『オーロラの彼方へ』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

オーロラの彼方への概要:「オーロラの彼方へ」(原題:Frequency)は、2000年アメリカ映画。監督は「真実の行方」、「悪魔を憐れむ歌」のグレゴリー・ホブリット。主演は「G.I.ジェーン」、「シン・レッド・ライン」のジェームズ・カヴィーゼル。「ワイアット・アープ」、「トラフィック」のデニス・クエイド。共演にエリザベス・ミッチェル、ショーン・ドイル、アンドレ・ブラウアーなど。

オーロラの彼方へ

オーロラの彼方へ あらすじ

映画『オーロラの彼方へ』のあらすじを紹介します。

1969年、太陽フレアが活発化する影響で、ニューヨーク上空にはオーロラが観測されていた。市の消防士フランク(デニス・クエイド)は、地下変電所で起きた火災に閉じ込められた作業員を救出するため出動していた。炎と煙に巻かれた地下変電所から、作業員を大爆発の一歩手前で救助に成功し、自分の仕事に誇りを持って自宅に戻った。自宅では看護師で妻のジュリア(エリザベス・ミッチェル)と、息子のジョン(ダニエル・ヘンソン)が帰りを待っていた。フランクはラジオから流れてくる音楽に合わせてジュリアと台所で踊り、その様子をジョンは親友のゴードンと幸せそうに眺めていたが、その後、父は倉庫火災の現場で殉職してしまう。成長して刑事になったジョンにとって、30年前に殉職した消防士の父は、愛情を注いでくれたかけがえのない存在であり、もし父が生きていたらと思わない日はなかった。そんなある日、ジョンはクローゼットの奥から父の形見の無線機を発見する。そして再びニューヨーク上空にオーロラの輝く夜、ある男との交信に成功したジョンは、30年前の野球の結果を知らない男の話を不審に思う。そして翌日に再び無線機の向こうで、男が自分の子供に「リトル・チーフ」と呼びかけるのを聞きジョンは愕然とする。彼が無線機で交信した男は30年前に死んだ父フランクだったのである。奇しくもその日は、消防士の父が30年前の事故で救助中に事故死する前日であった。ジョンは必死に父のフランクに別の脱出ルートを使えば助かることを伝える。さらに翌日、無線機の前で祈るジョンの目に信じられない光景が映る。机の上に彫り込まれて行く「まだ生きてるぞ」というメッセージ。それは未来が変わった瞬間だったが、その出来事によって全く予想もしなかった大事件が発生してしまう。

オーロラの彼方へ 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2000年
  • 上映時間:117分
  • ジャンル:SF、サスペンス、ヒューマンドラマ
  • 監督:グレゴリー・ホブリット
  • キャスト:デニス・クエイド、ジム・カヴィーゼル、ショーン・ドイル、エリザベス・ミッチェル etc

オーロラの彼方へ 批評 ※ネタバレ

映画『オーロラの彼方へ』について、2つ感想批評です。※ネタバレあり

物理的にあり得る内容としてより、SF的な見解で観る方が楽しめる

物理の法則では時間という概念の中で物体の移動は不可能であるが、電波や信号が何らかの空間の歪みに巻き込まれ、光速を越えて瞬間移動するのは可能だという話を読んだことがある。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のようなタイムマシンというのは物理的には不可能ながら、本作のように信号として過去にメッセージを届けるという話は現実的な話としてあり得るというのだ。しかしそれも時間というものが概念という枠を超えない限り、過去の世界などというものは物理的に存在しないので眉唾ものではあるが、非理論的な話としてもSFの世界で展開される現実的な話としてはリアリティがある。この種のタイムトラベルものであれば、主人公は歴史が改ざんされても、どうにかそれを元に戻そうと努力するのだが、本作は父親を救い、結果としてより良い現在を手に入れてしまうような大団円のエンディングではあるが、若干のご都合主義的な部分も感じられる中でも、爽やかな感動を感じさせる物語の内容に好感が持てる。

妄想的な内容に見えるが、しっかりとしたシナリオに裏付けも活きている

本作を観て自分の人生をこのようなケースに当てはめてしまう人も多いのではないだろうか。多分、人生は後悔の蓄積のようなものであり、人生の軌道修正が出来たらと考えない人はいないだろう。それが本作では何ともリアルな一般家庭を背景にしているものであるが故に、観る者の妄想は膨らむ一方である。そして過去を少しだけ変えたところが、現在でその影響が大きく変わってしまうという描写にもリアリティがある。ニューヨークの上空に現れるオーロラという設定にも、間接的な科学的根拠が内包されている部分も興味深い。シナリオの展開に重きを置いているが、ニューヨークに出現するオーロラが太陽フレアの異常活動の影響であり、根拠無しに現れた物ではないというのもよく練られたシナリオだと感心する。

オーロラの彼方へ 感想まとめ

観る者をグイグイ引きこむ力がかなり強い映画である。それがやはり自分ならどうするという妄想を膨らませてしまう設定からだろう。単なる絵空事ではなく、自分の夫や妻や恋人という存在ならと考えざるを得ないような展開である。しかし主人公のジョンは根が正直な警察官。あくまでも犯罪を防ぎ、亡くなった自分の家族を取り戻すのに躊躇せず、邪なものが全くないという設定が最終的にこの映画の評価を高めた事に繋がっているのだろう。シナリオが良く練られているだけに、放っておいても展開にスピード感が伴い、二転三転する物語の流れにしても過去と現在のやりとりに緊迫感があり、途中で退屈するような冗長さは全くない。評価が高いというのが頷ける作品であり、ハッピーエンドにしなくては納得の行かない内容は実にアメリカ的だ。

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