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映画『グッドナイト・マミー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『グッドナイト・マミー』の概要:病院で手術を終え、退院してきた母親は、顔を包帯で覆い隠していた。久し振りの再会を喜ぶ双子のエリアスとルーカスだが、優しかった母親は変わってしまっていた。その変貌に二人は別人が母親に成り済ましているのではと疑う。

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映画『グッドナイト・マミー』の作品情報

グッドナイト・マミー

製作年:2014年
上映時間:99分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:ヴェロニカ・フランツ、ゼヴリン・フィアラ
キャスト:ズザンネ・ヴースト、エリアス・シュヴァルツ、ルーカス・シュヴァルツ、ハンス・エッシャー etc

映画『グッドナイト・マミー』の登場人物(キャスト)

ママ(ズザンネ・ヴースト)
事故で負傷し、顔を包帯で覆っている。手術前よりも荒く暴力的な性格になり、息子たちを困惑させる。
エリアス(エリアス・シュヴァルツ)
ルーカスと共に母の帰りを待ちわびていたが、母の変貌を不審に思う。
ルーカス(ルーカス・シュヴァルツ)
エリアスと共に母の帰りを待ちわびていたが、帰ってきた母から無視され悲しむ。

映画『グッドナイト・マミー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『グッドナイト・マミー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『グッドナイト・マミー』のあらすじ【起】

とうもろこし畑で鬼ごっこをしたり、沼地の弾む地面の感触を楽しんだり、ルーカスとエリアスの兄弟は母親が病院から戻って来るのを待ちながら、自然の中で遊んでいた。車のクラクションの音を聞いた二人は急いで家に戻った。物音のする部屋に駆け付けると、母親が窓のブラインドを弄っていた。振り向いた母の顔を見て、二人は驚く。母は顔全部を覆うほどの包帯を巻いていた。母は、泥だらけの二人を見て、風呂に入ってくるように命じる。

病院から戻ってきた母にはある異変があった。何故か彼女はルーカスばかりを無視する。食事のときはルーカスの分だけ用意しないし、遊ぶ時も母はルーカスがいないかのように振る舞う。自分の食事を分けながら、エリアスは何か悪いことをしたのなら早い内に謝るようルーカスに言うが、ルーカスには母が自分を無視する理由に見当がつかなかった。

二人は明らかに母親の様子が変だと話し合った。手術が悪かったんじゃないか。寝る間際、二人は、母が病院に行く前に残した子守唄の録音テープを再生させた。

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映画『グッドナイト・マミー』のあらすじ【承】

真夜中、物音に気付いたエリアスは、洗面所に向かった。すると、そこには包帯を外した母がいて、爛れた肌に軟膏を塗っていた。ガラス越しにエリアスは母と眼が合った。エリアスは慌てて部屋に戻って身を潜めた。

家の呼び鈴が鳴った。どう対応すればいいか困った二人は母親を呼びに部屋に行く。しかし、母親はベッドで眠っていて目を覚まさなかった。来訪者は宅配業者だった。誰が注文したのかも解らない大量の冷凍ピザを置くと、宅配業者は帰っていった。

まだ容体が安定していないという母は天気の良い日もブラインドを閉めたまま部屋から出てこない。エリアスとルーカスは二人だけで森の中で遊んでいた。すると、二人は猫を見つけたので、家で飼うことにした。部屋に猫を隠すと二人の異変を察した母親が部屋に入ってきた。母親は部屋中を捜索するが、二人は猫を隠し通した。

自分たちを脅すように振る舞う母親に、二人は仕返しをすることにした。捕まえた虫を眠る母親の上に放した。母親は目を覚まさず、虫は母親の口の中に這っていった。

映画『グッドナイト・マミー』のあらすじ【転】

明くる日、ルーカスとエリアスは部屋の壁にかけられた写真の一部が外されていることに気付いた。それはどれも手術前の母親が映っている写真だった。二人はインターネットで母親の名前を検索した。テレビのアナウンサーをしていた母の写真はネット上に沢山載っていた。検索結果から二人は自宅が競売にかけられていることを知る。

ある日、家に連れてきた猫が殺されているのを見つけた二人。母の仕業だと思い、水槽に猫の死体を入れてリビングに置き、暗に母親を非難した。すると母親は激高し、二人が捕まえていた虫を猫の水槽に沈めた。怒ったエリアスは、お前なんか母親じゃないと怒鳴る。すると、母親はエリアスを部屋に連れ込み、あなたが母親だと唱えるよう命じ、それからルーカスとは二度と話さないよう命じた。エリアスが頷かないでいると母親は二人を部屋に閉じ込めた。

二人は髪形を揃え、同じ服を着ることでどちらがエリアスでどちらがルーカスか、母親が区別できないようにした。それから、家を出る準備を始めた。

映画『グッドナイト・マミー』の結末・ラスト(ネタバレ)

母親の隙を突いて逃げ出した二人は町の教会に助けを求めに行った。一緒に警察へ行って母親のことを証言してほしい。二人は神父の車に乗ったが、連れて来られたのは警察署ではなく、母親が待つ自宅だった。何かあったのか。神父は母親にそう尋ねた。事故で別れが。そこまで言って、母親は口を詰まらせた。

明くる日、母親が眼を覚ますと四肢を拘束されていた。仮面をつけた息子が見下ろしている。解けと息子に命じるが、子供たちは母を返せと、一枚の写真を突きつける。その写真には母と母に良く似た女性が映っていた。息子たちは捕えた母親と写真の母親を見比べて、母親じゃない証拠を探すが外見は母親そのものだった。

ルーカスとエリアスは捕えた母親から本物の母親の居場所を聞き出すため、拷問にかける。虫眼鏡を使って陽の光で肌を焼くが、母親は泣き叫ぶばかりで息子の質問に答えない。口を接着剤で封じたり、歯磨き糸で口の中を痛め付けるが、母親の口から息子が求める答えは出てこない。エリアスは遂に、家に火を付けようとする。母はもう一度「振り」をするから母親だと信じて欲しいと訴える。ルーカスがいる振りをする。彼がまだ生きている振りをすると。エリアスが見ている兄弟は、彼の幻覚だった。エリアスは事故でルーカスが亡くなったことを受け入れられず、幻の彼と遊んでいたのだ。エリアスは最期に母に尋ねた。ルーカスは今、何をしている?しかし、母親にはルーカスの姿は見えない。答えられなかった母親を見捨て、エリアスは家に火を付けた。

真夜中のとうもろこし畑を歩くエリアスとルーカス。畑を抜けて草原に出ると、母親の幻が二人の前に現れた。

映画『グッドナイト・マミー』の感想・評価・レビュー

この映画のほとんどのシーンは、母親と息子達で構成されています。母子だけが描かれる閉鎖的な世界であるはずなのに、何故か視覚的な苦しさはあまり感じません。それはきっと、屋内の白い綺麗な壁や、家の周りに豊かな自然があることが関係しているのだと思います。
母と子の狭い世界であるが故に、息子・エリアスの狂気が余計に目立ちました。映画の序盤で、おかしいのは母親だと見せかけて、終盤で、狂っていたのは子供だったという事実に気が付く展開は、非常に驚きました。それだけルーカスの死はエリアスにとって辛いことだったのかは、映画内では語られていませんが、おそらく悲しみから、あのように幻覚を見てしまったのだと思いました。ラストの悲壮感が辛いです。(女性 20代)


本作は、双子の少年たちの元へ整形手術を受けて帰ってきた母親が、まるで別人のように態度が冷たく、少年たちは本当の母親ではないのではないかと疑う様子を描いたサスペンスホラー作品。
台詞が最低限で、人間的な怖さを描いていて、最後まで予測不可能の秀逸な脚本。
初めは母親に異変が起こったとばかり思い込んでいた為、何故双子の息子の片方だけを無視したり厳しく接するのか疑問だったが、最後に母親が言った一言で一気に伏線が回収された。
ただ、全てが明かされたわけではなく、鑑賞後も考察して楽しめる作品。(女性 20代)


エリアスとルーカス。双子の兄弟の演技が本当にリアルで、最後の最後までこの物語の結末に全く気が付きませんでした。
顔を包帯でぐるぐる巻きにした不気味すぎる母親「のような人」。完全に双子の味方をして見ていた私は、母親の振りをしている別の女をどうにかして暴き出して、懲らしめる強い兄弟の物語だと何故かそう思い込んでいました。
ラストはまさかの展開。え?そっちなの?と一瞬何が起きたか分かりませんでしたが、狂っているのは「母親」では無かったのだと気付いた時に更にゾッとしました。(女性 30代)


母親と息子、その間に行われていることとは思えないくらい、ゾットするホラー映画。
包帯を巻く母親を本当の母親とは思えず、双子の少年が様々な実験を行い母親かどうかを試すという物語だが、目を覆いたくなる程度が過ぎている。母親と信じてもらえず、我が子に拷問のようなことをされる母親を思うと胸が痛くなってしまう。
映画のラストでは、母がこれまで双子の一人を無視していた理由が明らかになるが、ラストもまた悲しく、どこまでも報われない気持ちになる、そんな作品である。(女性 20代)


独特な違和感に引きずられ見入りました。顔は包帯で覆われヒステリー気味な母親と、明らかに不信感を抱いている子供。この家族に何が起きたのか、また両者の思惑についても計り知れず様々な思いを巡らせました。効果音で煽るようなことは一切無く、話の筋や設定、描写が純粋に不気味なんです。最後の最後で漸く真実を理解し、見える景色が逆転しました。前半と後半で狂っている人が変わる点が、最大の見所かもしれません。最後まで見ると、切ない悲話のようにも感じます。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    ルーカスとエリアスが本物の母の居場所を聞き出そうとするシーンは、昆虫好きの子供のイタズラから徐々に過激になっていき、気が付かない間に常軌を逸してしまっているという見せ方がうまい。
    ベッドに母を縛る過程やボンドで口をふさぐなどのシーンを全て映すのではなく、残酷描写からは遠いイメージの子供部屋の映像と合わせることで、薄気味悪さと怖さを倍増させている。
    見えないからこその恐怖も加わり、想像してしまって気持ち悪くなる部分は多い。

    手作りのお面をかぶって母の前に出てくるルーカスとエリアスの姿は、お面の色合いも相まって印象的。
    エリアスの夢の中で、母の対内から昆虫が出てくるなど、残酷描写が苦手だったり虫嫌いの場合は気を付けたい。

    ルーカスとエリアスが母と手をつなぎ消えていくラストシーンは幻想的で、後味の悪さを少なくさせている。

  2. 匿名 より:

    メインの出演者がルーカスとエリアスの少年2人、そして母の3人で構成されていて、ほとんど家の中だけの撮影という低予算のサイコホラー映画。

    母がなぜ整形手術をして父親がいないのか、ルーカスの事故が何だったのかすら描かないために、見ている側も手探り状態で始める作品。
    しかしそれらを描かなかったことで、ルーカスが幻だとわかりにくくなっている。

    寄付を募りに来た2人組に早く気付いてと焦るお決まりのシーンや、包帯で顔を覆った不気味な母におびえる2人の少年、いつの間にか立場が逆転していくというストーリーの見せ方がうまい。

  3. 匿名 より:

    主人公の幻覚や二重人格というオチは多いので、またこのパターンかと思わせる部分は多い。
    エリアスが泥だらけなのに対してルーカスが汚れていないこと、ルーカスの言葉はエリアスが言い直さないと他人に話が通じない、といった部分でルーカスの存在が幻だとわかってしまう。
    しかしルーカスとエリアスが双子の兄弟であり、髪型までそっくりににする設定が、どっちが幻覚でどっちが実物だかわかりにくくして見ている側を惑わせる。

    また、最初は包帯ぐるぐる巻きの顔で得体のしれない不気味な母と、本物の母親かどうかを疑い怯える2人の少年という構図がいつの間にか入れ替わっているストーリーと、入れ替わったことに違和感を抱かせない演出は上手い。
    ルーカスが死んだ事故のシーンを見せないからこそ、疑う余地がない“ルーカスの存在”、中盤まで母の顔が包帯ぐるぐる巻きだからこそ“母は偽物”というエリアスの思い込みに、見ている側も巻き込まれる作品。