映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」のネタバレあらすじ結末

マダム・フローレンス! 夢見るふたりの概要:究極の音痴でありながら、由緒あるカーネギーホールでコンサートをし、伝説の歌姫となったフローレンス・フォスター・ジェンキンスの実話を映画化した作品。メリル・ストリープが音痴に歌う訓練をして、フローレンス役を熱演。夫役のヒュー・グラントと伴奏者役のサイモン・ヘルバーグの存在も光っている。

マダム・フローレンス! 夢見るふたりの作品概要

マダム・フローレンス! 夢見るふたり

公開日:2016年
上映時間:111分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、音楽
監督:スティーヴン・フリアーズ
キャスト:メリル・ストリープ、ヒュー・グラント、サイモン・ヘルバーグ、レベッカ・ファーガソン etc

マダム・フローレンス! 夢見るふたりの登場人物(キャスト)

フローレンス・フォスター・ジェンキンス(メリル・ストリープ)
ニューヨーク社交界で有名な音楽好きのセレブ。父親の莫大な遺産を相続した。最初の夫に梅毒をうつされ、治療の副作用に苦しんでいる。オペラ歌手に憧れているが、ひどい音痴。しかし、自分には才能があると思い込んでいる。
シンクレア・ベイフィールド(ヒュー・グラント)
フローレンスの事実上の夫。フローレンスがバカにされて傷つかないよう、あらゆる手段を使って彼女を守っている。フローレンスとは別宅で寝泊りしており、そこに愛人を囲っている。
コズメ・マクムーン(サイモン・ヘルバーグ)
フローレンスの伴奏者に採用されたピアニスト。自己主張しすぎない優しいピアノを弾くので、フローレンスに気に入られる。作曲もする。
キャサリン(レベッカ・ファーガソン)
シンクレアの愛人の女優。愛人生活に不満があり、できればシンクレアを独り占めしたいと思っている。
アグネス・スターク(ニナ・アリアンダ)
最近金持ちの男と結婚し、社交界に入ったばかりの派手な女性。最初はフローレンスの音痴さを笑っていたが、最後は彼女の味方になる。

マダム・フローレンス! 夢見るふたりのネタバレあらすじ

映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

マダム・フローレンス! 夢見るふたりのあらすじ【起】

1944年のニューヨーク。ニューヨーク社交界の有名人フローレンス・フォスター・ジェンキンスは、夫のシンクレアとともに、25年前に創設した「ヴェルディ・クラブ」の舞台に立っていた。フローレンスは、天使や騎士に扮して舞台に立ち、歓声を浴びる。

フローレンスは、25年もクラブが続いたのは、愛する夫が寄り添ってくれたからだと、シンクレアに感謝の言葉を述べる。そして、“音楽は私の人生そのものです”と、音楽愛を語る。フローレンスは父親から莫大な遺産を相続しており、音楽のためなら、金を惜しまないことで有名だった。

常宿のホテルへ帰ったフローレンスは、疲れ果ててベッドに入る。彼女は50年前に元夫から梅毒をうつされ、治療の副作用で髪も抜け落ちていた。シンクレアは常に彼女の体調を気遣い、彼女が眠るまで寄り添う。

フローレンスが眠ったのを確認すると、シンクレアは別宅へ帰る。そこには愛人のキャサリンが待っており、2人は熱烈なキスをする。

シンクレアはフローレンスが目覚める頃にはホテルに戻り、彼女に朝食を運ぶ。これがこの夫婦の日常だった。

有名な指揮者にコンサートの援助を頼まれたフローレンスは、すぐに1000ドル寄付する。彼女の周りには、彼のような金目当ての音楽家たちが集まっていた。

オペラを鑑賞したフローレンスは、ソプラノ歌手の美しい歌声に感動し、自分も歌手として舞台に立ちたいと思い立つ。彼女はすでに、有名な指導者のエドワードに、レッスンをしてもらう約束を取り付けていた。

マダム・フローレンス! 夢見るふたりのあらすじ【承】

シンクレアは、フローレンスの願いを叶えてやることが自分の使命だと思っており、すぐにピアノの伴奏者を探す。オーディションでフローレンスが気に入ったのは、性格もピアノも控えめな、コズメ・マクムーンという青年だった。

シンクレアは、いくつかの注意事項を説明し、1週間分の報酬をコズメに先払いする。貧乏暮らしをしているコズメにとって、高額な報酬はとても魅力的だった。

翌日から、コズメの伴奏でフローレンスのレッスンが始まる。コズメは楽譜を暗唱し、レッスンに備えていた。ところが、フローレンスが歌い出した途端、コズメは驚きのあまり、ピアノを弾くのを忘れてしまう。彼女は、信じられないような音痴だった。

エドワードとシンクレアは、全てを承知で彼女に付き合い、彼女の歌声を褒め讃える。フローレンスも自分には才能があるとすっかり勘違いしており、コズメは笑いをこらえるのに必死だった。

フローレンスは機嫌よくレッスンを続け、コンサートをやりたいと言い出す。エドワードはそれを許すが、コンサートに顔を出すつもりはなく、さらに自分が指導していることは内密にするようシンクレアに伝える。

コズメは、“コンサートは辞退したい”とシンクレアに申し出る。コズメには、多くの観客の前で、彼女と笑い者になる勇気はなかった。しかしシンクレアには秘策があった。

シンクレアは、コンサートまでに評論家や観客を買収し、フローレンスの歌を決して批判しないという約束を取り付ける。それ以外の評論家や客は、絶対に会場内へ入れないよう入念な準備を進める。

マダム・フローレンス! 夢見るふたりのあらすじ【転】

コンサートの日。会場は買収された観客で満員だった。コズメとフローレンスは大きな拍手で迎えられ、コンサートが始まる。最近資産家の男と結婚したばかりで、社交界の事情を知らないアグネスは、フローレンスの歌を聴いて、大爆笑する。シンクレアは客席に目を光らせており、アグネスのような客は、会場の外に出してしまう。シンクレアの苦労が実り、フローレンスは大喝采を浴び、満足してコンサートを終える。

フローレンスはいつも明るかったが、心の中では、愛する夫と性生活を持てないことや、子供がいないことを悲しんでいた。シンクレアは、そんな彼女を優しく慰める。

別宅では、賑やかな打ち上げパーティが開かれていた。初めてキャサリンの存在を知ったコズメは、彼女の存在をどう受け止めればいいのか悩む。シンクレアは、キャサリンのことはフローレンスも了解済みだと説明し、コズメを安心させてやる。

翌朝。自分の歌を大絶賛している新聞を見て、興奮したフローレンスが突然別宅にやってくる。シンクレアは大急ぎでキャサリンを隠し、笑顔でフローレンスを迎える。昨夜はあんなことを言っていたが、やはりキャサリンのことは内緒のようだった。キャサリンはプライドを傷つけられ、“こんな生活は耐えられない”と泣き出す。

コンサートの成功に気を良くしたフローレンスは、自分のレコードまで作ってしまう。フローレンスは、それを友人や知人への贈り物にするつもりだった。

レコードが完成し、フローレンスはコズメの自宅まで、それを届けにいく。今日はシンクレアがゴルフの日で、フローレンスは寂しかった。

シンクレアが知らないうちに、フローレンスは自分のレコードを戦地の兵士宛に送っており、彼女の歌声がラジオで流される。世間は彼女の音痴な歌を面白がり、ラジオ局にはリクエストが山ほど届く。さらにレコードの注文も殺到し、フローレンスは舞い上がる。

マダム・フローレンス! 夢見るふたりのあらすじ【結】

観客が自分の歌を求めていると勘違いしたフローレンスは、由緒あるカーネギーホールでのコンサートを決意する。彼女は勝手にホールを予約し、帰還兵に1000枚のチケットを送ると言い出す。シンクレアは、彼女が傷つかないよう配慮しながら、この暴挙を止めようとするが、“私を心から愛しているなら歌えと言うはずよ”と言われ、何も言えなくなる。

キャサリンと酒場を訪れていたシンクレアは、そこで客がフローレンスのレコードをかけ、彼女を笑い者にしている現場に遭遇する。“席を立つと私たちは永遠にお別れよ”というキャサリンの言葉を無視して、シンクレアは客からレコードを奪う。そしてキャサリンは、シンクレアのもとを去る。

最初は尻込みしていたコズメも、シンクレアの熱意にほだされ、伴奏することを約束する。シンクレアは、彼女の夢を叶えるためなら、どんなことでもしようと決意していた。

コンサート当日。カーネギーホールは、招待された帰還兵や噂を聞きつけた有名人などで満員だった。さすがのフローレンスも恐ろしくなり、“歌えない”と言い出す。シンクレアは彼女を落ち着かせ、コズメは“上手く歌えますよ”と、優しく声をかける。フローレンスはコズメの言葉に感動し、遺言書に、“遺産のいくらかをコズメに渡す”という内容を付け加える。

幕が開き、フローレンスは伸び伸びと歌い始める。ところが、観客が大笑いし、会場内は騒然となる。フローレンスは動揺して倒れそうになるが、アグネスが“恥を知りなさい”と観客を一喝し、ヤジは声援に変わる。

フローレンスは気を取り直して再び歌い始め、観客の大喝采を浴びる。それは彼女にとっても、コズメやシンクレアにとっても、最高に幸せな夜だった。

しかし、一部の評論家はフローレンスのことを“史上最悪の歌姫”と酷評し、その記事が翌日の新聞に掲載される。シンクレアは、その新聞を手当たり次第に買い占め、フローレンスが読まないように工作する。ところが、シンクレアが目を離したすきにフローレンスがその新聞を読んでしまい、ショックで倒れてしまう。

ベッドで目を覚ましたフローレンスは、“みんなが嘲笑していたのね”と、悲しげにつぶやく。シンクレアは、“僕はそうじゃない、君の声は真実の声だ”と、心から彼女を讃える。フローレンスはコズメのピアノを聴きながら、観客から大喝采を浴びた幸せな瞬間を思い出す。“たとえ悪声でも、歌った事実は消せないわ”と言って、満足げに微笑むフローレンスに、シンクレアは“ブラボー”の言葉を贈る。そしてフローレンスは静かに目を閉じる。

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