映画『ゴーストライター』あらすじ・ネタバレ結末と感想

ゴーストライターの概要:英国元首相の自叙伝を依頼されたゴーストライターは、前任者の不可解な死から触れてはいけない真相にたどり着く…名匠ポランスキーが送り出すドンデン返しの待つ傑作ミステリー。

ゴーストライター あらすじ


映画『ゴーストライター』のあらすじを紹介します。

著名人専門のゴーストライター(ユアン・マクレガー)は、元英国首相ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝の依頼を引き受ける。

ラングの条件は、1ヶ月以内に書き上げること、米国で公演中のラングが滞在する島に行って仕事をする、元原稿は持ち出し厳禁という3つ。
ラングには、イスラム過激派のテロ容疑者をCIAに引渡し、不当な拷問をした戦犯容疑がかけられようとしていた。
元外相のライカート(ロバート・パフ)がICC(ハーグ国際刑事裁判所)にラングの調査を依頼しているのだから事態としてはまずい。

ラングの妻・ルース(オリヴィア・ウィリアムズ)曰く、前のゴーストライターはラングの補佐官・マカラだったというが彼は消された後。
ルースは、マカラが執筆していた部屋をゴーストライターに貸す。
彼が、マカラの部屋の遺留品を整理すると、、ラングの証言とは一致しない、マカラが残した『ラングの正体』が出てきた…。

ゴーストライター ネタバレ結末・ラスト

ラングも妻ルースも、マカラの次のゴーストライターは、ノンポリかつ著名人のゴーストライティング専門の人間がいいという事で、主人公を指名する。
それには理由があった。

マカラの部屋には、ラングの大学時代の写真があり、そこには現CIA職員・エメット(トム・ウィルキンソン)と共に映っている写真があった。
ラングはCIAやルースの力で首相に登りつめた為、やがて国益よりもCIAの事柄を優先する様になった。
それが戦犯の疑いをかけられているテロの一件だった。

真相を知ってしまった補佐官は、その為に始末されたという事になる。
ラストは、首相自叙伝の出版祝賀会が開かれ、ゴーストライターはルースに、マカラの残した謎を解き明かした事を打ち明ける。

ゴーストライター 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2010年
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:サスペンス、ミステリー
  • 監督:ロマン・ポランスキー
  • キャスト:ユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナン、キム・キャトラル、オリヴィア・ウィリアムズ etc

ゴーストライター 批評・レビュー

映画『ゴーストライター』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

一人称で淡々と語られるストーリー展開

ユアン・マクレガー演じるゴーストライターは、一人称で語られる為、映画は必然的に彼の目から観た主観的な作りとなっている。

25万ドルという破格の依頼を胡散臭いと思いながらも引き受け、命を狙われてから、彼は何故前任者が補佐官であったにも関わらず命を落とす事になったのか、その理由を悟る。
政治家の自叙伝を書くにあたり、ノンポリだから破格で雇って貰えたという時点で、おかしいと思いつつ依頼主の罠にはまる主人公の欲も垣間見える。

ブロスナンと監督の興味深いコメント

ブロスナン演じる首相のモデルがブレア元首相であることは、公然の秘密であると原作小説上梓当時にとしてはささやかれた。
その噂はあながち否定出来ないとでも言わんばかりに、ブロスナン演じるラング元首相は、微笑みを浮かべているものの、どこか怪しい。

監督のロマン・ポランスキーはラング役は彼以外に思いつかなかったという。
『ラングはブレア元首相ではないが、魅力的で自信に満ち溢れているブロスナンはブレア元首相を思わせる俳優然としたオーラがあり起用した』という話があったほどだ。

ブロスナンは作品に関して
『政治サスペンスでありながら、シェイクスピア劇のようでもあり、ジャコビアン的悲劇も混じった複雑さが気に入った。
登場人物それぞれが違った毒を抱え、多くの秘密を抱えている点も面白いと思ったのだよ。』
とコメントしている所も興味深い。

ラストシーンに注目

曰くつき、賛否両論となったこの映画だが、ラストシーンで起こるドンデン返しには、さらに仕掛けがまっている。
出版発表の席で山積みにされた本についてだ。

この本をよく観て欲しい。
ラングの自叙伝の『中身』はブレア元首相の自叙伝なのである。

痛烈な皮肉であり演出なのだが、これ以上の見所はないと思う。

ゴーストライター 感想まとめ

何故この映画は一人称で始まったのか。

ごく普通の男が、普通に引き受けたはずの仕事が、仕事内容が普通でなかった為に事件に巻き込まれるからである。
映画のラストは、曖昧なものとなっているが、主人公は、知りすぎた男として殺されるかもしれない。

しかしその行く末は描かれていない。
そのあたりを観るものに委ねているのが大人の映画だろうと思う。

映像の作りは、色使いも統一されていて、センスもいい。

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