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映画『GAMBA ガンバと仲間たち』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『GAMBA ガンバと仲間たち』の概要:街に生息する、街ネズミガンバの冒険を描いた作品。イタチを操る、不思議な能力を持ったノロイを撃退するため、仲間達と奮闘。小さな生き物も知恵と地の利を生かせば、どんな強敵も倒せる。夢と希望のあるストーリーになっている。

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映画『GAMBA ガンバと仲間たち』の作品情報

GAMBA ガンバと仲間たち

製作年:2015年
上映時間:92分
ジャンル:アドベンチャー、アニメ
監督:小川洋一、河村友宏、小森啓裕
キャスト:梶裕貴、神田沙也加、高木渉、矢島晶子 etc

映画『GAMBA ガンバと仲間たち』の登場人物(キャスト)

ガンバ(梶裕貴)
自信家で好奇心旺盛。思い立ったら即行動するタイプ。勇敢で熱い心を持っている。
潮路(神田沙也加)
忠太の姉で島ネズミ。勇敢で優しい性格。ガンバに心惹かれる。
ノロイ(野村萬斎)
船乗りネズミの間では脅威とされる一族の長。夢見ヶ島に一族で侵攻。イタチを支配し操る不思議な能力を持っており、破壊を好む。痩身で美しい相貌をしており中性的。
マンプク(高木渉)
ガンバの親友で食い物には目がない。ここぞという時にきっかけとなる存在。
忠太(矢島晶子)
夢見ヶ島から助けを求めてやって来た少年ネズミ。勇敢な心を持っているが、幼いために力が及ばず、悔しい思いを抱えている。
ボーボ(高戸靖広)
船乗りネズミの組員の1匹でぼんやりした性格。忠太を守るためにイタチへと立ち向かい、命を落とす。
ヨイショ(大塚明夫)
船乗りネズミのボス。人情に厚く体格が良い。頼れる兄貴タイプで腕っぷしも強い。
学者(池田秀一)
船乗りネズミの頭脳。勤勉で賢い。メガネをかけたエリートタイプの参謀。
イカサマ(藤原啓治)
船乗りネズミのアウトロー。常にさいころを持っており、賽の目によって行動を決める。粗野な面もありつつ、実は優しい心根を持っている。

映画『GAMBA ガンバと仲間たち』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『GAMBA ガンバと仲間たち』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『GAMBA ガンバと仲間たち』のあらすじ【起】

街を住処とする街ネズミのガンバは、好奇心旺盛で自信家。ふとした拍子にワインのラベルに描かれた海を見た彼は突如、思い立って親友のマンプクと共に、海を見に旅へ出ることにした。

行けるところまでやって来た2匹だったが、行き止まりに立ち往生。だが、そこでマンプクの鼻が食べ物の匂いをキャッチし、船乗りネズミのアジトへと入り込むことになる。マンプクは真っ先に極上の魚に口をつけるも、その魚は船乗りネズミのボスに献上する魚だった。

船乗りネズミのボスであるヨイショと対峙したガンバ。街ネズミをバカにする口調にかっとなり、喧嘩を吹っかけてしまう。だが、体格も良く人情味溢れるヨイショには、簡単にあしらわれる。そこへ、船乗りネズミの一員であるボーボが弱った子ネズミを連れて現れる。

少年忠太は夢見ヶ島から船乗りネズミに助けを求めて、1匹で海を渡って来たと言う。忠太が住む夢見ヶ島に、脅威とされるノロイ一族が侵攻して来たらしく、このままでは島ネズミが一掃されてしまうと言うのだ。しかし、ヨイショは過去、ノロイに脅かされたことがあるようで、怖気づいてしまう。そこで、ガンバはヨイショが助けに行かないのであれば、自分が助けになろうと名乗りを上げるのだった。

島へ向かう船に侵入を果たしたガンバと忠太。気持ちを新たにしたところへ、ボーボが現れる。彼もどうにか助けになりたいと単独でやって来たようだった。すると、彼の出現に合わせ続々と仲間達が姿を現す。船乗りネズミのボスヨイショ、頭脳的存在である学者、アウトローのイカサマ、そしてガンバの親友マンプク。総勢7匹となったガンバ一行は一路、海を渡って夢見ヶ島へと出発するのだった。

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映画『GAMBA ガンバと仲間たち』のあらすじ【承】

当初の目的だった海を目にしたガンバは感動に打ち震えつつ、夢見ヶ島へ到着。港にある観光用の馬車を拝借して島ネズミたちの住処へと向かう。目的地は北の山だ。
坂道で馬車が大破してしまったので、その後は徒歩で向かう。崖を登り、山道をひた走る一行。

夕方、北の山を目前にマンプクが空腹を訴える。今日はここで休もうと、餌を捜しに山へ入ったヨイショとガンバ、イカサマだったが、落とし穴に落ちてしまい何者かに襲われてしまう。しかし、3匹がネズミだと気付くや否や、素性を顕わにする敵。

彼らは島に生息するオオミズナギドリたちだった。事情を聞くと彼らもノロイ一族に襲われ、大切な卵を奪われてしまったと言う。しかし、ノロイは不思議な力でイタチを配下とし、太刀打ちができない。オオミズナギドリたちは立ち向かうことができず、泣き寝入りしたようだった。

聞けば聞くほどノロイ一族はかなりの強敵であった。ガンバたちでは勝てないと断言されても尚、彼らは立ち向かうと心に決め、翌早朝に北の山へと出発する。
島ネズミの住処である北の山へ到着した一行だったが、忠太の家族はそこにいなかった。イタチの足跡を発見したため、もう襲われてしまったかもしれない。ガンバは生き残りが戻って来るかもしれないと思い、その場に留まることにした。

日が暮れた頃、ボーボが住処の片隅に白い花を発見。花が咲いている丘へやって来た一行は、そこで忠太の姉である潮路と出会う。島ネズミは一族で海場の隠れ家へ避難したと言う。その隠れ家は海を挟んだ岩場にあった。しかし、そこでイタチに襲われそうになっている島ネズミを発見。ガンバとヨイショ、イカサマは力を合わせ1匹のイタチを倒すことに成功する。

映画『GAMBA ガンバと仲間たち』のあらすじ【転】

一行は潮路の案内で海場の隠れ家へ。だが、イタチを倒したことにより、隠れ家の場所が見つかってしまう。島ネズミたちは隣の島へ移住しようと考えていたが、長い年月により潮の流れが変わってしまい、隣の島へ渡るには難しくなっていた。窮地に追いやられるネズミたちだったが、ガンバの励ましと学者の策によりノロイ一族に対抗しようと決意。

100匹近くとなったネズミたちは、団結してイタチ退治の準備を始める。夜になりイタチの軍勢が姿を現す。奴らを操るのは白くスリムな姿をしたノロイだった。
ノロイは大量の食べ物を並べ、ネズミたちを懐柔しようとしてくる。奴の不思議な能力に魅了されたネズミたちが意志を奪われていく中、忠太と潮路の父親が、島ネズミのリーダーとしてノロイの元へ1匹で立ち向かって行くのだった。

彼の犠牲によりノロイの本性が白日の元に晒され、ネズミたちが正気に戻った。悲しみに暮れつつも即座に戦闘準備を行うネズミたちへ、イタチの軍勢が襲い掛かる。
地の利を利用し奮闘するネズミたちだったが、次々と襲い来るイタチの数が多く、窮地に追いやられていく。そのせいでボーボが負傷。ガンバもやられそうになった時、朝日が昇ってきたため、ノロイは一旦引いて行った。

被害は相当数に上った。夜になればまた奴が襲って来るだろう。敵う相手ではないと思い知ったガンバだったが、潮路の励ましに気持ちを新たにする。
ヨイショ達はどうにか活路を見出そうと知恵を絞っていた。日が暮れる頃、学者がひらめく。

島に伝わる恋の歌に、隣の島へ渡るヒントを見出した学者。1年に一度、隣の島へ渡るための道が開くと言う。
夜が訪れ、ノロイがイタチの軍勢を引き連れて現れた。その時、干潮により隣の島への道が開かれる。一族が島へ渡るまでの間、誰かが残って時間を稼がなくてはならない。ガンバは1匹で残り、ノロイと対峙することにした。

映画『GAMBA ガンバと仲間たち』の結末・ラスト(ネタバレ)

道が開かれている時間は、そう長くない。だが、ここに来てボーボが力尽きてしまう。イカサマは彼の死を看取り、自分のさいころを持たせて海へと流した。
その頃、ガンバは1匹でイタチ軍勢と奮闘中だったが、囮だとノロイに気付かれてしまう。

海を泳いで渡っていたヨイショ達は、追って来たイタチの軍勢と戦闘を開始するが、慣れない海中戦では勝ち目がなく、イタチに囲まれてしまう。ここまでかと諦めかけたその時、オオミズナギドリたちの助けを得たガンバが登場。

オオミズナギドリたちとガンバは力を合わせ、ノロイを海の底へと葬ることに成功した。
しかし、これで終わりかと思った矢先に再びノロイが姿を現す。朝日が昇る頃、潮の流れが戻り始めていた。ガンバの奮闘に仲間達もノロイへと飛び掛かる。
そして、潮が満ちる。ノロイはガンバたちと共に大波に飲み込まれてしまう。

荒々しい波に流される仲間達を鳥たちが救助。だが、その中にガンバの姿は無かった。
潮路はオオミズナギドリのリーダーの背に乗り、ガンバを助けに海へと向かう。恐らくガンバはまだ、ノロイの喉元に噛みついたままでいるのだ。潮路は海中に身を投じて、ガンバを発見し救出した。そうして、ノロイは本当に今度こそ、海の底へと沈んで行ったのだった。

無事に浜辺へと戻ったガンバと潮路は、仲間達と再会。ネズミたちは脅威であったノロイ一族に勝利したのだ。
島でしばらく休息し平和を満喫した後、ガンバたちは潮路との別れを惜しみつつ、オオミズナギドリたちの背に乗せられて港へと向かった。次の冒険へと思いを馳せて。

映画『GAMBA ガンバと仲間たち』の感想・評価・レビュー

勇気、諦めてはいけないという信念、ボーボの優しさ、ガンバの心の強さ、みんなを信じる力、協力することの大切さ、改心した人を認める心、などたくさんの学びがある作品でした。
全体を通じて一番印象に残ったキャラクターはボーボでした。のんびりしてほのぼのオーラたっぷりのボーボがイタチたちと奮闘している姿は頑張れって応援して見ていました。それだけにその後に待っていたボーボに訪れた結末があまりにも残酷で、涙が自然と出てきました。(男性 40代)


ガンバが諦めずにノロイに立ち向かっていく姿にも感動するが、何より仲間との熱い友情に胸を打たれる。全員特別な力を持っているわけではないのに、仲間を救おうと勇気を振り絞って頑張る姿がカッコいいなと思った。子供に見せたい作品だと思う。
ノロイ役の野村萬斎さんの声の演技が素晴らしかった。役者や能楽師として凄いことはもちろん知っているが、(本職の声優以外で)声優としてもここまで上手い人はなかなかいないのではないかと思う。(女性 30代)


CGを駆使したアニメ映画。何十年も前にテレビでアニメが放送され、話題となったタイトルだ。
人間は登場せず、ネズミの目線から見たネズミの物語。
それぞれ個性豊かなキャラクターが登場し、主人公・ガンバたちによる冒険活劇かと思いきや、残忍なイタチ・ノロイが登場し、物語は一変する。
まったく同情の余地もない、わかりやすい巨悪。この存在により、物語にスピード感を与え、ネズミたちへの感情移入を加速させるのだ。
ただ、派手なだけでなく、子どもに仲間と勇気の素晴らしさを教えられる作品である。(男性 40代)


TVアニメとして放送されていた作品をCGアニメーションで映画化した今作。TVアニメのガンバとは雰囲気が異なりますが、とても可愛らしくて親しみやすい作品でした。
ネズミたちの冒険の物語が描かれますが、何と言っても声優陣が豪華です。主人公のガンバの声は梶裕貴、ノロイには野村萬斎、他にも神田沙也加などが揃います。特にノロイを演じた野村萬斎は素晴らしかったです。影のある妖艶な雰囲気を見事に醸し出していました。ノロイの声は彼以外考えられないと思ってしまいました。(女性 30代)


声優が皆、超有名人ですから贅沢な気分になります。さらには、それぞれが魅惑的な声でストーリーへと誘います。常にネズミの視点で描かれており、日常生活の描写がジオラマを眺めているようでストレス解消になりました。イタチが怪物級に恐ろしい点も、巧みだと感じます。小さな生き物が勇気を奮う姿に胸がじわりと熱くなり、明日から頑張ろうと活力を貰えました。エンドロールの、絵本のようなタッチが物凄く可愛く、エンディング曲にもマッチしています。(女性 30代)

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