映画『ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界」のネタバレあらすじ結末

ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界の概要:冷戦時代のロンドンで、多感な思春期を迎えた16歳の少女は、核兵器の恐怖に怯える。しかし彼女の日常には、もっと強烈な爆弾が隠されていた。イギリスの女流監督サリー・ポッターが、少女たちの繊細な感情と残酷性を、美しい映像で描き出す。

ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界の作品概要

ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界

公開日:2012年
上映時間:90分
ジャンル:青春、ヒューマンドラマ
監督:サリー・ポッター
キャスト:エル・ファニング、アリス・イングラート、アレッサンドロ・ニヴォラ、クリスティナ・ヘンドリックス etc

ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界の登場人物(キャスト)

ジンジャー(エル・ファニング)
16歳の多感な時期を迎えた少女。ローザとは同じ日に同じ病院で生まれ、それ以来ずっと親友。冷戦時代のロンドンで、核戦争による世界の終わりに怯えている。繊細な心を持っており、詩人になりたがっている。
ローザ(アリス・イングラード)
ジンジャーの親友。父親は幼い頃に出て行き、母子家庭で育った。父親の違う幼い妹や弟がいる。ジンジャーよりも早熟で、男性経験も豊富。親の愛情に飢えて育ったため、永遠の愛を求めている。
ローランド(アレッサンドロ・ニヴォラ)
ジンジャーの父親。“パパ”と呼ばれるのを嫌い、娘にも“ローランド”と呼ばせている。平和主義者で、“自由の概念”という記事を書き、仲間とそれを発行している。妻のナタリーとうまくいっていない。

ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界のネタバレあらすじ

映画『ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界のあらすじ【起】

1945年、広島に原爆が投下された日、ジンジャーとローザはロンドンの同じ病院で生まれた。母親のナタリーとヌシュカは意気投合し、ジンジャーとローザも双子の姉妹のようにして育つ。しかしローザは父親に捨てられ、心に傷を負ったまま成長する。

1962年。アメリカとソ連の冷戦が続き、世界中が核兵器の脅威に怯えていた。16歳になったジンジャーは、相変わらずローザと大親友だった。

ローザはタバコや酒を覚え、セックスも経験済みだった。ジンジャーはまだ幼く、ローザと一緒ならば、何をしていても楽しかった。夜中の2時に帰宅した2人を、ジンジャーの母親のナタリーは叱るが、父親のローランドは何も言わない。ローランドはジンジャーにとって自慢の父で、ローザもローランドを慕っていた。

ラジオでは連日のように世界の危機が伝えられ、ジンジャーは死への恐怖を感じる。ジンジャーは単純に世界の終わりを恐れていたが、ローザは永遠の恋人がいれば救われると考えていた。核兵器反対の抗議活動に興味を示しているジンジャーに、ローザは教会で祈ることを勧める。

何をするのも一緒で、何でも話し合ってきたジンジャーとローザだったが、その関係は少しずつ変化し始めていた。

ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界のあらすじ【承】

ジンジャーとローザは外出することが多くなり、母親から注意を受ける。それでも2人は母親の言うことなど無視して、核兵器反対の集会へ出かける。年上の人ばかりの集会は、何となく居心地が悪かった。

ジンジャーの両親は、最近うまくいっていない。ジンジャーはベッドの中で2人の口喧嘩を聞きながら、ノートに詩を書く。ジンジャーはいつか詩人になりたいと思っていた。ジンジャーは、“私たちはもうすぐ死ぬ”とノートに記す。

自由を愛するローランドは、家庭を持ち父親になっても、俗物的な人間になることを嫌っていた。ジンジャーはそんなローランドを尊敬しており、集会に出たことや詩を書いていることを話す。一方ナタリーは、毎晩帰宅の遅いローランドに、苛立ちを募らせていく。

核兵器反対のデモ行進に参加したジンジャーとローザは、ブロンド美女と車で走り去るローランドを見かける。この女性のことは、ナタリーも気づいていた。

ナタリーは愚痴っぽくなり、ローランドの顔を見ると、嫌味を言うようになる。ローランドはそんなナタリーに嫌気がさし、ボートに逃げる。ジンジャーやローザは、夫や子供に振り回される母親を見て、あんな風には絶対になりたくないと感じていた。

ジンジャーとローザは、ローランドのボートに乗せてもらう。ローザは繊細で情熱的なローランドに、異常な興味を示すようになる。ローザは“ローランドの気持ちがわかる”と言って、彼に手紙を書き始める。ジンジャーはなぜか不愉快になり、見知らぬ男と酒を飲んで帰宅する。

ナタリーはそんな娘をたしなめる。ジンジャーはナタリーに、“ママみたいにはならない”と反発し、家を出ようと考える。

ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界のあらすじ【転】

ジンジャーは、学校をさぼってローランドのところへ行く。ローランドは、仕事仲間と一緒に、古い建物で暮らしていた。ジンジャーは、“ここで暮らしたい”と頼んでみる。ローランドは戸惑いつつも、仲間に聞いてみると約束する。ナタリーの友人のマークおじさんは、“焦って大人になるな”とジンジャーにアドバイスする。

ローランドから手紙の返事をもらったローザは、ボートへ行く約束をしていた。ローランドは、ジンジャーも誘うべきだと言っているらしく、ローザは“一緒に来る?”とジンジャーに聞いてみる。ジンジャーはとても不愉快だった。

3人はボートで海へ出る。ジンジャーは、親密そうに話す父親と親友の姿を、なるべく見ないようにしていた。その晩は、3人でボートに泊まる。ジンジャーは、夜中にローザの喘ぎ声を聞き、布団の中で泣きながら震えていた。

ローランドの家で暮らし始めたジンジャーは、孤独な日々を送る。ローザもこちらの家に出入りするようになり、料理まで作り始める。ローランドはローザを賞賛し、ジンジャーの目の前でいちゃつく。ジンジャーは深く傷つき、黙って涙を流す。

ジンジャーはいたたまれなくなり、母親の家に帰る。ナタリーは結婚してからやめていた絵を再び描き始め、自分の世界を持とうとしていた。ここにも居場所がないと感じたジンジャーは、ローランドの家へ戻る。

ローランドは、娘を悲しませていることに気づいており、自分には父親の資格がないと話す。ジンジャーは、ただとても悲しかった。ローランドは、“真実の愛には身を委ねるしかない”と言いながら、ナタリーにローザのことは言わないよう、ジンジャーに頼む。

ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界のあらすじ【結】

ローザは、傷ついたローランドを自分なら救えると思っていた。ジンジャーはローザの思い上がりに怒りを感じ、彼女と激しく衝突する。“年をとれば絶対に捨てられる”とジンジャーに言われ、ローザは妊娠したことを打ち明ける。信じがたい事実を告げられ、ジンジャーの目の前は真っ暗になる。

ジンジャーは、衝動的に家を飛び出し、違法な抗議活動の集団に加わる。活動家たちは次々と警察に身柄を拘束され、ジンジャーもパトカーに乗せられる。それきりジンジャーは、何も喋らなくなる。

ジンジャーを診察した精神科医は、“反対運動の裏に精神的な問題が隠れている”と話す。留置場から家へ戻っても、ジンジャーは言葉を口にせず、ただ涙をこぼしていた。ナタリーはそんな娘を心配し、“ローザを呼んだ”とジンジャーに伝える。

ローザが来ると聞いて、ジンジャーの様子が一変する。ジンジャーはパニック状態に陥り、“絶対に言えない、言ったら私が爆発する”と怯えたように叫ぶ。そしてついに“ローランドがローザとセックスしている”と口走ってしまう。

その場にいたローランドもそれを認め、今度はナタリーが取り乱す。母親とやってきたローザは、黙ってお腹に手を当てていた。その様子から、みんなはローザの妊娠を悟り、ナタリーは2階の部屋に閉じこもってしまう。

ドアを壊して部屋へ入ると、ナタリーは大量の薬を飲み、自殺を図っていた。ローザは、“許して”とジンジャーに懇願する。しかしジンジャーは、何も答えない。

ジンジャーとローランドは黙り込んだまま、病院の待合室でナタリーの回復を待つ。ジンジャーはノートにローザへの想いや自分の気持ちを書き始める。ローランドはジンジャーに謝罪するが、ジンジャーは何も答えない。ただノートにだけは、“許すよ”と書いていた。

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