映画『銀色の髪のアギト』あらすじネタバレ結末と感想

銀色の髪のアギトの概要:様々なアニメ作品を制作するGONZOによる、長編アニメ映画。監督は『新世紀エヴァンゲリオン』の制作にも関わっている杉山慶一。勝地涼が主人公アギトを、宮崎あおいがヒロイン・トゥーラの声を演じた。

銀色の髪のアギト あらすじネタバレ

銀色の髪のアギト
映画『銀色の髪のアギト』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

銀色の髪のアギト あらすじ【起・承】

舞台は300年後の未来の地球。遺伝子操作の失敗によって、森が人や都市の敵と化した地球では、比較的森と友好な関係を保っている都市のことを中立都市と呼んでいた。アギトはその中立都市で暮らす少年である。

ある日アギトは、遊んでいる時にたまたま、永久生命維持装置と呼ばれる機械の中で300年前から眠る、少女トゥーラを目覚めさせてしまう。トゥーラは、実は人間の世界を森から取り戻すという役目を担っており、それを現実化させるために眠っていた少女だった。トゥーラは、アギトと交流を深める中でアギトを大切に思う気持ちが芽生えていく。しかし、森が人を襲わない世界を目指し、ラグナという人間の都市の軍人、シュナック大佐と共に中立都市をさる。トゥーラの父は地球緑化プロジェクトの責任者だった。シュナック自身もまた、300年前の人間であり、かつて地球緑化プロジェクトを失敗し、地球に大損害を出したことを悔いていたのだ。トゥーラと再び力を合わせ、環境デフラグシステムであるイストークを起動させようとする。このシステムは、森を焼き払うことで遺伝子操作が行われる前の森に戻すというものだった。

銀色の髪のアギト あらすじ【転・結】

森と人間の共存を願うアギトは、トゥーラやシュナックの計画を阻止し、再びトゥーラと中立都市で穏やかに暮らすことを願う。そこでアギトは、禁じられている儀式を行い、強化体と呼ばれる身体を手に入れる。森からの力を得た強化体の使命は、森を守ることである。トゥーラとシュナックの計画を止めるために、強化体となったアギトはラグナを目指した。

強化体となったアギトは、ラグナのロボットたちを退けて、シュナックと相対する。シュナックもまた強化体であったため、二人の力は拮抗していた。シュナックを止めるために、自らの森の力を暴走させたアギトは、樹と化したかわりにシュナックを止めることができた。また、トゥーラも森との共存の大切さを理解して、イストークを強制停止させた。

樹となってしまったアギトだったが、トゥーラの必死の呼びかけで、人と森を結ぶのが自分の使命だと気が付き、再び人の形となって目覚めることができた。アギトとトゥーラは、今の新しい世界で生きていくことを決意するのだった。

銀色の髪のアギト 評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2005年
  • 上映時間:95分
  • ジャンル:SF、アニメ
  • 監督:杉山慶一
  • キャスト:勝地涼、宮崎あおい、古手川祐子、濱口優 etc

銀色の髪のアギト 批評・レビュー

映画『銀色の髪のアギト』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

生かし切れていない設定

設定はとにかく斬新で面白い。文明が滅びた世界という未来は描かれがちだが、その中でも森と人間が敵対する、森に意思があるという設定は面白い。オープニングの映像もKOKIAの歌と相まって荘厳に作られており、近未来でありながら太古の世界観を肌で感じることができる。だからこそ2時間で収めるにはなかなか難しい設定だったのだろう。ストーリーに厚みを持たせるためには無駄に登場キャラクターを増やせないのはわかるが、一都市の話ではなく、世界規模で森を焼き払うという話なのに、アギト以外は一体何をしているんだろうという疑問が沸いて、最後まで拭うことができなかった。また、銀色の髪になるのは強化体になった後なのだけれど、その強化体の設定がなんというか、ズルイ。そんな簡単に強くなってしまっていいのか、というくらい一瞬にして強くなるアギト。そこに尺を割けないのは重々承知だが、しかしタイトルに冠するくらいなのだからもう少しなんとかならなかったのだろうかと思う。

ヒロインが残念すぎる

とにかくヒロインが残念である。アギトが一目ぼれするのはまあ百歩譲ってかわいいからだとして、彼女の思想が子供っぽいというか、深みがない。木と化して死んでいく人間たちを見て森に対し反発心がわいたのがきっかけかもしれないが、あっさりアギトを捨ててシュナックと行ってしまうのに対し、恐らく観客は驚いたはずだ。まだシュナックのほうが過去の失敗を挽回したいという動機が強く、わかりやすかったように感じる。

銀色の髪のアギト 感想まとめ

映像と音楽は美しく壮大で、さすが日本のアニメーション技術と思わせてくれる。森と都市という対立もシンプルだけれど遺伝子操作の失敗という要素も加わって面白い。ただ2時間でおさめるにはなかなかのボリュームで、端折るしかなかったのか、描き切れていないのだろうと思えてしまう部分が多かった。そのせいで、せっかく面白い世界観なのだけれど入り込めずに、どこか冷めた気持ちで始終鑑賞していた。また、ヒロインがあまり魅力的とは言えず、アギト目線で話を追っていると突然裏切られてショックを受けてしまうだろう。

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