映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」のネタバレあらすじ結末

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札の概要:オスカー女優としてハリウッドで名を馳せたグレース・ケリーは、カンヌ映画祭で出会ったモナコ大公と結ばれ、大公妃となる。アメリカとは全く文化が異なるモナコの地で、王族という道の世界に踏み入る。

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札の作品概要

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

公開日:2014年
上映時間:103分
ジャンル:伝記
監督:オリヴィエ・ダアン
キャスト:ニコール・キッドマン、ティム・ロス、フランク・ランジェラ、パス・ベガ etc

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札の登場人物(キャスト)

グレース・ケリー(ニコール・キッドマン)
元ハリウッドスター。レーニエとの結婚を機に、モナコ公国の妃になる。
レーニエ(ティム・ロス)
モナコ公国国王。市民の生活を守るため、フランスからの圧力に対抗する。
アルフレッド・ヒッチコック(ロジャー・アシュトン=グリフィス)
ハリウッドの映画監督。グレースに自身の新作への出演を打診する。

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のネタバレあらすじ

映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のあらすじ【起】

フィラデルフィア出身のオスカー女優、グレース・ケリーが、モナコ大公レーニエ3世と結婚することが決まった。二人はカンヌ映画祭で出会ったことをきっかけに仲を深めた。グレースは家族と共に豪華船でモナコへと出航した。小国モナコで行われる今世紀最大のロイヤルウェディングを、世界中の王族、大統領、映画スターや富豪たちが祝福した。大公妃となったグレース・ケリーは、女優人生から新しい世界に踏み出す。

1961年12月。大公妃になったグレースに会うため、ヒッチコックはモナコを訪れた。監督と役者だった頃の間柄とは違う。ヒッチコックはグレースとの謁見の場に向かう道中で、使用人から皇族と会うときの作法を伝えられる。グレースはモナコ青年詩人会のコンクールで受賞した子供たちを招いて、授賞式を開いていた。ヒッチコックの顔を見たグレースは彼との再会を喜んだ。

授賞式の後、ヒッチコックは、『マーニー』の脚本をグレースに渡す。共演者と撮影開始時期、報酬を伝えるヒッチコック。人生を変える大役になるぞと、グレースを口説く。それから、ヒッチコックは顔色の悪いグレースを気遣った。公務が多忙で、夫にも会えていないとグレースは打ち明ける。グレースはヒッチコックに宮殿に泊まるよう勧めた。彼女は、かつての仲間と共に映画のことを語る時間が欲しかった。しかし、ヒッチコックはまだ仕事があるからとロサンゼルスに戻った。去り際、ヒッチコックはグレースに、君は今でもアーティストだと説いた。ヒッチコックが去った後、グレースは彼が残した脚本を大事に抱えた。

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のあらすじ【承】

ヨーロッパの有力者たちが集まる豪華船の中で、パーティが行われていた。フランスの外交員はレーニエに内密な相談を持ちかけた。大統領は自国の財政状況を憂いている。経済的な援助の打診だったが、レーニエは自国の国庫も空だとその話をあしらった。話は世界情勢に移った。通りがかったグレースはその話に加わり、自国の地位を上げるために紛争を広げようとするフランスを批難した。フランスの外交員はグレースを話しから追い払おうとするが、グレースは退かなかった。パーティの後、レーニエは勝手に会話に加わったグレースを、ここではアメリカ式は通用しないと言って批難した。無関心は罪だ。グレースは父からそう教わって育った。自分のことを理解してくれないレーニエに呆れ、グレースは独り、かつて自分が居た世界に思いを馳せるため、ヒッチコックの脚本を熟読した。

恵まれない子供たちを救いたいグレースは、赤十字の職員を連れ、福祉施設の改修の打ち合わせに出向いた。しかし、赤十字はグレースの提案に乗り気じゃない。家庭も公務も思い通りにならないことにグレースは苛立ちを募らせていった。

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のあらすじ【転】

フランスの企業が、無税のモナコに流出していく。フランスの外交員は誘致を止めろとレーニエに迫る。しかし、レーニエはモナコがフランスの観光産業を支えているのだから、フランス企業がモナコの市民生活を支えたところでバチは当たらないと反論した。自分の要求を呑まないレーニエに対し、フランスの外交員は彼の妻をレンガ職人の血を引く娘と揶揄した。妻のことを馬鹿にされたレーニエは、フランスの外交員を殴りつけた。その腹いせに、外交員はモナコがフランスを敵視していると本国に連絡した。

グレースは父親に何もかもが上手く行かない現状を相談した。それから、映画のことも。ヒッチコックが自分に演じてほしいと言ったのは、盗癖のある不感症女の役だった。台本を熟読したグレースは、その役のことをとても気に入っていたが、女優復帰はレーニエが許さないだろうとも思っていた。

フランスは会見で、モナコがフランス企業の誘致を止め、所得税を徴収しなければ、フランスは禁輸措置を取り、モナコをフランス領とすると宣言した。食料も水道も電気も、全てフランスを通じて得ているモナコは、この声明を無視できなかった。モナコには軍も無く、言いなりになるしかない。

その晩、久し振りに夫と会ったグレースは、ヒッチコックの依頼について相談した。彼女の予想に反して、レーニエはグレースが役者復帰することを許可した。彼の出した条件は一つ。責任を持って行動することだけだった。

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のあらすじ【結】

夫の許可を得たグレース。しかし、国家が危機的状況に陥っている中で、そんなことを公表すれば国民が暴動を起こすだろう。内務大臣は彼女の役者復帰を反対した。ハリウッドからやってきたエージェントは、内密に撮影を進めることはヒッチコックも了承していると内務大臣を説得する。公表するのは、モナコが危機を脱した後という条件で、内務大臣は渋々その説得を受け入れた。

母と妻、大公妃と役者。グレースの四役を務める生活が始まった。彼女はどれも怠らず、精力的に働いた。しかし、思わぬ事態が起こった。彼女の映画出演が世間に漏れてしまったのだ。グレースは映画スポンサーのユニバーサル社を疑い、ヒッチコックを問い詰める。しかし、ヒッチコックは在り得ないと言った。許可無くグレースのことを公表すれば、彼自らがユニバーサルと手を切ると釘を刺していたのだ。情報の漏洩は、モナコ宮殿からということになる。新聞は彼女の映画復帰を報道し、レーニエとの不仲を疑った。グレースの立場が政治的に利用されている。レーニエにこれ以上の危害が及ばぬよう、宮殿内にいるフランスのスパイを見つけ出すよう父はグレースに言う。レーニエは、リスクは承知していたはずだと言って、対応をグレースに任せた。

フランスは苛立っていた。フランスがモナコに宣戦布告をしても、話題になるのは、グレースの映画復帰だった。フランスはモナコ市民にも課税して、徴収分をフランスに納めるよう追加の要求をしてきた。モナコは国連に未加入なため、頼れる国もいない。モナコにはフランスを世界の脅威に見立てて、世論を誘導する必要があった。

世論の批難を最小限に留めるため、レーニエはグレースに映画復帰の話を断り、役者を引退するよう迫った。グレースは独善的だと夫を批難した。結婚は強要したものじゃなく、モナコに来たのは自分の意思だろうとレーニエは反論した。映画と外交を一緒の問題にするなとグレースは言い返す。フランスは自分たちの仲を裂いて、その隙にモナコを乗っ取ろうとしているのだから、もっと冷静になってほしいと彼女は訴えた。

映画に出演すれば、モナコには二度と戻れなくなる。それでも、グレースは仕事を断りたくなかった。しかし、レーニエや子供たちのことも愛している。グレースは葛藤した。

レーニエもグレースのことを心から愛していた。役者復帰のことでもめたことを気に病んでいた。

グレースは宮殿内のスパイを見抜くため、そして、国のことを深く理解するため、勉強を始めた。更にフランス語と作法を学び直し、大公妃として完璧であろうとした。

その頃、レーニエはヨーロッパ諸国やアメリカの使節を招待する準備を進めていた。そこで、協力を取り付けることができれば、モナコもフランスに対抗できる。その晩、レーニエはグレースの寝室を訪ねた。沢山の資料や語学の教科書に囲まれて眠る妻を見つけると、レーニエは静かにその場を去った。

フランスが封鎖した国境付近にはマスコミが集まっていた。グレースは彼らに差し入れをして、気さくに対応した。フランスは世論を無視するが、アメリカは無視できない。アメリカのことを良く知っているグレースは、自分のやり方で、夫の味方を増やそうとした。

諸外国を招いた晩餐会の場で、グレースとレーニエは久し振りに再会した。それぞれの活動を通じて、互いの努力と気苦労を理解した二人は、相手を許しあった。晩餐会で各国に協力を請うレーニエ。特に強く反発をしていたイタリアを説得していると、フランス大統領がアルジェリア紛争絡みで暗殺未遂に遭ったという報せを受ける。これでは各国がフランスに配慮して、モナコに手を貸さなくなる。レーニエは絶望に打ちひしがれてしまう。挙句、レーニエの姉夫妻がフランスのスパイであることが発覚した。グレースは悲しみに暮れる夫のことを心配した。

グレースは、ヒッチコックに断りの電話を入れた。電話を切ろうとするグレースに、ヒッチコックはフレームの端に寄り過ぎるなとアドバイスした。

明くる日、グレースはこの危機を脱する秘策を試してみたいとレーニエに相談する。グレースはフランスを含めた各国首脳に、モナコと赤十字が共催する協同パーティを開くことにした。各国の首脳と足並みを揃えるため、フランスはその話を断ることができなかった。

グレースは晩餐会の舞台で、愛と平和について訴えた。彼女の言葉に世界中が拍手を送る。世論がグレースの言葉に傾いたことで、1963年5月。フランスは徴税を求める封鎖を解除した。

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    本作のクライマックスはケリーのスピーチです。たったこれだけで判断するのは尚早かもしれませんけど、おそらく『英国王のスピーチ』の大ヒットがきっかけで立ち上がった企画なんじゃないかと。あっちは男だ、じゃあ今度は女だ!と。『英国王』的な感動はありませんでしたけど、カタルシスはこちらに軍配が上がります。女優としてのキャリアを捨てたケリーが、ヒッチコックのオファーを蹴って臨んだパーティーのスピーチで女優魂を見せる!どうだ!私はアカデミー賞女優なんだ!と、参加者に魅せつける!いいですね。『英国王』よりも好きです。

  2. 匿名 より:

    本作はグレース・ケリーの自伝的映画ですが、彼女のことを知らなくても何ら問題ありません。人となりを理解できるようになっているし、実際のところ、あまり知られていない公妃としてのグレース・ケリーを描くパートがメインなので。アカデミー賞女優だと知っていれば問題無いです。

  3. 匿名 より:

    スピーチというものは、どうして人を奮い立たせるのでしょうね。素晴らしいスピーチシーンがある映画は名作の法則が発動しておりました。最近の映画で言えば『高地戦』という韓国映画。古くは『突撃』など。興奮しますね。

  4. 匿名 より:

    物語は大事件の裏で活躍するケリーの姿を描くものです。ニコール・キッドマンはあんまり好きじゃないんですけど、本作ではいい演技を見せていましたね。品のある女性を演じさせたら、やっぱり良いですよ。話は面白いし、ヒッチコックが出てくると笑ってしまいました。