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映画『GOEMON』あらすじとネタバレ感想

映画『GOEMON』の概要:2009年公開の日本映画。紀里谷和明監督の第2作品目の映画で、天下の大泥棒石川五右衛門を主人公に史実に囚われない自由な発想で製作しているオリジナルストーリー。独特のCG撮影の世界観が特徴である。

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映画『GOEMON』 作品情報

GOEMON

  • 製作年:2008年
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:歴史、アクション、ファンタジー
  • 監督:紀里谷和明
  • キャスト:江口洋介、大沢たかお、広末涼子、ゴリ etc

映画『GOEMON』 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

映画『GOEMON』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『GOEMON』のあらすじを紹介します。

織田信長亡き後、天性の才を持っていた秀吉は天下を統一した。
金にこだわり派手な生活をする秀吉と反比例して、市民の暮らしは貧しいものには変わりない。
しかしそんな人々にはヒーローがいた。
天下の大泥棒・石川五右衛門(江口洋介)である。
彼は金持ちから財産を奪い、それを貧しい暮らしをしているものに配っていたのだ。

ある夜いつものように忍び込んだ屋敷で盗んだ箱。
中には何も無い、というよりもすでに何者かにに盗まれているようだった。
しかし石田三成は才蔵という忍び、家康も服部半蔵という忍びを使ってその箱を探しているという情報を側近の猿飛佐助から聞いた五右衛門は、一度財宝と一緒に街に投げ捨てた箱を再び探し手元に置く。

この箱の中には信長暗殺の謎を解く鍵が。
それは秀吉と明智光秀が交わした信長暗殺の契約の証拠が隠されていたのだった。
これを知った五右衛門はすぐさま大阪城に行き秀吉を討つも、それは影武者だった。

五右衛門が大阪城に秀吉を殺害しにいった理由。
五右衛門は幼い頃両親を亡くし、信長に救ってもらった恩があるからだった。
そこで才蔵と出会い、共に服部半蔵の元で厳しい修行をしたのだ。
しかし信長が暗殺された後は、自由を選んだ五右衛門と侍になりたい才蔵は別々の道を歩むことにする。
だがしかし唯一の友であった。

しかしその才蔵も今や三成に雇われている。
秀吉を暗殺しようとしていた三成の企みがばれ、計画を実行しようとしていた才蔵は妻を殺害されてしまう。
そして子供を人質に取られた才蔵は子供を助けるため向かった先で捉えられ、秀吉に熱い釜の上に貼り付けにされてしまう。
そこへ急いでやってきた五右衛門。
人ごみをくぐり抜けて寄ってくる五右衛門の姿に気がついた才蔵は「我は石川五右衛門なり。」と叫び釜ゆでにされてしまった。

その後才蔵の復讐をするべく秀吉を討ち、家康に世の平安を頼もうと出かけたところで側近だった猿飛佐助に刺されてしまう。
侍としての地位が欲しかった佐助は五右衛門を裏切ったのだった。
五右衛門はそのまま一人息を引き取った。

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映画『GOEMON』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『GOEMON』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

好きか嫌いかが分かれる作品

キャシャーンが話題になった紀里谷監督の第二作目。
テーマとなったのは石川五右衛門だ。
このように日本に古くから知られている歴史上の人物にスポットを当てたことは非常に面白く、彼の独特のCG感が楽しみにさせてくれた。
しかし当たり前だがCG処理のスゴさが目立つ。
それもあまりじっと見ていると目がチカチカして痛くなるレベルである。
キャラクターの身なりも斬新でオシャレであるが、それも必要ないと言えば必要ない。
カラーコンタクトなのか目の色も青く、全体のシルエットもCG処理しすぎて線は太い。
新しいタイプの歴史映画と言うのであれば面白く鑑賞できるが、どこかやりすぎの気もする。
内容で勝負して欲しいというのが本音で、こんなに映像にこだわる必要があるのかと疑問に思う人もいるのではないだろうか。
完全に好みがはっきり分かれる作品である。

わかりにくい相関図

この映画は画像に手が混みすぎていて話が頭に入ってきにくい。
画がカラフルすぎて人間関係が明確にならないのである。
才蔵と五右衛門、半蔵の関係や信長と五右衛門の関係性をもっと丁寧に描いていたらドラマはかなり盛り上がって良かっただろうと思う。

名台詞のわかりづらさ

五右衛門の名台詞といえば京都・南禅寺の2階から叫ばれた「絶景!絶景!」である。
これは本当に言ったという史実的な話ではなく、その後造られた戯曲によるものと思われるがこの映画はその名台詞までも見事に引用している。
その巧妙な手法は感心できるが、ここもやはりわかりにくいのが難点。

子供を人質に取られた才蔵が秀吉に自分の暗殺を誰に依頼されたのかと問われた。
しかし三成とは言えず、さらにやはり命を狙われている五右衛門をかばうために「我が石川五右衛門」と叫びかまゆでにされてしまうのである。
ここは何故五右衛門の名を語り死んだのか詳しく描かれていないため良くわからない人も多いのでは?
自分が五右衛門だと名乗り死ねば、五右衛門はもう死んだと思われるからという友情的なものなのか何のかわからず、感動するまでには至らなかった。
とても惜しいの一言に尽きるシーンであった。


どんな気持ちになればよいのか良く分からなかった1本。
まず映像は奇抜だ。実写でありながら劇画的でもあり、その醸し出す雰囲気は唯一無二。しかしその印象が強すぎて出オチ感が残る印象。随所に挟まれる有名な台詞と共に「それっぽい」雰囲気は随所に漂うが、意味を掴もうとしても掴みきれない。これは受け手の問題かも知れないが、「多分ここは友情を感じるところなんだろうなぁ」とかそんな感じに、受ける感動が映像同様どこかバーチャルなのだ。そんなわけで見返してもみたのだが、どこか没入出来なかった。残念。(男性 40代)


紀里谷和明が作り出す作品はとにかく独特で、他にない世界観を醸し出していますが、『ルパン三世』の五右衛門しか知らなかった私には非常に魅力的な作品でした。
江口洋介は『るろうに剣心』の斎藤一など剣の腕が立つキャラクターを演じるのがとても上手いなと思いました。今作の石川五右衛門もそう。ミステリアスで影を持ちながらも、友情や恩義を大事にする姿はすごくかっこよかったです。
佐助に裏切られ散っていくラストも、儚さと美しさを感じられて物凄く素敵でした。(女性 30代)

映画『GOEMON』 まとめ

紀里谷監督といえば何かと話題にのぼる写真家であり監督である。
その斬新な発想と構成の映画は近未来なのか過去なのか、現実なのかファンタジーなのかさえわからなくするほどの凝ったアート風な作りである。
そのため恐らく年輩の人にはうけず、若者をターゲットにしているのだろうということは想像がつくところである。

本人の芸術性の高さにおいては才能があるのだろうが、一般人に見せるものを作るという意味では少し残念さもある。
アートを押し付けられている感覚になってしまうのだ。
やはり映画というものは見てもらえてなんぼ。
ぜひわかりやすくオシャレである、いきすぎない映画を提供して欲しい。

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