映画『ゴッドファーザー パート2』あらすじネタバレ結末と感想

ゴッドファーザー パート2の概要:前作の大ヒットを受け、原作者のマリオ・プーゾとフランシス・フォード・コッポラ監督が再び共同で脚本を書き、ファミリーの過去から現在を描いた超大作が完成した。前作に続いてアカデミー賞作品賞を受賞。1974年公開のアメリカ映画。

ゴッドファーザー パート2 あらすじネタバレ

ゴッドファーザー パート2
映画『ゴッドファーザー パート2』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ゴッドファーザー パート2 あらすじ

この映画は主人公マイケルの現在とその父ビトー・コルレオーネの歴史を振り返る二重構造になっているので、混乱を避けるためあらすじは別々に記述する。

ビトー・コルレオーネの歴史

1901年、シチリアのコルレーネ村。9歳のビトーは、村のボス、ドン・チッチオに家族を皆殺しにされる。なんとか逃げ延びたビトーはたった1人で移民としてニューヨークに渡り、施設で育つ。

1917年、成長したビトー(ロバート・デ・ニーロ)は結婚し、長男のソニーも生まれていた。リトル・イタリーの食品店で働き慎ましく暮らしていたが、マフィアのファヌッチによって職を奪われてしまう。その頃知り合ったクレメンザに誘われ空き巣の手伝いをし、テッシオを加えた3人で犯罪(窃盗)を生業とするようになる。

ファヌッチはそんな3人に高額なみかじめ料を要求してくる。ビトーはクレメンザとテッシオにこの問題の解決は自分に任せて欲しいと言う。街中が祭りで賑わう中、ビトーは一旦ファヌッチに要求額よりかなり少ないお金を渡し服従するふりをする。その後ファヌッチのアパートで彼を待ち伏せ、帰って来たファヌッチを撃ち殺す。自宅前に帰ったビトーは生まれたばかりのマイケルを抱きあげ“父さんは愛しているよ”と優しい父の顔に戻る。

ビトーはこの地域で一目置かれる存在となり、人々の相談役となっていく。クレメンザとテッシオもビトーをボスと認め、彼の経営する“ジェンコ貿易会社”で彼の右腕となって働くようになる。ゴッドファーザーの誕生である。

アメリカで成功を収めたビトーは妻と4人の子供(ソニー、フレド、マイケル、コニー)を連れて故郷のコルレオーネ村へ帰省する。地元マフィアのトマシーノに仲介してもらい、ドン・チッチオを訪ねたビトーは彼の腹をナイフで切り裂き、24年前家族を皆殺しにされた復讐を果たす。

マイケル・コルレオーネの現在

父であるビトー・コルレオーネからファミリーを受け継ぎドンとなったマイケル(アル・パチーノ)は、ニューヨークからネバダへ拠点を移していた。彼の権力は強大なものになっており、盛大なパーティーが自宅の敷地内で行われていた。

パーティーには現在ニューヨークの縄張りを守っているフランクも来ていた。彼は最近地元で幅を利かせているロサト兄弟と対立していた。ロサト兄弟のバックにはマイアミのロスという大物がついており、ロスと手を組もうとしていたマイケルはフランクに問題を起こさないよう告げる。しかし、昔気質のマフィアであるフランクにはビジネスを優先させるマイケルのやり方が理解できない。

その晩、マイケルは寝室で窓の外から襲撃を受ける。妻のケイもマイケル自身も無事だったが、危惧していた事態が起こり、マイケルはドンの仕事を唯一信用できる義兄弟のトムに任せマイアミのロスのもとへ行く。

ユダヤ系のロスは亡くなった父のビトーと同年代のボスであり、老いて健康状態も良くなかったが政財界や裏社会への影響力は強大だ。マイケルはロスとの協力関係を強調し、襲撃の首謀者はフランクだと告げる。2人はフランクを消すことで合意する。

マイケルはフランクを訪ね“自分を殺そうとしたのはロスだ”と告げる。そしてロサト兄弟と話をまとめロスを信用させてくれと頼む。

マイケルの依頼を受けフランクはロサト兄弟と会うが、そこで殺されかける。偶然警察に発見されたフランクはマイケルが裏切ったのだと思い込むが、これはロスの罠だった。

一方、マイケルはキューバにいた。1958年当時のキューバは政府と反政府ゲリラが激しく対立していた。このキューバで金儲けを企むアメリカの実業家やマフィアたちを仕切っているのがロスだった。ロスは自分の誕生日会に集まった人たちにハバナでの事業はマイケルに譲ると言う。しかし、その裏で大統領への賄賂としてマイケルに200万ドルを用意させていた。その金をフレドがキューバまで運んでくる。

キューバでの何気ない会話の中でマイケルはフレドがロスと繋がっていたことを確信する。そして、自分の命を狙うロスには金の代わりに殺し屋を仕向ける。

しかし、新年を祝う席でキューバ政府は反政府ゲリラへ敗北宣言をし、国内は大混乱に陥る。そのせいでロスの暗殺も失敗に終わり、マイケルを恐れたフレドは1人で逃げていく。

何とかネバダまで帰ったマイケルは、トムからロス暗殺の失敗とフレドがニューヨークへ逃げたこと、さらにケイが流産したことまで聞かされる。

ロスの策略により、マイケルは上院委員会から告発される。マイケルの表向きの肩書きは実業家であり、ゴッドファーザーとしての顔やその犯罪行為については一切公にされていなかった。しかし、FBIに保護されているフランクが公聴会で証言すればマイケルは窮地に立たされることになる。

マイケルは実の兄であるフレドとの縁を切り、側近のネリにいずれフレドを始末することをほのめかす。

公聴会でフランクが証言する日、マイケルはシチリアからフランクの兄を呼び寄せ無言の圧力をかける。自分が証言したらどうなるか、全てを察したフランクは“何も知らない”と嘘をつく。

強引な手段でのし上がっていくマイケルから、ケイの心は完全に離れていた。ケイは子供を連れて出て行くと言い出し、さらに流産も実は堕胎であったと告白する。妻の裏切りに激怒したマイケルは、子供を奪いケイだけを追い出す。

そんな中、ついにマイケルの母が他界する。葬儀には夫を殺したマイケルに反抗してきた妹のコニーとフレドも来ており、コニーの計らいでマイケルはフレドが帰ってくることを許す。しかし、フレドを抱きしめるマイケルは冷酷な顔でネリを見つめていた。

マイケルは最後の後始末に動き出す。

トムは国から保護されているフランクの面会へ行き、家族を守るためには自殺するしかないことを伝える。そしてフランクは風呂場で手首を切って自殺する。

ファミリーの幹部であるロッコは空港でマスコミを装いロスに近づき彼を射殺する。しかし、ロッコもその場で警察によって射殺される。

そして、マイケルの許しを得たと安心していたフレドはマイケルの自宅前の湖でボートに乗って釣りをしている最中、ネリによって射殺される。ボートハウスでその銃声を聞いたマイケルは、一人きりの静寂の中、父の誕生日に兄弟たちと集まった賑やかな日々を思い出していた。

ゴッドファーザー パート2 評価

  • 点数:100点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1974年
  • 上映時間:200分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、フィルムノワール
  • 監督:フランシス・フォード・コッポラ
  • キャスト:アル・パチーノ、ロバート・デュヴァル、ダイアン・キートン、ロバート・デ・ニーロ etc

ゴッドファーザー パート2 批評・レビュー

映画『ゴッドファーザー パート2』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

これぞ映画製作だ

前作の成功により製作が決まったこの「ゴッドファーザー パート2」。ちなみに映画の続編を「パート2」と名づけるようになったのはこの作品が最初である。

前回パラマウント社から細かい干渉を受け相当嫌な思いをしたコッポラ監督は続編の製作を引き受けるにあたり、会社側に“製作に関する全面的な決定権”“事実上無制限の予算”そして“天文学的な報酬”という条件(他にもいろいろあるが)を提示している。そして全ての条件を会社側は呑んだ。それほどこの続編には価値があると見込んだのだ。

この交渉が成立したことにより、「ゴッドファーザー」の続編は単に主人公マイケルのその後を描いた底の浅い物語ではなく、気高いファミリー(家族)の歴史と継承、そして崩壊を描く壮大な物語にしたいというコッポラ監督の構想が実現する。

ビトーがゴッドファーザーとなる歴史を見せるため、ニューヨークの街の1ブロックが丸ごと当時のリトル・イタリーに造り変えられ、数百人のエキストラがそこでずっと生活をしてきたかのように自然な姿で街を行き交う。エリス島移民到着センターの2分弱のシーンのために集められた800人のエキストラを、コッポラ監督はひとりずつ当時の移民に見えるかどうか念入りに点検したというのだから驚く。巨額な製作費があるからではなく、そういう細部への徹底したこだわりがあるから、このリアルな空間が生まれるのだ。

その贅沢な空間の中で役者は役に没頭し、観客はスクリーンの中の彼らに本物を感じ取りこの物語の世界へ没頭できる。まさにこれが“映画製作”というものだろう。

2人のゴッドファーザー、ビトーとマイケル

ビトーが犯罪に手を染めたのは家族のためだ。そしてマイケルも最初は父のため、つまりファミリーのために本来は望んでいなかったドンの役目を継承した。

当初の目的は同じだったはずなのにビトーは最期まで家族から愛され、その結束を守り、息子のマイケルはドンとしての成功と引き換えに愛する家族を崩壊させていく。

これは時代の違いだけが原因ではない。ビトーがファヌッチを暗殺していることからもわかるように彼も敵に対してはマイケルと同じく冷酷なドンだ。しかし、ビトーは家族の前では優しい父に戻る。一方のマイケルは家族に対しても冷酷なドンであり続ける。

ビトーならば、どれほどの苦悩があったとしてもドンであるために実の兄を殺すことはなかっただろう。前作からこのファミリーを見てきた観客にとって、フレド殺害もラストの回想シーンも切なすぎて胸が詰まる。

ゴッドファーザー パート2 感想まとめ

何しろ上映時間(200分)も物語の構造も通常の映画の2本分に当たる超大作なので、ここまでが長くなってしまったことをおわびしたい。それでも書きたいことの1割も書けていないと感じてしまうことが本作の濃密さを物語っている。

最後は少し役者について。前作でマーロン・ブランドが演じ大絶賛されたドン・ビトー像を壊すことなく、若き日のビトーをこれ以上ない存在感で演じたロバート・デ・ニーロ。冷酷で威厳あるドンに成長したマイケルを抑えた演技で見事に表現したアル・パチーノ。相変わらず素晴らしいキャスティングで、前回から引き続き出演した役者も、新しく起用された役者も優れた演技でこの壮大な物語に命を吹き込んでいる。個人的にはマイケル・V・ガッツォの演じたフランクのキャラクターが大好きだ。

とにかく…前作同様、何はともあれ観るべき映画だと言い切れる。最高。

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