映画『ゴモラ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『ゴモラ』のネタバレあらすじ結末

ゴモラの概要:イタリアの4大マフィア組織の1つである「カモッラ」の悪事を描いた犯罪映画。カモッラは、過去30年で4000人の命を奪ったとされる凶悪な犯罪組織で、タブーとされるマフィアの実像を暴いた原作者のロベルト・サヴィアーノは、組織から命を狙われている。

ゴモラの作品概要

ゴモラ

公開日:2008年
上映時間:135分
ジャンル:フィルムノワール、ヒューマンドラマ
監督:マッテオ・ガローネ
キャスト:トニ・セルヴィッロ、ジャンフェリーチェ・インパラート、マリア・ナツィオナーレ、サルヴァトーレ・カンタルーポ etc

ゴモラの登場人物(キャスト)

トト(サルヴァトーレ・アブルツェーゼ)
マフィア同士の抗争が続く地域で育った少年。家は雑貨屋を営んでおり、トトも配達などを手伝っている。早く一人前と認めてもらい、組織に入りたいと思っている。
シモーネ(シモーネ・サケッティーノ)
トトの友人の少年。所属していた組織を見限り、対立組織に入る。そのことでトトとの友情も終わる。
ドン・チーロ(ジャンフェリーチェ・インパラート)
組織の金の運び屋。組織の人間の家族や引退者などに、指示された額の金(給料のようなもの)を届けている。組織の仕事はしているが、抗争などには関わっていない。
マリア(マリア・ナツィオナーレ)
シモーネの母親。夫も組織の人間。息子が世話になってきた組織を裏切ったため、辛い立場に立たされる。
フランコ(トニ・セルヴィッロ)
組織がらみの産業廃棄物処理会社の経営者。貧困者に危険な仕事をさせ、暴利を貪っている。
ロベルト(カルミネ・パテルノステル)
フランクの助手。高収入の仕事に就けて喜んでいたが、非情な現実を目の当たりにして、この仕事に疑問を持ち始める。
パスクワーレ(サルヴァトーレ・カンタルーポ)
オートクチュール専門の仕立て職人。少年時代からヤヴァローネの世話になり、彼にこき使われている。職人としての腕を評価してもらえない環境に不満を感じている。
ヤヴァローネ(ジージョ・モッラ)
組織の息がかかった仕立て工場の経営者。職人たちにかなりの労働を強いているが、残業代を払わない。
マルコ(マルコ・マコール)
「スカーフェイス」の主人公トニー・モンタナに憧れている不良少年。怖いもの知らずの無鉄砲な少年で、組織に勝てると思い込んでいる。
チーロ(チロ・ペトローネ)
マルコの相棒。マルコと一緒にシャレにならない悪さを繰り返し、組織を怒らせる。

ゴモラのネタバレあらすじ

映画『ゴモラ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ゴモラのあらすじ【起】

イタリアのナポリ周辺。日焼けサロンで肌を焼いていたマフィア組織に属する4人の男たちが、組織から分離した仲間に射殺される。最近この地域では、組織とそこから分離した新組織の抗争が激化していた。

そこの団地で生まれ育ったトトは、家業の雑貨屋を手伝い、団地の人々へ品物を配達する。ここで暮らす少年たちには組織への憧れがあり、親友のシモーネも組織へ入っていた。

金の運び屋をしているドン・チーロは、組織の人間の家族や引退者に決まった額の金を届けにいく。40年も組織に尽くしてきた老人は、額が少ないと文句を言う。この団地で暮らす人々は、みんな貧困にあえいでいた。

トトはシモーネの母親のマリアに品物を配達する。マリアはいつもお駄賃をくれるので、トトは彼女のことが好きだった。

映画「スカーフェイス」の主人公であるトニー・モンタナに憧れているマルコは、トニーになりたかった。マルコは相棒のチーロとともに、コカインの密売組織を襲ってコカインを奪う。計画は予想以上にうまくいき、2人はすっかりハイになる。しかし、この地域を仕切っているボスに呼び出され、口頭で厳しく注意される。それでもマルコは、まだ自分の方が強いと思っていた。

産業廃棄物処理会社を経営しているフランコは、助手のロベルトとともに次の処理場となる採石場跡を見学する。フランコは組織と繋がっており、大規模な産廃処理で多額の利益を出していた。有害物質でその地域が汚染されることなど、組織はおかまいなしだった。

高級オートクチュールの下請け工場で働いているパスクワーレは、とても腕のいい仕立て職人だ。彼は職人たちのリーダーで、自分の仕事にプライドを持っている。しかし雇い主のヤヴォローネは組織と繋がっており、汚いやり方で職人をこき使っていた。パスクワーレは、ライバル工場の中国人に“うちの職人に講義をしてほしい”と頼まれ、どうするべきか悩む。

ゴモラのあらすじ【承】

トトの団地に警察がやってきて、組織の男が連行されていく。トトはすぐに男の銃と麻薬を組織に届け、“仲間に入れてほしい”と頼んでみる。トトは試験を受けることを許され、防弾チョッキをつけて至近距離から実弾で撃たれるという根性試しに挑む。試験場所には、多くの若者が集まっていた。

フランコはロベルトと3日間の出張に出て、仕事の契約や段取りをする。フランコの会社は安くてクリーンな仕事を売りにしていたが、実情は全く違っていた。

マルコとチーロは農村の牛小屋に隠れ、組織の人間が武器を隠している場所を突き止める。廃墟の壁の裏には、高価な武器が大量に隠されていた。2人はそこからマシンガンや銃を奪い、天下を取った気分になる。

ヤヴァローネに不満を持っていたパスクワーレは、中国人の誘いに乗る。中国人の職人たちはパスクワーレを尊敬しており、彼の講義を熱心に聞いてくれる。高額な報酬ももらい、パスクワーレの心は満たされる。

ゴモラのあらすじ【転】

組織と分離派の抗争はどんどん激しくなり、毎日のように人が殺されていた。シモーネは分離派が勝つと読み、組織を裏切って分離派に寝返る。それを知ったマリアは、極秘でドン・チーロだけに相談する。マリアの夫は組織の人間で、ドン・チーロは“このことは亭主にも言うな”と忠告する。組織を裏切った人間に、生き残る道はない。

トトは組織に残るようシモーネを説得するが、すでにシモーネの腹は決まっていた。敵同士となってしまった以上、もう友達ではいられない。トトはそれが寂しかった。

トトは組織の一員となり、コカインの密売や見張り役を手伝うようになる。組織の男と車に乗る息子を見て、トトの母親は激怒する。トトも母親には歯向かえない。

フランコとロベルトは、採石場跡にできた廃棄物処理場を訪れる。処理場といっても、有毒物質をドラム缶に入れ、それを土に埋めているだけだった。そこでトラックの運転手がドラム缶の中身をかぶって大火傷を負うという事故が発生し、仕事の危険性を知らされていなかった運転手たちが怒り出す。フランコはその問題を金で片付け、何も知らない貧困層の子供達にトラックを運転させる。ロベルトはフランコのやり方に疑問を持ち始める。

ドン・チーロは組織から金の配り先のリストを預かる。組織はすでにシモーネの裏切りを把握しており、マリアはリストから外されていた。分離派は団地内にも侵入しており、ドン・チーロも危険な目に遭う。

マルコとチーロは銃を使ってゲームセンターで強盗を働き、その金で女を買いに行く。しかしそこで組織の人間に捕まり、ヤキを入れられる。男たちは“明日までに銃をもとの場所に戻さなければ殺す”と忠告して2人を解放する。チーロは完全に震え上がっていたが、マルコは戦うつもりでいた。

この地域のボスは2人に激怒していたが、大ボスは“ガキを始末したとわかれば自分たちが笑い者にされる”と言って、彼を自重させる。大ボスには考えがあった。

ゴモラのあらすじ【結】

マリアは組織の報復を恐れ、家に閉じこもっていた。配達に訪れたトトは、何事かと驚く。ドン・チーロも分離派の攻撃を警戒し、防弾チョッキを着用し始める。マリアは、組織が管理する団地からの立ち退きを迫られ、ドン・チーロに助けを求める。しかしドン・チーロにも、彼女を守るような力はなかった。

組織は、パスクワーレが中国人の工場に出入りしているという情報を掴み、ヤヴォローネが呼び出される。講義を終えたパスクワーレを送っていた中国人の車は、いきなり銃撃されて中国人は皆殺しにされる。用心のためトランクに身を隠していたパスクワーレは軽傷ですむが、彼はヤヴォローネの工場をやめることにする。パスクワーレはヤヴォローネと縁を切り、トラックの運転手になる。

分離派の襲撃は日増しにひどくなり、トトの目の前でも仲間が殺される。上からの命令を待っていたのではやられっ放しになるので、若者たちは命令なしで動くことにする。若者たちは報復としてマリアを殺す計画を立て、トトに彼女をおびき出すよう命令する。トトは嫌だったが、兄貴分には逆らえず、マリアを家の外へ呼び出す。そして彼女は無残に射殺される。

ドン・チーロは分離派のアジトを訪れ、昔の仲間と話をする。ドン・チーロは、“自分はただの運び屋なので殺さないでほしい”と命乞いし、組織の情報を売る。その情報により、分離派は組織の集金場所を襲い、構成員を殺して金を奪う。ただし、ドン・チーロだけは殺されなかった。ドン・チーロは急いでどこかへ逃げていく。

フランコは、南部の貧しい農家に二束三文で産業廃棄物を引き取らせており、ロベルトは怒りを感じる。有毒なゴミのせいで農家の人々は病気になり、土もダメになっていた。農家からの帰り道、ロベルトはフランコと決別する。

マルコとチーロは大ボスに呼び出され、高額な報酬で殺しを依頼される。2人はすっかりその気になり、ターゲットの男を追う。しかしそれは組織の罠で、2人は待ち伏せしていた男たちに射殺される。砂浜に転がる2人の死体は、ブルドーザーで運ばれていく。

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