映画『ファッションが教えてくれること』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「ファッションが教えてくれること」のネタバレあらすじ結末

ファッションが教えてくれることの概要:雑誌『ヴォーグ』の編集長であるアナに密着し、9月号が出来上がるまでを追ったドキュメンタリー作品。アナは映画『プラダを着た悪魔』で登場したミランダのモデルになった人物だと言われており、ファッションに対しての熱い思いが垣間見える人物。

ファッションが教えてくれることの作品概要

ファッションが教えてくれること

公開日:2009年
上映時間:90分
ジャンル:ドキュメンタリー
監督:R・J・カトラー
キャスト:アナ・ウィンター、グレイス・コディントン、シエナ・ミラー、タクーン・パニクガル etc

ファッションが教えてくれることの登場人物(キャスト)

アナ・ウィンター
ヴォーグの編集長。父は英国の新聞編集委員。ファッション業界に携わる多くの人が関心を寄せる人物。娘(ビー)がいるが、ビーはファッション業界に関心がなく法律の道に進もうとしている。
グレイス・コディントン
元モデル。クリエイティヴ・ディレクター。撮影のプロデュースも行っている。度々アナと意見がぶつかることもあるが、妥協せずに仕事に対して真摯に向き合っている。
シエナ・ミラー
女優。2007年9月号のヴォーグの表紙を飾る。
タクーン・パニクガル
デザイナー。ヴォーグ基金受賞者。ヴォーグ基金を受賞したことをきっかけに、ファッションブランド“GAP”とのコラボが決定した。タクーンがデザインしたGAPとのコラボ服は見事にヒットし、ネットで売り切れになった。
トム・フロリオ
ヴォーグ誌の発行人。アナの仕事にのめり込む性格を理解しており、人当たりがきついアナのサポートを行っている。

ファッションが教えてくれることのネタバレあらすじ

映画『ファッションが教えてくれること』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ファッションが教えてくれることのあらすじ【起】

アナはファッションについて悪口を言う人は、恐れや不安の裏返しだと感じていた。自分が“クール”なグループに所属していないことを恐れて、軽蔑したり無視したりするのだ。

2007年ニューヨーク。アナは“ヴォーグ”の編集長として働いていた。アナの意見はとてもシビアで、気に入らない記事があると、すぐに手直しをさせた。部下達はアナの感性を理解しようと、努力していた。ヴォーグはアナの雑誌と言っても過言ではなかった。

アナの役目は、ファッション業界のリーダー的存在だった。ヴォーグ誌発行人のトムは、アナが関与しないファッション業界を想像できなかった。アナがファッションショーを訪れると、皆がアナを探し意見を求め、映画スターよりも注目の的になっていた。それはニューヨークでもパリでも変わらなかった。

アナはイヴ・サンローランの店舗を訪れたり、小売業者と会食をしたりしながらファッションについて意見交換を行っていた。以前プラダの新作で、あまりにも重たい素材を使っていたため、問題を提起したこともあった。

ヴォーグはアメリカ女性の10人に1人、約1300万人が読む雑誌となっていた。数年前には月刊誌としての最高部数を記録しており、トムは更なる飛躍を求めて部下達を鼓舞した。9月はファッション業界の新年だと言われており、メインの特集を何にするのか、掲載する衣装はどうするか、アナ達の会議にも熱が入っていた。

ファッションが教えてくれることのあらすじ【承】

9月号締め切りまで5か月。アナが雑誌掲載用に用意していた衣装を却下するため、エディターのエドワードは頭を悩ませていた。クリエイティヴ・ディレクターのグレイスはエドワードの話を聞き、妥協しないようアドバイスを送った。努力して最高の物を用意しないと、アナは納得しないのだ。そのため、耐えられなかった多くの人達がヴォーグを去っていった。

アナは60年代のロンドンで育ち、ファッションの大きな変化を肌で感じて育った。階級社会が終わりを迎え、女性が世の中に解放されていった頃だった。アナはそんな“革命”の時代をとても気に入っていた。アナがヴォーグの編集者になったのは、父に相談したのがきっかけだった。入学申込書か何かの用紙に「将来の目標」を記入する欄があり、父に相談したら「ヴォーグの編集者だ」と言われたのだ。

デザイナーのタクーンは、アナにコレクションを初めて見せたときのことを興奮気味に話した。手を動かしながら必死にアナに見せていたが、緊張で手が震えてしまっていた。だが、アナはそんなことなどお構いなしに、真剣な表情で見ているだけだった。デザイナーになるのは大変なため、ヴォーグは新しい才能を伸ばせるように基金を設けていた。受賞者はメガ・ブランドとコラボするようになっており、タクーンもGAPとのコラボが決まっていた。

モデルに着付けるのはアシスタントの仕事だが、グレイスは自らチェックを行っていた。グレイスがヴォーグを読み始めたのは10代の頃だった。グレイスは北ウェールズに住んでいたため、注文して雑誌が届くのは3か月遅れの号だった。それでも、普段の生活とは違うシックな世界に憧れを抱いた。そんな時、ヴォーグでモデル募集をしており、誰かが勝手にグレイスの写真を送っていた。グレイスはヤング部門で優勝し、モデルデビューすることになった。それから紆余曲折があり、グレイスは英国版ヴォーグのジュニア・エディターになり、少しずつ上り詰めていったのだ。

ファッションが教えてくれることのあらすじ【転】

グレイスのスタイリング力は素晴らしく、出来上がった写真を見て 皆感嘆の声を上げた。グレイスが着付けると、写真家がより美しく最高の写真を撮ることができるのだ。だが、アナは写真の出来栄えよりも、衣服の素材やカラーを気にしていた。そして、気に入らないものがあれば、掲載から外していった。そんなことは今までもたくさんあった。

アナは出かける10分前に衣装のチェックを行った。グレイスと意見がぶつかることもあったが、決して自分の意見は曲げなかった。グレイスは納得ができず、愚痴を零すことで苛々を抑えた。

ニューヨーク州ロングアイランド。アナの娘のビーが暮らしていた。その家には、アナが手掛けたヴォーグの雑誌が棚に収められていた。アナは雑誌を見ながら当時のことに思いを馳せた。黒人モデルを表紙に使い、物議を醸したこともあった。顔色が悪すぎて気に入らない表紙もあった。

アナはビーに表紙のゲラを見せながら相談することもあった。だが、ビーはヴォーグで働く気はなかった。将来法律の勉強をしたいと考えていたのだ。ビーは母親のことを尊敬していたが、自分にはファッション業界が合っていないと感じていた。アナはそれを聞き、落胆した表情をした。

締め切りまで6週間。グレイスは20年代特集の撮影を行っていた。メイクや髪形、撮影方法にも拘り、色あせたフィルムのような風合いの撮影を行った。グレイスは輪郭がソフトになる感じが好きだったが、現代ではシャープな映像が好まれるため、勿体ないと感じていた。

タクーンはカナダの新聞記者からインタビューをされ、GAPとのコラボのことを話した。ヴォーグからGAPとのコラボ企画の連絡を受け、テーマは「白いシャツを生まれ変わらせること」だと聞かされる。タクーンのデザインは見事にヒットし、ネットでは既に完売していた。

ファッションが教えてくれることのあらすじ【結】

9月号は女優のシエナ・ミラーが表紙を飾ることになった。セレブを表紙に使う手法は、アナが早くから取り入れたものだった。“セレブ文化”が世界的な流行になることを察知していたのだ。

グレイスの気に入っていた写真が、アナには受け入れられなかった。グレイスは自分が監督した写真がボツになっているのを見て、腹を立てた。5万ドルも予算を掛けたものが、雑誌に掲載されなくなるのだ。グレイスは自身の仕事に誇りを持っており、不満を募らせていても、今さら別の仕事に転職することもできなかった。

締め切りまで1週間。グレイスが監督し、写真家のデヴィッドが撮った写真はとても美しく、グレイス自身も満足がいくものだった。しかし、アナが気に入るかどうかは分からなかった。アナはデヴィッドの写真を見て、素直に感嘆の声を上げた。だが、写真家のマリオに頼んでいた写真がまだ届いていなかったため、採用するかどうかは一旦保留されることになった。その後、マリオから写真が届くが、予定していた枚数よりも少なかった。シエナを表紙に使った写真も歯が気に入らず、アナは頭を抱えた。部下達も対応に追われることになった。

アナは父が退職したとき、辞めた理由を問い掛けた。父はとても熱心に仕事をしていたため、なぜ突然辞める決断をしたのか、理由を知りたかったのだ。父は「猛烈に腹が立ったから」と答えた。アナにも腹が立つことはあったが、それが抑えられなくなったとき、辞めるときだと感じていた。

締め切り5日前。アナがボツにしたため、カラーブロッキングの撮影が撮り直されることになった。部下達は急なことに対応に追われた。写真家のパトリックが再撮影を行い、アナは出来上がった写真を確認して、雑誌に掲載するものを選んだ。グレイスはアナが写真を気に入っていたと聞き、ほっと息を吐いた。

9月号締め切り。最終的にグレイスが監督を行った写真がメインに使われることになった。アナは自分自身が流行を予見するセンスも、グレイスのように変化を見抜く感性もないと感じていた。グレイスはファッションをとてもよく理解し、視覚化できる人だった。アナはグレイスとよく対立するが、グレイスの撮影のプロデュース力を認めていた。

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