映画『フィフス・エステート 世界から狙われた男』あらすじとネタバレ感想

フィフス・エステート 世界から狙われた男の概要:ウィキリークスの共同経営者ダニエル・ドムシャイト-ベルグの自伝を元に描いた、ウィキリークス創立拡大までの奇跡。ベネディクト・カンバーバッチがジュリアン・アサンジを演じる、オンデマンド配信のみの映画。

フィフス・エステート 世界から狙われた男 あらすじ

フィフス・エステート 世界から狙われた男
映画『フィフス・エステート 世界から狙われた男』のあらすじを紹介します。

時は、2007年。
腕利きのハッカーのダニエル(ダニエル・ブリュール)は、会社でその才能を認められているにも関わらず、どこか不満げだった。
暇つぶしに上司のPCをハッキングし、いたずらをしては同僚にバレるというやりがいのない日々に生きがいを感じられなかった。

彼の日常を変えたのは、世界各国のホワイトハッカーが集まるカオス・コンピュータ・クラブの受付で出会った一人の若者。
満員御礼で入れない会場に、入場させてくれと受け付けて揉めている男性にダニエルは見覚えがあった。

それが後にウィキリークスを設立する事になるジュリアン・アサンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)だった。
主催者に顔が利くダニエルは、以前ネット上で、少しだけチャットして面白いと思ったアサンジに30分だけという条件付きでスピーチの時間を与える。

僅か30分のスピーチながら、アサンジの内容は衝撃的なものだった。
ネットが便利になった反面、炎上、報復を恐れる様になった時代。情報提供者を擁護するシステム『ウィキイリークス』を作り上げると豪語したアサンジの発想は画期的だった。

アサンジは、スピーチ終了後、ダニエルに、スイス銀行の巨額の脱税の事実とその情報提供者の擁護を伝える。
これぐらいは序の口で、世間にはまだまだ擁護しなくてはいけない情報提供者が居ると、ダニエルに告げるアサンジだったが…。

フィフス・エステート 世界から狙われた男 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • ジャンル:サスペンス、ヒューマンドラマ
  • 監督:ビル・コンドン
  • キャスト:ベネディクト・カンバーバッチ、ダニエル・ブリュール、ローラ・リニー、スタンリー・トゥッチ etc

フィフス・エステート 世界から狙われた男 ネタバレ批評

映画『フィフス・エステート 世界から狙われた男』について、感想批評です。※ネタバレあり

ダニエルとアサンジの違いとは

ダニエルは、ウィキリークスが実はパソコン1台と数人の仲間だけで作ったサイトだと知り愕然とする。
アサンジは才能には恵まれているのだが、信頼する人間を選ぶ点では、ダニエルと異なっていた。

それにはアサンジの送ってきた壮烈な過去が関係していた。
カルト教団に、のめりこみ、愛情の代わりにパソコンだけ与えた親。

友人同士でハッキングをしていたのに連邦警察に自分が『売られ』捕まり、ストレスで白髪になった事。
人は都合が悪くなれば裏切るもの、情報は裏切らない、それがアサンジの哲学だった。

人の縁が仕事を運ぶものとしているダニエルとアサンジのめぐり合わせは不運でもあった。

良かれと思ってやった事が裏目に出た

ダニエルは、ウィキリークスとアサンジの為を思い色々と手を焼くが、それは全て彼の心の傷を無意識に広げる行為となってしまう。

スイス銀行脱税の一件で、ウィキリークスのサイトの脆弱性を読み取り、自分の仲間内であるマーカス(モーリッツ・ブライブトロイ)を雇うが、
アサンジにとっては、ダニエルが自分を少しでも疑う友人を雇い入れる事は、過去に連邦警察に売られた過去を思い出す事に繋がっていた。

そんなアサンジの心境を察してダニエルは、自分の両親にアサンジを引き合わせて安心させようとするが、
悪い面で、ダニエルの両親はアサンジの両親と似ていて、アサンジは拒否反応を示してしまう。

ダニエルは、ウィキリークスに入れ込みすぎて、会社を首になり、かつての同僚にも見放される。

何故アサンジは世界中から狙われたのか

2年後の’09年。
アイスランド銀行の不正融資疑惑情報を掴んだアサンジは、情報源に近づきアイスランドごとメディアヘブンにしてしまおうと考える。
ダニエルは、脆弱性が指摘され、世界中から敵視されているウィキリークスが、そんな事をするべきではないと、訣別する意志を固める。

その時に、彼はアサンジから、20前になる息子が居て、息子の名前は君と同じ名前だと聞かされショックを受けてしまう。

そして翌年、世間一般にウィキリークスの存在が知られる事となった『外交公電漏洩問題』がいかにして起こったのか、その顛末が映し出される。

映画の冒頭は、一時は訣別したダニエルが、外交公電漏洩問題で世界中から狙われる事になったアサンジに必死でコンタクトを取ろうとしている場面だ。
そして映画の最後は、その後、ウィキリークスが世界中に暴いた機密を並べ締めくくっている。

フィフス・エステート 世界から狙われた男 感想まとめ

映画はディズニー傘下のドリームワークス配給で、お世辞にも政治サスペンスに向いていると言えないビル・コンドンが監督した事もあり、モデルとなったジュリアン・アサンジから企画段階で猛抗議が来た映画だった。

現在も訣別しているという、かつての共同経営者ダニエル氏の自叙伝を元に商業会社が配給しているので、仕上がりとしては不味いものがあるかもしれない。
猛抗議したアサンジが唯一認めている点は、ベネディクト・カンバーバッチの演技だそうである。

だが物事を主観、客観両方で判断するとすれば、ダニエル・ブリュールの演じたドムシャイトーベルグの役割は大きいだろうと思う。
この映画のラストの方では、『ダウントン・アビー』などでお馴染みのダン・スティーブンスが、ウィキリークスを追いつめるガーディアン誌の記者役として出演している所も見逃せない。

Amazon 映画『フィフス・エステート 世界から狙われた男』の商品を見てみる