『フレンチ・コネクション2』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

前作「フレンチ・コネクション」で、フランスの麻薬密売組織の黒幕”シャルニエ”を捕り逃がした刑事ポパイが、今回はフランスのマルセイユに渡り犯人を追う。主演の刑事ポパイ役に前作同様ジーン・ハックマン 監督は「ホースメン」のジョン・フランケンハイマー。

フレンチ・コネクション2

あらすじ

フレンチ・コネクション2』のあらすじを紹介します。

ニューヨーク市警の刑事“ポパイ”ことドイル刑事がフランス・マルセイユに訪れた。目的はマルセイユ警察のバルテルミー警部と協力し、ニューヨークで捕り逃がした麻薬密売組織のボス”シャルニエ”を逮捕し、フレンチ・コネクションを根絶やしにする狙いだった。ある夜、バルテルミーは部下の二人とポパイを伴い敵のアジトと思われる場所を手入れしたが、ポパイの短気な行動により水の泡となる。そしてポパイは外出中に二人組の男から不意打ちに合い、シャルニエの待つ安ホテルに連行され、拘束されたまま為す術もなくヘロインを打たれ続けた。その裏でバルテルミーたちも必死でポパイの行方を追いながら発見が出来ないまま3週間が経過し、ポパイはその間に完全なヘロイン中毒となり、シャルニエは瀕死寸前のポパイを警察署の前に置き去った。応急手当を受けたポパイは一命を取り留め、バルテルミーの看護と監視の下療養に努める。禁断症状に苦しみながらもどうにか克服し、復活したポパイはマルセイユ中を探して監禁されていたホテルを発見する。そしてガソリンでホテルに火を放ち、飛び出してきた男を締め上げヘロインの取引き場所を聞き出した。ポパイはその取引場所へバルテルミーと共に踏み込んだが、味方の少なさから失敗に終わる。やがてポパイは強制送還の処分を受けるが、シャルニエを逮捕するまでは絶対に帰らないと我を張り引き下がらない。そして間もなく敵のアジトを突き止め、逃げるシャルニエとの追走劇が始まる。

評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1975年
  • 上映時間:119分
  • ジャンル:アクション
  • 監督:ジョン・フランケンハイマー
  • キャスト:フェルナンド・レイ、ベルナール・フレッソン、ジーン・ハックマン etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『フレンチ・コネクション2』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

Popeye Is Back!

前作から4年が経過したが、やはりポパイの執念は生きていた。取り逃がした黒幕を黙ってのさばらせている男ではない。前回とは監督も違い派手なカーアクションも無いのだが、それでも刑事ポパイの執念は凄まじさを感じる。敵に捕らえられ麻薬漬けにされながらも蘇り、そして再び犯人を追いかける執念の塊。ジョン・フランケンハイマー監督は、ウィリアム・フリードキン監督とは違うテイストに仕上げているが緊迫感はそのまま生きている。そしてカーチェイスが出来ない状況なら足で走れば良いのだと言わんばかりに走る走る。正しく「タフガイ」の見本みたいな主人公”ポパイ”の存在感のみがこの映画の全てなのだ。

ある意味、格闘映画である

ニューヨーク市警の一刑事がフランスまで犯人を追うというところが少々現実離れしているが、そんな状況なんかはこの映画にとってどうでもいい事なのだろうなと感じる。言葉や文化の違うフランスでのもどかしさから、後半の怒りの爆発が強調されポパイの暴れっ振りが半端でない。そしてラストでシャルニエを射殺してしまうという設定も、どこか目的を達成していない気がしないでもない。ボスを捕まえてそれこそ尋問でも拷問でもする方が出る膿は大きいと思うのだが。。まぁ、観ている側とすれば悪者は成敗されればスカっとするわけで、最初は”逮捕”という大義名分で出向いたのだが、あまりにも気が短いポパイは「自分を麻薬漬けにしたシャルニエをぶっ殺したくなった」という結論に至る結末でした。

まとめ

結局、希有のキレキャラである刑事ポパイをいかに怒らせるかというシナリオが見え隠れして、キレさせる理由をどのようにするかというところがストーリーの要点だったのではないか。わざわざ捕らえて麻薬漬けにしなくても邪魔者には弾丸をブチ込めば事は済む。それでは映画は面白くならないのというのが現実なわけで、犯人を追う内にトラップにかかり、そこからの怒りで逆転し敵を壊滅させるという物語は、後々生まれてくる多くの映画で踏襲されている。「ダイ・ハード」や「ランボー」のシリーズなんかはその典型的な例だろう。そして正義の味方である追う側が死んでしまうラストとなぞ観る側にとって受け入れがたい結末であるから、正義の味方はじっと耐えながら逆転を狙い、いざという時に凄まじいエネルギーで反撃するというのが王道なのである。結末はさておき、プロセスをいかに楽しませるかというプロレスのような二作を演じ切ったジーン・ハックマンに拍手である。

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