『エヴァンゲリオン破』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

大人気TVアニメーションを再構築した映画シリーズの第二作。総監督・脚本は引き続きシリーズ生みの親・庵野秀明。2号機パイロット・アスカとの出会いから第10使徒までの戦いを描く。

あらすじ

エヴァンゲリオン破』のあらすじを紹介します。

碇ゲンドウと共に母の墓参りに訪れたシンジは、帰宅途中に第7使徒の攻撃を目撃する。そこに現れた2号機の活躍を車の中でもみくちゃになりながら見届けたシンジは後で2号機パイロット・アスカと対面する。アスカもミサトの家で暮らすことになり、奇妙な3人ぐらしが始まった。
前作のラストで心境に変化が現れたレイは、学校でシンジにお弁当を手渡されたことからゲンドウとシンジを含めての食事会を企画する。アスカも招かれていたが、2号機が封印されてしまったアスカは3号機のテストパイロットに名乗りを上げたため不参加。その3号機はテスト中に暴走し、使徒と化してしまう。シンジ、レイ、ミサトらとの触れ合いの中で、アスカの心境に大きな変化が訪れてたことをミサトに告白した直後の事件だった……。

評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2009年6月27日
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:SF
  • 監督:庵野秀明
  • キャスト:緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『エヴァンゲリオン破』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

前作と異なる演出

『序』は演出のテンポが非常に早く、説明不足に陥っている箇所がたくさんありました。本作は前半と後半の落差がキーになっている作品なので、前半部分はいわゆる「日常パート」、後半が「シリアスパート」です。
あまり急がずにしっかりと説明が示され、人物の背景が描かれ、NERVを取り巻く状況も示唆されているためとても見やすいのが何よりの長所です。本作はかなり面白い。物語が素晴しければ、ストーリーテリングも最高ですね。演出も素晴らしい。文句のつけようがないアニメーション作品です。
原作を見ていなくても物語をしっかりと読み取ることができるとは恐れいった。もちろん、ゆったりとしながらも単調にならない演出のおかげです。

音楽が特徴的

本作はかなり音楽が特徴的に使われています。BGMバックにシンジ達の日常を描いてみせたり、ディストピア的な音楽の使い方がされているなど。
特に印象的なのは『今日の日はさようなら』『翼を下さい』の使い方です。『博士の異常な愛情』のディストピア的な音楽演出以降続く系譜の中でもかなり印象的ですね。歌詞と全く異なるシチュエーションながら、歌詞が皮肉になっていない。
間違ったディストピア演出とも言えますが、本作においてはいい感じでした。

まとめ

『序』の終始暗い物語と異なり、前半部分では思春期の悩みがテーマになっていただけに、後半との落差、緩急がかなり効果的でした。おかげさまで、かなり楽しむことが出来ました。相変わらずのガッツリタイアップも「やりすぎ」とツッコミを入れてしまいそうではありましたが、おなじみということで。
『序』とは異なるエモーションに満ちた後半部分はかなりの迫力で、大満足です。庵野は『風の谷のナウシカ』の続編制作を熱望している監督ですから、ジブリが休止中にカラー主導でナウシカ2を制作してくれたらかなり凄い迫力の映画になるんじゃないかなぁと思うんですが、難しいでしょうね。なんとなく、庵野は新劇場版終了後は再び実写映画を制作しそうな予感がします。彼がプロデューサーを務めた大傑作ドキュメンタリー『監督失格』以上の実写作品を作りたいという欲望は強いはずですから。

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