映画『ゲッタウェイ(1972)』あらすじネタバレ結末と感想

ゲッタウェイ(1972)の概要:サム・ペキンパー監督の、夫婦で強盗・逃亡する犯罪アクション。出演はスティーヴ・マックィーン、アリ・マッグロー。1972年製作の米国映画。夫婦役を演じた2人がこの映画の縁で結婚した(後に離婚)。

ゲッタウェイ あらすじネタバレ

ゲッタウェイ
映画『ゲッタウェイ(1972)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ゲッタウェイ あらすじ【起・承】

刑務所内の作業所。機織りをするような音がし、作業所以外ではチェスや運動をする人がいた。もう4年、刑務所にぶち込まれている銀行強盗犯のカーター・ドク・マッコイ(スティーヴ・マックィーン)。

彼は、刑務所暮らしを止めたくて、面会にきた妻キャロル(アリ・マッグロー)に顔役ベニヨン(ベン・ジョンソン)のところへ行き俺を売れ!と伝えた。

そのおかげで、マッコイは晴れて仮出所の身となった。妻キャロルが迎えに来てくれ、久しぶりに公園で夫婦水入らずの時間を過ごした。

だが、再び、顔役ベニヨンに呼ばれ、銀行強盗をするはめになってしまう。計画では、顔役ベニオンのほか、2人の殺し屋ルディ・バトラー(アル・レッティエリー)とフランク・ジャクソン(ボー・ホプキンス)が加わることに。

妻キャロルも車の運転など後方支援の形で、夫を援護した。爆弾を銀行に仕掛けて、楽に大金を奪えると思っていたマッコイたちだったが、仲間の1人が警備員を殺したのをきっかけに事態は大きく変わってゆく。

ルディが、75万ドルを独り占めしょうとして、ジャクソンを殺したのだった。金の引き渡し場所でマッコイも狙われるが、その時、75万ドルあったはずの金は50万ドルしか入っていなかった。

そればかりではなく、妻キャロルはマッコイを裏切っていたのだ!その後、妻キャロルがボスを殺し、マッコイは妻と共に逃亡した。

ゲッタウェイ あらすじ【転・結】

一方、ルディはマッコイに撃たれて重傷を負うが、しつこくマッコイ夫婦を追い続けた。
怪我を治すよう、獣医師夫婦を脅し、その妻フラン(サリー・ストラザーズ)を自分の言いなりにするのだった。妻フランが完全にルディに心と体を奪われたと知った獣医師の夫は、首をくくって自殺してしまう。

顔役ベニオンも、このまま黙っていない。ボスの会社に電話をするが、誰も出ないことに気づいたベニオンは会社に向かい、ボスの遺体を発見した。

マッコイ夫婦は、50万ドルが入ったトランクを持ち、バスで国境へ向かおうとしていたが、コインロッカーに入れたはずのトランクを何者かに盗まれてしまう。

2人は必死にトランクを持つ男を探すが、どうもエルパソ行きの電車に乗ったようだ。
カウボーイ・ハットを被った怪しい男をマッコイは追う。一般車両に座る怪しい男を見つけたマッコイは彼に近づき、殴って気絶させた。そしてトランクを奪い返した。
駅に戻り、妻キャロルと再会したマッコイ。メキシコへ逃げるために、ラジオや拳銃、銃弾を買うが、拳銃を買った店で不審者だとして警察に通報されてしまう。

2人はハンバーガーの店に寄るが、ラジオから流れるのは、2人を殺して逃亡中だという情報だった。時を同じくして、2人のもとへ警官が向かう。2人は警察と銃撃戦を演じながら、
仕方なくゴミの中に隠れるのだった。

翌朝、ゴミ集積場で目を覚ました2人。マッコイは、妻から“彼よりあなたを選んだのに・・”と言われるが、“2人で逃げなきゃ、意味がない!”とラブラブぶりを伝えた。
こうして、2人で逃げ続けることを選ぶのだった。

その頃、悪党どもの根城であるロクリン・ホテルでは、マッコイを追うルディがフランと共に現れていた。“マッコイが来たら、すぐに教えろ!”とホテル従業員を脅した。

そうとは知らないマッコイたちは、ロクリン・ホテルへ。顔役ベニヨンら6人も、ホテルを見張っていた。マッコイが部屋に上がると、すぐにルディにマッコイが来たことが知らされた。

ルディは今度こそ、マッコイを殺すため、フランを囮に使って奇襲を仕掛けようとします。“サンドイッチです。”という女の声。“そこに置いてくれるか?”。

その奇襲作戦に、顔役ベニヨンら6人も参戦し、ホテルでは銃撃戦が繰り広げられた。
マッコイは妻キャロルと共に、脱出した。2人を手引きしてくれたおじさんに助けられたのだ。

どうやらメキシコまで逃れるつもりだ。おじさんは、そんな2人に聞いた。
“夫婦なの?”と。2人は微笑みながら答え、次にトラックを売ってもらおうと交渉した。
トラックを3万ドルで売ってもらい、ついに2人は逃げ切ったのだった。

ゲッタウェイ 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1972年
  • 上映時間:123分
  • ジャンル:アクション、コメディ
  • 監督:サム・ペキンパー
  • キャスト:スティーヴ・マックィーン、アリ・マッグロー、ベン・ジョンソン、アル・レッティエリ etc

ゲッタウェイ 批評・レビュー

映画『ゲッタウェイ(1972)』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

夫婦愛とワイルドなスティーヴ・マックィーンにやられる映画

犯罪アクション物と西部劇はかなり似ていると思う。時代や扱う武器が違うだけで、死闘を繰り広げる展開は同じなのだ。それでもやっぱり観てしまう。

「ゲッタウェイ」(72)は、いわば、スティーヴ・マックィーン祭り!彼のワイルドな魅力がたくさん詰まっています。妻キャロルを大切にし、刑務所暮らしの辛さを語る前半と、顔役ベニヨンと仮出所の取引をしたために再び犯罪を犯す後半とが上手くマリアージュしています。多くの人が壮絶なアクション・シーンについて言及していると思うので、今回は2組の夫婦愛について注目したい。

まずは、スティーヴ・マックィーン演じる銀行強盗犯マッコイとキャロル夫妻。
銀行強盗の片棒を担いでもなお、夫マッコイと一緒に逃げる妻。逃亡劇には大抵、恋人同士という関係が多いが、犯罪で結ばれた夫婦の絆というのも面白い。

ラスト・シーンで、逃げる手引きをしてくれるおじさんに、“夫婦なの?”と聞かれて、そうだと答えるシーンが微笑ましい。命を賭けたバカップルだ。

また、妻キャロルに一度裏切られるものの、ゴミ集積場で愛を確かめ合うなんて、本当出来すぎだよ。この映画をきっかけに主演のスティーヴ・マックィーンとアリ・マッグローが結婚した話も有名です。きっとマックィーンのカッコよさに惚れたのでしょう。

もう一組目は、マッコイに撃たれて重傷を負ったルディと獣医師の妻フラン。はじめは、ルディに脅されしぶしぶ従ってきたフランが次第にルディのトリコ(?)になるのが面白い。
犯罪と恋愛は、コインの表と裏のよう。マッコイたちと対峙して大変な時でも、キャーキャーと騒いでいるようにしか思えない。

それでも人は独りではいられない。2人だからこそ、なんとかなる!と思わせるファンキーな映画なのだ。

永遠のアクション・ヒーロー!スティーヴ・マックィーンの魅力

50歳の若さで亡くなった、スティーヴ・マックィーン。
西部劇「荒野の七人」(60)や「大脱走」(63)から、「栄光のル・マン」(71)まで、彼の魅力を探ってみたい。主に西部劇で活躍し、スタントなしで多くのアクション・シーンに挑戦した俳優として知られています。

「栄光のル・マン」は、カーレース好きには堪らない作品。ただ、彼の趣味が先行しすぎていて興行的にはイマイチだったとか。

しかし、2015年に「スティーヴ・マックィーン その男とル・マン」という、「栄光のル・マン」の製作現場の裏側を描いたドキュメンタリー映画が作られました。
今なお、スティーヴ・マックィーン人気の高さがうかがえます。

個人的には、西部劇があまり好きではないので、高層ビル崩壊の危機を描いたパニック映画「タワーリング・インフェルノ」(74)がおすすめです。ポール・ニューマンやフェィ・ダナウェイなど豪華俳優との共演が見逃せない!本作で、スティーヴ・マックィーンの男っぷりにやられた人は、是非ご覧下さい。

ゲッタウェイ 感想まとめ

「昼下がりの決闘」(62)などの西部劇で知られるサム・ペキンパー監督と、主演のスティーヴ・マックィーン。名作だと言われているのが、この「ゲッタウェイ」(72)です。

過激なアクション・シーンと夫婦愛がコミカルかつ温かく描けているのが魅力です!
仮出所した後に、顔役ベニヨンに誘われ、保釈金のために再び銀行強盗に手を染めるマッコイ。妻キャロルも共に逃亡するが、2人は上手く逃げ切れるのか?観ていて、最後までハラハラします。

西部劇のような映画だというと、時代遅れでつまらない映画のように思われるかもしれませんが、決してそうではありません。計算されたアクション・シーンの面白さ、テンポの良い展開にハマりますよ。

男くさいアクション映画が苦手な人でも、比較的受け入れやすいのではないでしょうか。

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