映画『2つ目の窓』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「2つ目の窓」のネタバレあらすじ結末

2つ目の窓の概要:人の死を受け入れられない杏子と、性への嫌悪で揺れる界人は恋人同士。2人は奄美大島の自然に囲まれながら、大切な人々と過ごし大人への階段を登ろうとしていた。思春期の懊悩を美しい景色と共に描いた作品。

2つ目の窓の作品概要

2つ目の窓

公開日:2014年
上映時間:120分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、青春
監督:河瀬直美
キャスト:村上虹郎、吉永淳、松田美由紀、杉本哲太 etc

2つ目の窓の登場人物(キャスト)

界人(村上虹郎)
16歳。自分の話をほとんどせず、どちらかと言うと無口。母親の岬と2人暮らし。母親が幾人もの男をとっかえひっかえする姿に嫌悪を抱いている。
杏子(吉永淳)
16歳。イサと徹の娘で、次代のユタ神様。奔放な面があり、独特な雰囲気を持っている。死期の迫る母親が死ぬはずないと思っている。
徹(杉本哲太)
イサの夫。カフェを営んでいる。深い愛で妻と娘を見守る、大きな心を持った人物。
イサ(松田美由紀)
巫女ユタ神様として人々の心の拠り所となっているも、大病を患っている。
岬(渡辺真起子)
界人の母親。離婚して奄美大島へ来た。シングルマザーで息子を育てるも、寂しさから恋人をとっかえひっかえしている。
篤(村上淳)
岬の元夫で、界人の父親。東京で彫り師をしている。息子へ愛情深く接する。

2つ目の窓のネタバレあらすじ

映画『2つ目の窓』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

2つ目の窓のあらすじ【起】

奄美大島。旧暦8月に行われるユタ神様祭の夜、界人は海に浮かぶ男の死体を見た。背中に絵が入った男だった。彼は恐怖を感じてすぐさま、その場から逃げ出して行く。その姿を同級生の杏子が物陰から目撃していた。
翌朝、杏子は彼にそれを問うも、界人はむっとした表情で何も答えない。

界人は母親と2人暮らしである。母親は脱いだ衣類をそのままにするような、少しだらしない女だった。それでも息子のことは心配しているようで、仕事中でも連絡をくれるのだ。

杏子には少し奔放な面がある。彼女は時々、服を着たまま海で泳いでしまう。家は代々巫女の家系で、母イサはユタ神様の言葉を話すとして島人の心の拠り所となっていた。イサは大病を患っており、自らの死期を悟っているようだった。

杏子はユタの祖神様へ相談に向かうも、欲しい言葉がもらえない。イサはユタ神様となってから、人と神の狭間で生きて来た。彼女は娘に死ぬことなど怖くないと話す。命は繋がっていて、親から子へと受け継がれていくのだからと笑うのだった。

2つ目の窓のあらすじ【承】

杏子と界人は学校以外の時間を、2人で過ごすことが多かった。海は生きているから怖いと話す界人。だが、杏子は海と1つになれる瞬間がセックスと似ているらしいと話す。2人は互いに好き合っているが、界人は身体を重ねる行為への一歩が踏み出せず、躊躇っているようだった。

界人の母親、岬は恋人との逢瀬を憚らない。そんな彼女を密かに嫌悪する界人は、別れた父親へ会いに行こうと決める。

一方、最期の時は家族と共に過ごしたいと、自宅療養に切り替えてイサが病院から帰宅。杏子と徹、イサは家族3人で穏やかな時を過ごすのだった。

東京へやって来た界人は父親、篤の仕事場へ。篤は入れ墨の彫り師だった。界人は篤に岬と別れた理由を聞く。父親は岬とは運命の出会いだったが、共にいることではなく、離れていても長く繋がって行くことこそが運命だったのだと言う。父子は数少ないふれあいを交わし、界人は島へと帰った。

その後も日々、杏子からの触れ合いが増える中、それへどう応えて良いか分からない界人。彼女をうまく躱し続けた。

2つ目の窓のあらすじ【転】

杏子は、人は死なないと思っている。だが、人はいずれ死ぬものだ。例え神様であっても。儀式に使う生き血を摂るため、雄山羊の命が消えるまでをじっと見つめる。杏子は魂が抜ける瞬間を見つめ、目を逸らさずに受け止めようとしていた。

風が強くなっていた。奄美大島に嵐が近づいているらしい。イサは不意にベッドから降りて、自宅の縁側から空を見上げた。そこから降って来る木漏れ日が好きだった。ユタ神様である彼女には、自然の声や目に見えない何かが見えているのだろう。イサと徹は成長する杏子を温かい目で見守っている。

岬がある日、髪を切った。おしゃれのつもりなのか、恋人と電話している。界人は家に入らず、海へ向かった。日が暮れたら焚火をして、幾日かを家に帰らずそうして過ごした。

ある朝、杏子から電話があった。いよいよ、イサの最期が近いようだ。家には同じように呼ばれた親戚が何人か来ていた。イサが島唄を聞きたいと言うため、親戚達はみんなで次々と島唄を唄う。イサも微かに両手を動かして踊ろうとしていた。そうして、杏子へと最期の言葉を残し、静かに息を引き取るのであった。

2つ目の窓のあらすじ【結】

杏子が界人へと体の関係を求めてきたが、結局界人はそれに応えられず。
不甲斐なさにイライラを募らせた界人は、とうとう岬に憤懣を巻き散らした。背中に絵が入った男は海で水死した。あの男はかつて岬の恋人だった。恋人が死んだ矢先、新しい男と付き合いだした岬の行動が理解できないと怒鳴り散らした挙句、家を飛び出してしまう。

次の日から、岬が忽然と姿を消した。島にはいよいよ台風が近づき、海は大分しけ込んでいる。暴風雨の中、界人は岬を探して外を走り回った。
途中、杏子と会って彼女の家へ避難。界人は徹に事情を話した。

徹は大人の立場から、岬と界人が初めて奄美大島へ来た時の話をする。家族が壊れて辛かったのは界人ばかりではなく、岬はそれ以上に苦しんでいたはずだ。それでも頑張って来られたのは、幼い界人がいたからである。彼女にとって最愛の息子が、生きる原動力なのだから。

翌日、台風が去った後、界人は母親の職場へと向かった。彼は母親を守るのは自分だと泣き叫ぶ。斯くして、母親はそこにおり、彼女は泣きながら息子を抱き締めるのだった。

その後、界人は心を決めて杏子と体を重ねる。ガジュマルの林の中で抱き合った後は、裸のままで手を繋ぎ、悠々と海を泳ぐのであった。

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