映画『グラバーズ』あらすじとネタバレ感想

グラバーズの概要:2011年にイギリスで製作された、B級SFホラー映画。監督はジョン・ライト、主演はリチャード・コイル。触手エイリアンに襲われた港町で、酔っ払いたちが戦いを挑むことに。

グラバーズ あらすじ

グラバーズ
映画『グラバーズ』のあらすじを紹介します。

2週間限定で港町エリンアイランドに赴任してきた、警官のリサ。
地元警官でアルコール依存症のオシェとの2人での仕事だったが、平和な田舎町で安心しきっていた。

着いたその日に、異様な数の鯨が浜辺に打ち上げられているのが見つかる。
建設現場で働くクーニーに鯨の移動を頼むが、彼はそのまま消息不明となった。

一方、漁師のタグとパディは仕掛けにかかった謎の生物を発見。
パディはその生物を自宅のバスタブに入れて、お酒を飲むために町のパブへ赴いた。
酔っ払って帰宅したパディは、その生物に襲われるがやっつけることに成功。

パディが”つかむやつ”という意味でグラバーと名づけたそれは、海洋生態学者のスミスの見解では血を吸うエイリアンだった。
そして、水が無ければ生きられないとわかる。

犠牲者が見つかり、もう一匹いると判明したグラバーを探すオシェ、リサ、そしてパディ。
しかしそれは、捕まえるには大きすぎた。
島の外に応援を要求するが、嵐の影響で期待できそうにもない。
だが、グラバーはアルコールの入った血液に弱いと判明。

そこで、住民全員をパブに集めて、全員でベロンベロンになるまでお酒を飲んでグラバーから身を守ることに。
だが、大きなグラバーと子供のグラバーたちが、パブに押し寄せてくる。

助かるために、泥酔警官リサと素面のオシェが、工事器具のグラバーを使ってエイリアンのグラバー退治に挑む。

グラバーズ 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2011年
  • ジャンル:コメディ、ホラー、SF
  • キャスト:リチャード・コイル、ルース・ブラッドリー、ラッセル・トヴェイ、ブロナー・ギャラガー etc

グラバーズ ネタバレ批評

映画『グラバーズ』について、感想批評です。※ネタバレあり

酔っ払い対エイリアンの異色SFホラー

ありふれたSFホラーストーリーに、アルコール中毒の警官オシェや、パディといった、少々ズレたキャラクターが”酔っ払えば助かる”という奇妙なスパイスを加えているのがいい。
有名映画のパロディに似た場面も多々あり、全体としてはB級パニックホラーなのだが、酔っ払いたちの言動が面白く、なかなか良い映画。

後半での泥酔したリサの暴走や、オシェ以外の全員がバーで酔っ払うために、怖いけれど面白い展開。
最強の泥酔警官だと名乗る場面も、笑いを誘うものの、酔っ払い独特のズレたものになっている。
タコやイカの足のようなエイリアンを、強い力でつかまれたから”つかむやつ”と命名したパディだが、負傷した様子が全く見られないのは不自然な部分になっている。

スミスの研究所で、仮死状態だったグラバーのメスが生き返るシーンには驚くが、アルコールを飲んでいたオシェの血を吸ってダメージを受けたグラバーを、スミスとリサ、そしてオシェの3人がかりで踏みつける場面は、撮り方が上手く笑ってしまう。

B級だから許される手加減具合

タコやイカの足の姿の触手エイリアン”グラバー”の特殊映像技術は、可も無く不可もなく、といったところ。
姿を見せない訪問者によって命を落とすクーニーや、タグと奥さんの恐怖は上手く描かれているが、姿を現したグラバーのオスに捕まるスミスのシーンには加工技術に荒っぽさを感じる。

ストーリー上で上手く説明がつかない部分は、酔っ払いがメインだという設定で、ごまかしているようにも思える。
また、グラバー登場まで進むのに時間がかかりすぎており、特に前半30分は内容も薄い。
オシェとリサのラブロマンスも、必要性を感じない。

グラバーを退治してハッピーエンドと思わせておきながら、卵の存在をしっかりと映しているのは、ベタだがやはり後味は悪く、こういったパニックホラーには欠かせないだろう。

グラバーズ 感想まとめ

サンダンス映画祭で公開された作品だが、B級パニックSFホラーで、コメディ要素もある。
「まるでスピルバーグが作り忘れたかのような傑作」というキャッチコピーがDVDパッケージに書いてあるが、その通りの映画。

コメディとして意図していないであろう部分は多いが、酔っ払いVS巨大エイリアンという設定だけで笑いを誘う。
B級だがパニック、ホラーとしても成立していて、同じサンダンス映画祭で有名になった「ムカデ人間」のようなグロテスク要素が全く無いという点でも、比較的親しみやすさを感じる。

グラバーは相当臭いらしく、臭いで”ここにグラバーがいた”と発言するシーンは、思わず笑ってしまう。
また、酔っ払いがどんどん増えて意味のわからない騒ぎになり、その中でもダントツに酔っているリサの泥酔警官っぷりは何度見ても笑ってしまう。

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