『牝猫と現金』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

銀行強盗をテーマにしたクライムコメディ。森での入浴シーンに注目!監督は『太陽のサレーヌ』のジョルジュ・ロートネル、脚本はマルセル・ジュリアンなど4人が担当している。

あらすじ

牝猫と現金』のあらすじを紹介します。

強盗グループの一員・ピエールは4億フランという大金を盗んで逃走中に警官によって射殺されてしまう。

しかし、盗まれた大金は見つからない。ピエールと関わりのあったギャングに警察が取り調べした結果、ピエールの愛人カトリーヌが金の在処を知っているのではないかと疑惑の目が持たれた。しかし、カトリーヌは一切の関わりを否定する。

カトリーヌは子どもを出産した直後で産院に入院していたのだが、同じく入院中のマリテと親しくなり、二人でピエールが金を隠したと思われる山城に出発する。
彼女らの行動を察知したギャングたちは二人を尾行し、漁夫の利を得ようとする。しかし、カトリーヌは本当に金の在処を知らなかったのだ。

評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:1968年6月15日
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:コメディ
  • 監督:ジョルジュ・ロートネル
  • キャスト:ミレーユ・ダルク、アヌーク・フェルジャック、アンリ・ガルサン、モーリス・ビロー、ファニー・ロビアン etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『牝猫と現金』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

ぬるま湯コメディ

犯罪とコメディは基本的に組み合わせが悪いと思っています。どちらかを立てればどちらかは下がる。よほど腕のある監督と脚本家が組まなければ、成功は難しいでしょう。
で、本作。犯罪もテーマの一つに入っているはずなのに、終始ヌルい雰囲気が付きまといます。

絶世の美女が出てきて、森のなかで入浴したり、赤ちゃんを連れて冒険したり、そんな彼女をヌルく追いかけるギャングがいたり……。
とにかくヌルい!役者の演技テンションも脚本もヌルすぎます。ヌルい風呂でも長湯するとのぼせますよね。途中でうんざりしてくるんですよ。

緊迫のシーンで気の抜けたギャグ。2〜3回なら笑えるんです。天丼です。でも、天丼も食べ過ぎると胃がもたれる。もうイヤ!と拒否反応が出ます。
撮影は驚くほど素晴らしいので、本当に惜しい……。もうちょっとで傑作になり得たのに。無念。
フランスの田舎を美しい映像とヌルい雰囲気で堪能したい人におすすめ。

ミレーユ・ダルクという女優

本作はミレーユ・ダルクのための映画と言っても過言ではないでしょう。
魅力的なのは撮影とミレーユ・ダルクくらいなもんです。絶世の美女がヌルいギャグを連発してくれます。

日本で例えると誰になるんでしょうね?『川の底からこんにちは』の満島ひかり辺りかな。
あちらは作品のテンションとギャグが合致していましたけど、こちらはシチュエーションのギャップで笑わせる映画なのでちょっとキツい。
ミレーユがコメディエンヌなら、もっと楽しい映画になっていたかもしれません。美しいだけでした。

まとめ

所謂、毒にも薬にもならない映画かなぁ、という感想です。
面白いですよ。笑えるギャグはあるし、撮影は驚くほど素晴らしいんですから、見てよかったとは思います。

ただ、いくらなんでもヌルいというか……。風呂と天丼で例えましたけど、本当にうんざりしてくるんですよ。
空気の読めない女芸人が舞台上でいつまでも同じギャグを連発してたらどう思います?鳥居みゆきの1万分の1も面白くないんですよ。金返すから消えろ!って思いますよね。
ミレーユ・ダルクのための映画なのに、彼女に実力が足りず、脚本が未熟なために失敗してしまった映画ですね。

繰り返すようですが、撮影は素晴らしいです。その分、佐々木希の主演映画よりはマシかな。

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