を狙ったのだった。バーニーは立腹し、ニーノにキッドを始末して口封じするよう命じる。

ドライヴのあらすじ【結】

バーニーは整備工場へ向かい、強盗事件の真相を知ったシャノンを刺殺する。シャノンを心配して工場へやってきたキッドは、シャノンの遺体を発見する。

キッドは、ニーノが経営する店を車から見張る。店から出てきたニーノは車に乗り込み、キッドは追跡する。キッドはニーノの車を追い上げ、後ろから激しく追突して崖下の海岸へ転落させる。瀕死のニーノが車から這い出てくる。キッドは波打ち際までニーノを追い詰め、ニーノの頭を海水に沈めて溺死させる。

キッドはニーノの携帯電話からバーニーに連絡を取り、ニーノを殺したことを伝える。バーニーは、盗んだ金を渡せば事態は収束するとキッドに話し、翌日に金を持ってくるよう命じる。

キッドはアイリーンの自宅に電話をかける。キッドはアイリーンに、もう二度と会えないこと、アイリーンとベニシオとのドライブが自分にとって人生で最高の時間だったことを告げる。

翌日、キッドはバーニーが待ち合わせに指定した場所へ着く。キッドは車のトランクから金の入ったバッグを出しバーニーに渡そうとする。一瞬の隙をつき、バーニーがキッドをナイフで刺す。キッドは自分の体から抜き取ったナイフで反撃し、バーニーを刺殺する。重傷を負ったキッドは、その場にバッグとバーニーの遺体を残して車で去る。

アイリーンがキッドの部屋の扉をノックするが、返事は無い。キッドは一人、夜の街を車で走り抜ける。

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    何度見ても関心させられる映画です。冒頭のカーシーンに映画らしい盛り上げを欠如させることで、「本当のプロならこうするんだろうな」というリアリティをもたらす。硬直したシーンを打ち破る突然のバイオレンスは、映像よりも音で仕掛ける。声が漏れるほどの甘いシーンの後には唐突でとにかく残酷なバイオレンス。終盤の駆け引き、オチ。どれもが愛おしい!正直、偏愛しているがゆえにまっとうな評価を下すことが難しいのですが、とにかく勉強になります。映画好きの人は、本作を見てからいろんな人の評論を読むといいですよ。映画の背景を知ることでより面白くなるという典型的な映画です。

    ちなみに、本作の元となったのはウォルター・ヒルの『ザ・ドライバー』という映画。こちらも面白いです。

  2. 匿名 より:

    ①偏愛せざるを得ない絶妙なバランス

    私が映画好きになるキッカケを作った作品です。故に偏愛しています。
    本作は、「タイトル詐欺じゃないか!」と怒った観客に訴訟を起こされたという話があるんです。だって、カーアクションシーンは1回しかないんだから!中盤のアイリーンの夫と一緒に仕事をする場面でしか、カーアクションらしいものは出てこない。車に突っ込むシーンはありますけどね。
    ほとんどは名無しの主人公と人妻の恋愛ドラマなんです。

    しかし、突如としてやってくる残酷すぎるほどのバイオレンス描写がある。これが肝です。甘い恋愛の裏に潜む暴力性を描き出している、惚れ惚れするようなエレベーターでのキスシーン。あれほど美しいシーンは、『雨に歌えば』の有名なシーン以外に無いのではないかと思っています。思わず声が出るような甘いシーンが、唐突な超バイオレンスで引き裂かれ、以降人妻は出てきません。このバランス!この思い切り!たまりません。

    私は本作と出会っていなければ、全く別の人生を歩んでいたでしょう。人の人生を狂わせる映画という点で、本作はカルト映画と言えます。実際、万人受けする映画ではないし、求めていたものとまるで違う内容を見せられるわけですから、怒る人もいるでしょう。でも、刺さる人は刺さる。心臓を深くえぐられる。それだけのパワーが有ります。

    ②モーガン・フリーマン力

    ライアン・ゴスリングという俳優の作品選びのセンスです。彼が主演した映画は必ず面白い。

    『ブルーバレンタイン』という映画はある夫婦の出会いと別れを交互に描き出す恋愛ドラマですが、背筋が凍るほどのホラー映画でもあります。もちろん、幽霊が出てきたり、残酷なシーンが有るわけではないです。人の出会いと別れは、完全に客観視すればここまで恐ろしい物なんだという現実を観客につきつける大傑作。

    ジョージ・クルーニーが監督した『スーパー・チューズデー』というアメリカ大統領選挙を題材にした映画もかなり出来がいい。ここ最近の映画は難解で評価がわかれるものが多いですが、かなりセンスがいいんです。

    彼は脚本を見る目があり、監督に恵まれる運がある。今後、ハリウッドを引っ張っていくのはブラッドリー・クーパーだけではないですよ。名前だけでも覚えておいてください。