『フェイス/オフ』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

ニコラス・ケイジ&ジョン・トラヴォルタW主演のアクション超大作!監督は、「男たちの挽歌」・「レッドクリフ」・「ミッション・イン・ポッシブル2」を世に送り出したジョン・ウー!

あらすじ

フェイス/オフ』のあらすじを紹介します。

ショーン・アーチャーはFBI捜査官。6年前に実の息子をあるテロリストに殺された過去を持つ。そのテロリストとは、キャスター・トロイ。アーチャーは、トロイの行方を追っていた。ある時、トロイが弟と一緒に空港に現れることをキャッチしたアーチャーは、激闘を繰り広げて逮捕にすることに成功する。しかし、トロイは細菌爆弾を仕掛けていたのだ。植物状態になってしまったトロイ。聞き出せるのは弟のポラックスのみ。FBIは予想外の作戦に出ることに。アーチャーの顔とトロイの顔を交換するという前代未聞の作戦に戸惑いながらも、アーチャーは引き受ける。最新技術によって移植手術が行われ、誰が見ても気が付かないほどの完成度の移植に成功する。アーチャーはトロイとして刑務所に入獄し、トロイであると信用させるために自分自身を捨て去ってトロイになりきり、信用を勝ち得るところまでいくが・・・そこに、アーチャーの顔をしたトロイが現れたのだ。トロイは植物状態から回復し、自分自身の顔がなくなっていることに気づき、無理矢理に医師たちに手術をさせ、殺したのだった。真実を知る者は、もう他にいなくなってしまったアーチャーは、全てをトロイに奪われたことへの復讐を果たすために、脱獄すること決意するのであった・・・。

評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1998年2月28日
  • 上映時間:138分
  • ジャンル:アクション
  • 監督:ジョン・ウー
  • キャスト:ジョン・トラボルタ、ニコラス・ケイジ、ジョーン・アレン、アレッサンドロ・ニボラ、ジーナ・ガーション etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『フェイス/オフ』について、考察・解説します。※ネタバレあり

アーチャーの心理

アクション映画であるが、もう一つのポイントは、「主人公の心理」の変化であろうと思います。アーチャーは過去に息子を殺された過去を持ち、罪悪感と復讐心に燃え滾る男でした。「あと少し弾道がズレていたら息子は助かったのに・・・」という一言から、如何にアーチャーが自らに罪の意識を課してきたかが推察されます。

そして、最も憎い男トロイの存在。アーチャーは、捜査と正義のために、この最も「一緒になりたくなった男」へと変身をしなければならなかったのです。息子を殺した殺人鬼の心そのものに・・・。その葛藤は、刑務所での喧嘩シーンで描かれています。

アーチャーがトロイとして認められるには、如何に残虐に、冷徹に、快楽を感じながら殺人行為を行えるか・・・という条件があったのです。弟ポラックスはそこを見逃しません。アーチャーは鼻血を出しながら、苦しみながら、一瞬悲しそうな顔をしながら、トロイになりきるために、心の中の葛藤を吹き飛ばし、何か糸が切れたように笑いながら相手を叩き倒し、トドメまで刺そうとします。その時の台詞が、「俺はキャスター・トロイだ!」です。自分に言い聞かせたかのような、自分を捨て去ったかのような、心の断末魔です。ここまでして、自分を捨て去り、心は非常に傷ついたであろうアーチャーをさらに追い詰めるのがトロイです。そう、顔を奪い、家族を奪い、地位も奪い・・・何もかもを奪い去ります。

アーチャーは、息子だけでなく、全てを失います。この状態を受け止めきれる人間がどれだけいるでしょうか。トロイの顔と姿で、この事実を受け止め、アーチャーは復讐を決意します。きっとこの時のアーチャーは以前のアーチャーではないでしょう。トロイの一部を取り入れたアーチャーとなって、彼はトロイへ正義を超えた殺意をもって脱獄したことでしょう。そして、敵アジトでの戦いにおいて、アーチャーはトロイの息子に出会います。そこに自分の息子の面影を重ね合わせて、「マイケル」と呼びながら抱きしめます。そして守ります。アーチャーの父親としての心がまだ残っていたのです。そして、トロイを追い詰め、倒します。

しかし、トロイは最後まで非道でした。トロイに移植されたアーチャーの顔に傷をつけるのです。どうあがいても引き下がらない姿に、さすがのアーチャーも彼を殺すしかなかったのです。涙を流しながら、悲痛の叫びで殺します。そして、駆け寄ってきた人に「アーチャーさん」と呼ばれて、彼は自分を取り戻すのです。

ラストシーンは、トロイの息子を家族に迎え入れるというものでした。そして、心臓近くにあった古傷、それは実の息子の事件の際に付いた傷を、「もうなくていい」と再現すること断りました。彼は、過去の呪縛から解かれ、新しい人生を歩めることになったのです。

まとめ

素晴らしい傑作です!ジョン・ウー監督作品でもトップクラスの作品です!ただのドンパチアクション映画じゃありません!ニコラス・ケイジとジョン・トラヴォルタの迫真の演技が最高度に輝いています!アクションシーンもさすがジョン・ウーです!抜かりはありません!黄金の二丁拳銃がまたカッコよすぎるのです!こんなに美しい銃撃戦は他ではまず見られません。また演出もニクい!2人が向き合って銃を構えるシーンで、その間に鏡がある箇所があるのですが、顔を移植後に鏡を見るので、そこに映るのは相手の顔になる・・・素晴らしい演出です!これを観てニコラス・ケイジの大ファンになりました!初っ端からクレイジーで、飛行機から人質を笑って撃ち殺す狂気さを演じながらも、暴力に染まっていく自分との葛藤の顔、妻がトロイに寝取られてしまう絶望感の顔、息子への父親の愛の顔・・・などあらゆる顔ができる役者さんであり、最もニコラス・ケイジが光っていた時かもしれません。少し古い映画ですが、一見の価値あり!アクション好きなら後悔させませんよ!

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