映画『エコール』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「エコール」のネタバレあらすじ結末

エコールの概要:隔絶された森の奥にある特殊な学校では、6歳から12歳の少女達が自然の中で自由に、けれども制限された狭い世界で、バレエを習いながら育てられている。無垢で純粋な面と大人達との対比をしつつ、少女から大人へと成長する過程を美しく描いた作品。

エコールの作品概要

エコール

公開日:2004年
上映時間:121分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ルシール・アザリロヴィック
キャスト:ゾエ・オークレール、ベランジェール・オーブルージュ、リア・ブライダロリ、マリオン・コティヤール etc

エコールの登場人物(キャスト)

イリス(ゾエ・オークレール)
6歳でアジア系の少女。幼い弟がいる。同寮の年長者ビアンカを頼りにしており、リボン色は赤。
ビアンカ(ベランジェール・オーブルージュ)
12歳の少女。黒髪で落ち着いており、面倒見の良いお姉さん。イリスと同寮でリボン色は紫。
アリス(リア・ブライダロリ)
イリスと同寮で10歳の少女。リボン色は青。外への興味が人一倍あり、審査で校長に選ばれなかったため、壁外へ脱走し行方不明となる。
エヴァ(マリオン・コティヤール)
バレエの教師。黒髪でしなやかな美しい女性。外の世界で経験することは、大事なことだと主張している。心優しい。
エディス(エレーヌ・ド・フジュロル)
学校教師。足が少々不自由であるため、杖をついている。黒髪の女性。外の世界は悪だと主張している。気丈な面も持つ。

エコールのネタバレあらすじ

映画『エコール』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

エコールのあらすじ【起】

森の奥深くに建てられた2階建ての邸。建物は古めかしいが、整然としており手入れが行き届いている。邸の玄関は開け放ってあり、エントランスには小さな棺が置かれていた。外からやって来た少女6人が棺を囲み、一番年長と思われる少女が棺の蓋を開けた。
中には幼い少女が下着一枚で横たわっている。開眼した少女はイリスと名乗る。年長の少女はビアンカと言い、周囲の少女達が次々と名乗りを上げた。

少女達は甲斐甲斐しくもイリスの世話をする。邸には6歳から12歳までの少女が7人。
プリーツの巻きスカートに半袖のシャツはどちらも真っ白。髪は結い、年齢により決められた色のリボンを身に着けるきまりだった。

その後は近くの川へ。泳ぎの練習をする時間だと教えられ、少女達は衣類を脱いで下着となり、川で泳ぎの練習をした。川には他にも沢山の少女達がおり、各々に水遊びを楽しんでいる。

夕方になると邸へ戻る。ビアンカの話だと邸は寮で、少し離れた場所に全部で5つの寮があると言う。各寮には同じく6歳から12歳までの、いずれも少女達ばかりが住んでいるのだった。邸では使用人が食事を用意している。時間となったら必ずテーブルにつき、全員で食事をするのだ。
夜の9時になると、ジャケットを身に着けたビアンカが、街路樹を歩きどこかへ出かけて行った。出かけるのは年長者1人だけらしい。そして、夜の10時になると消灯、就寝する。

翌朝、ビアンカに起こされたイリス。今日は一緒にいてと希望を口にすると、ビアンカはイリスを連れて森の道を進み学校へ。そこには、同じ色のリボンを身に着けた少女達が、全部で5人集まった。
開始の鐘が鳴る。少女達を出迎えたのは杖をついて歩く教師のエディス。その日は、森の動物について勉強した。

エコールのあらすじ【承】

この学校には誰も訪ねて来ない。唯一来るとすれば毎年、青リボンの子達を審査するために校長がやって来るだけらしい。イリスには幼い弟がいた。彼女は弟と会えることを心待ちにしているが、ビアンカは外に出るのは禁止だと言う。
その日はバレエのレッスン。イリスはレッスン着に着替え、バレエの教師であるエヴァに基礎を教わった。

ビアンカが夜の9時に、どこへ行って何をしているかを知りたいイリス。彼女に聞くと、ビアンカはイリスを森に隠し、自分の後を追うように仕向ける。
いつものように道を歩いて行くビアンカを追いかけて、イリスはとある建物に入った。彼女はそこで学校の全体図を見る。その部屋の通気口から不気味な音がしたため、イリスは走って建物を出た。すると同寮の少女達が迎えにやって来る。森から出ると罰を受け、死ぬまでここで働かなければならないらしい。

翌日、1つ年上でオレンジリボンの子が、森を囲む高い塀までイリスを連れて行った。そして、塀の外には変な人達がいるから出てはいけないと言う。だが、オレンジリボンの子はイリスをよく思っておらず、彼女に嫌がらせをする。イリスは森の中で転んで怪我をしてしまった。

バレエのレッスン終了後、1人残されたイリスは、エヴァから服従こそが幸福への道だと教えられる。
その帰り、同い年のローラがここから出ると言い、船に乗り込むのを手伝ったイリス。少女は舟のオールを一生懸命漕いで出て行こうとするが、なぜか舟は浸水するのだった。

翌日は朝から晩まで土砂降りの雨だった。不安に駆られたイリスは、ビアンカへと密かに脱走の件を話した。
すると、更に翌日。ローラの亡骸が見つかる。ローラは寮生全員が見守る中、棺に納められ火葬された。

エコールのあらすじ【転】

大晦日、教師のエディスとエヴァを含め、寮生全員で食事会。だが、エヴァだけが浮かない様子で急に席を立ち、泣き出してしまう。必死に慰めるエディス。
新年が明け、教師達は平静を装い少女達に挨拶をする。新年の抱負として、アリスは校長に選ばれることを願う。校長からたった1人選ばれる青リボンの子は、一番早く外へ出られるらしい。アリスは自信満々だった。

エヴァの特別レッスンに来たアリスだったが、事務所の前でエディスに会う。そして彼女から、あなたは選ばれないとはっきり言われてしまう。
外の世界に失望しているエディスは、アリスの好奇心を快く思っていない。だが、反対にエヴァは外に出て学ぶ機会を持つべきだと主張。2人はどうやら、外の世界に失望する何かを体験し、この閉鎖的な学校へとやって来たのだろう。

いよいよ審査の日、アリスは1人遅れて入室しながら、2番目に割り込む。バレエの後は簡単な身体審査。アリスともう1人の子で悩んだ校長だったが、残念ながらアリスは選ばれなかった。
納得のいかないアリスは、帰ろうとした校長に連れて行ってと叫ぶが、エヴァに止められ気絶した。

アリスはショックのため、塞ぎ込んでしまう。ようやく動けるまでに回復した彼女は、1人で森の壁に走って行く。そして、壁に這って伸びる蔦を登り、外への脱走を図った。彼女の行方は分からず、それっきりだった。

季節は瞬く間に冬から春へと移り変わり、それでいて淡々と過ぎる。ビアンカ達年長者は、いよいよ卒業へ向けての準備を始めた。次の子へ引き継ぎをするため、夜になったら11歳の子と共に出かけて行く。
学校では教師2人と使用人が待っており、大きな古時計の裏から秘密の部屋へ。そこは楽屋であった。

エコールのあらすじ【結】

年長者達は慣れた様子である。羽の付いた妖精のような衣装を身に着けた4人と、それを誘う1人という設定。
今夜はどうやらお披露目の日らしく、妖精4人の内2人は11歳の少女であった。幕内の小さな舞台でリハーサル。幕の外には観客がいると言うエヴァ。
ビアンカ達は夜な夜な、この舞台で踊っては観客に舞を披露していたのだった。
明かりが消え音楽が流れる。そして、幕が開いた。少女達は小さな舞台で舞い踊る。失敗して転んでも、強制的に舞台へ戻され踊らされた。

翌日、バレエのレッスン後にエヴァから呼び出されたビアンカ。別室で生理用品を渡される。12歳ともなれば月経が始まる年齢でもあり、授業でもそれは習っていた。ビアンカは突然、今夜の舞台で卒業だと言われた。

前日とは違う舞を披露する少女達。とある観客がビアンカへとバラを投げ入れ、賛辞の言葉を叫んだ。特殊な環境で純粋培養にて育てられた少女達は、ここがどういう場所であるかを知らない。

舞台終了後、こっそりと幕外へ出たビアンカと友人。客席にはもう誰もいない。最後の客が出て行ったドアから更に外へ。そこは地下通路となっていた。しかし、使用人が前に立ちはだかる。彼女は今夜の舞台の売り上げを見せ、この金で学校が成り立っていることを教える。
少女達が夜な夜な踊って稼いだ金で、生活が成り立っていたのだ。ビアンカは今夜で卒業であるが、外になど出たくはなかった。

別室で休み翌朝、ビアンカは思い悩む。そこへイリスがやって来て、離れたくないと叫んだ。ビアンカはブランコから飛び降りて自傷しようとするも叶わず。イリスと2人、最後の時間を惜しむ。そして午後。同寮の少女達と別れを惜しんだビアンカは去って行く。奇しくも雨が降っていた。

卒業はビアンカだけではなく、12歳の年長者全員だった。エヴァとエディスに促され、紫のリボンを外した後、壁時計の裏から舞台へ。そこから客席を通り出口へ向かう。
地下通路を進むと一両編成の列車が停車していた。それへ乗り込んだ少女達。
列車は外の世界へと進む。長いトンネルを抜けて。どれくらい乗っていたのか、停車した列車から降りた後は階段を上る。そこで待っていた引き継ぎの女性が、少女達を外へと促す。エヴァとエディスはその場で去って行く少女達を見送っていた。

見たこともない巨大な建築物の前を通り、近代的な公園へ。目新しいものばかりである。少女達は噴水で戯れる。知らないものばかりが溢れる外の世界。
ビアンカはそこで出会った見知らぬ少年と笑い合うのであった。

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