『007 ロシアより愛をこめて』あらすじとネタバレ映画批評・評価

007 ロシアより愛をこめての概要:「007/ロシアより愛をこめて」(原題:007 From Russia with Love)は、1963年のイギリス映画。原作はイギリスの冒険小説家イアン・フレミング。監督は本作が二作目となるテレンス・ヤング。主演は前作「ドクター・ノオ」に引き続きジェームズ・ボンド役にショーン・コネリー。共演のボンド・ガールに新人で大抜擢されたダニエラ・ビアンキ。

007 ロシアより愛をこめて

007 ロシアより愛をこめて あらすじ

映画『007 ロシアより愛をこめて』のあらすじを紹介します。

国際的秘密結社「スペクター」の首脳部は、英国情報部のジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)への復讐と、ソ連情報部の新型暗号解読機「レクター」を手に入れるため、ある計画を企てていた。彼らはソ連諜報部の殺人機関の元課長ローザ(ロッテ・レーニヤ)が極秘に首脳部に異動した事を聞き、事情に通じていない職員を利用し、計画実行の手段を整えた。

ある日、英国情報部長”M”の元にトルコ支局長ケリムから、タチアーナ(ダニエラ・ビアンキ)というソ連諜報部の娘が、ボンドのポートレートを見て一目惚れし、彼に会わせてくれるよう頼んできたとの電報を受ける。付け加えロンドンへ連れ帰ってくれると、ソ連の暗号解読機「レクター」を盗み出すという条件を出してきているとも記してあった。話がうますぎると思いながらもボンドはイスタンブールへ飛び、タチアーナも現地へ現われた。そして彼女はいとも簡単に「レクター」を盗んで見せた。飛行機での逃亡を拒んだ彼女の希望で、列車経由でロンドンへ向かうことになり、支局長のケリム自ら護衛を買って出たが、彼はその夜、ソ連諜報部の刺客に襲われ殺害されてしまう。

タチアーナに聞いてもその真意は何も解らず、護衛要因として次の駅で”M”から派遣されたレッド(ロバート・ショウ)が乗り込んだ。しかし彼はタチアーナを睡眠薬で眠らせボンドに襲撃を掛けた。レッドは二重スパイであり「スペクター」の暗殺者だったが、ボンドは彼を返り討ちにする。さらにレッドを迎えるトラックが線路上に停止し列車の行く先を阻んでいた。ボンドはトラックを奪って港へ向かう途中、追走してくる敵のヘリを撃墜し、モーターボートを奪ってヴェニスへ向かう。そして宿泊先の部屋へ掃除婦を装い入って来た最後の刺客はローザだった。彼女はボンドに拳銃を突きつけるも、タチアーナはローザに従う素振りで彼女を倒しボンドの危機を救った。

007 ロシアより愛をこめて 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1963年
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:アクション、サスペンス
  • 監督:テレンス・ヤング
  • キャスト:ショーン・コネリー、ダニエラ・ビアンキ、ロバート・ショウ、ペドロ・アルメンダリス etc

007 ロシアより愛をこめて 批評 ※ネタバレ

映画『007 ロシアより愛をこめて』について、2つ批評します。※ネタバレあり

ショーン・コネリーの男の色気が満載

やはりショーン・コネリーという役者は、007の中では一番ジェームズ・ボンドが似合っていると実感する。その次がピアーズ・ブロスナンだと思うのだが、この作品を観る限り、ジェームズ・ボンドというイメージより、ショーン・コネリーというイメージがジェームズ・ボンドを作り上げたのだろうと思ってしまうのだ。オリジナルの小説では想像出来なかった姿が、彼の持つキャラクターに見事一致したというのが当を得ているのではないか。女性の扱い方にしても、演技指導なのか地でいっているのか解らないほど見事な紳士ぶりを発揮しており、根っからのプレイボーイではないのかという気がしないでもない。また、それが嫌みに見えないところが素晴らしい。天然の男の色気が充満しており、これほどスパイという職業が似合う男もそういないだろう。

そして作品中のアクション、異国情緒、お色気など男の夢の世界が満載であり、その中をシニカルな表情で悠々と演技をこなすショーン・コネリーには脱帽である。物語も実際よく練り上げられて見応えあるのだが、若いながら英国紳士の気品を身につけ、スパイという役をリアルに演じる彼がいてこその作品である。

時代を感じさせるアナログなスパイ用具

MI6の”Q”が開発したブリーフケースには、AR-7用銃弾20発、ナイフ、金貨50枚と、赤外線照準器付きアーマライトAR-7が入っている。またケースを普通に開けた際に催涙ガスが噴出する。盗聴器探知機、ローライの二眼レフカメラに偽装した小型テープレコーダー、レッドの腕時計(竜頭を引くとワイヤーが伸び、これを相手の首に巻きつけて絞め殺す)など、本作でボンドカーはまだ登場しないのが少し残念な感じもするが、1963年という時代背景から言うと車に色々と仕掛けを施すのは困難だっただろう。何ともアナログなスパイ用品ばかりであるが、後の007ではその進化が充分楽しめるので、ここではその原点として、スパイであるジェームズ・ボンドのストーリーとキャラクターを充分と楽しめば良い。

まとめ

タチアーナ役のダニエラ・ビアンキがまたキュートでセクシーである。ボンド・ガール史上最高の誉れ高さを誇るのは頷けるところだ。もしこの作品を観る楽しみにしているのならば、恋人と一緒に観るのはやめておいた方がいい。女性ならばショーン・コネリーにうっとりし、隣にいる彼氏など忘れてしまうだろう。そして男性ならばダニエラ・ビアンキのチャーミングな姿にニヤけてしまい、不穏な空気が流れてしまうことは必至である。とまあ冗談はさておき、現代のスパイ映画には観ることができない、ロマンティックな要素が満載のアクション映画であることは間違いない。

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