映画『グランド・ホテル』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「グランド・ホテル」のネタバレあらすじ結末

グランド・ホテルの概要:ベルリンの一流ホテルに宿泊する人々の人間模様を描いた群像劇。ずっと同じ建物内で様々な物語が進行していく斬新な脚本が高く評価され、同じ手法の脚本は「グランド・ホテル形式」と呼ばれるようになった。当時のスターを集めた豪華なキャスティングも見もの。

グランド・ホテルの作品概要

グランド・ホテル

公開日:1932年
上映時間:113分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:エドマンド・グールディング
キャスト:グレタ・ガルボ、ジョン・バリモア、ジョーン・クロフォード、ウォーレス・ビアリー etc

グランド・ホテルの登場人物(キャスト)

ガイゲルン男爵(ジョン・バリモア)
高貴な生まれだが、ギャンブルで身を滅ぼし、ホテル専門の泥棒に成り下がった。紳士的で魅力のある人物なので、人からは愛される。
グルシンスカヤ(グレタ・ガルボ)
ロシアのバレエ団のプリマドンナ。自分の落ち目を感じて、精神的に不安定になっている。
フレムヒェン(ジョン・クロフォード)
速記者の女性。ルックスがいいので絵のモデルなどもしているが、生活に余裕はない。
クリンゲライン(ライオネル・バリモア)
プライジングが経営する繊維工場で経理の仕事をしていたが、余命宣告され、全財産を持ってグランド・ホテルへやってきた。
プライジング(ウォーレス・ビアリー)
繊維会社の社長。義父から引き継いだ会社が倒産の危機に瀕している。傲慢な性格で、人を見下した態度をとる。

グランド・ホテルのネタバレあらすじ

映画『グランド・ホテル』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

グランド・ホテルのあらすじ【起】

ベルリンで最も高級なグランド・ホテルのロビーは、今日も多くの人々で賑わっている。医者から余命宣告を受けたクリンゲラインは、最後に好きなことをしようと、全財産を持ってこのホテルへやってきた。ホテルには、クリンゲラインが大嫌いなプライジング社長も宿泊していた。

プライジングの会社は倒産の危機に瀕しており、他社と合併して生き残りを図ろうとしていた。そのためにはイギリスのマンチェスター社との取引が成立しなければならず、プライジングはマンチェスター社からの連絡を待つ。

有名なバレエ団のプリマドンナをしているグルシンスカヤは、ベルリン公演のため、このホテルに滞在中だ。しかし、最近は自分の落ち目を感じており、リハーサルを休むとごねている。金持ちそうな身なりをしたカイゲルン男爵は、バレエ団の団長に近づき、グルシンスカヤの動向を探っていた。

クリンゲラインは、わがままを言って最高級の部屋を用意してもらう。カイゲルン男爵はクリンゲラインに声をかけられ、気さくに話をする。孤独なクリンゲラインは、話し相手を欲しがっていた。

プライジングは、明日の会議の準備をするため、速記者のフレムヒェンを部屋に呼ぶ。プライジングが風呂から出るのを廊下で待っていたフレムヒェンは、カイゲルン男爵から夕食に誘われる。2人は明日の5時に下のバーで会う約束をする。

グランド・ホテルのあらすじ【承】

グルシンスカヤは舞台に立つ気力を失っていたが、マネージャーにうまく乗せられ、ようやく劇場へと向かう。彼女がホテルを出た直後、怪しい男がカイゲルン男爵を訪ねてくる。カイゲルン男爵は男の一味に5000マルクの借金をしており、その支払いのためにグルシンスカヤの部屋から真珠を盗むことになっていた。カイゲルン男爵は、今夜それを決行すると約束して、男に汽車の手配を頼む。

プライジングは“マンチェスター社との取引は成立せず”という電報を受け取る。フレムヒェンは、明日また来るように言われ、プライジングの部屋を出る。

ベランダからグルシンスカヤの部屋に侵入したカイゲルン男爵は、宝石箱から真珠を盗む。すぐに退散しようとするが、向こうの部屋のベランダにプライジングがいて帰れない。そうこうしているうちにグルシンスカヤが帰ってきてしまい、カイゲルン男爵はカーテンの陰に隠れる。

今夜の公演も散々で、絶望したグルシンスカヤは、自殺を図ろうとする。カイゲルン男爵は黙っていられず、思わず彼女に声をかけてしまう。間近でグルシンスカヤを見たカイゲルン男爵は、彼女の美しさに参ってしまい、誠心誠意彼女を慰める。最初は不審がっていたグルシンスカヤも、カイゲルン男爵の言葉に慰められ、2人は一夜を共にする。

翌朝、恋に落ちたグルシンスカヤとカイゲルン男爵は、互いの話をする。カイゲルン男爵は、自分が泥棒であることを打ち明け、彼女に真珠を返す。グルシンスカヤはショックを受けるが、“本気で愛している”というカイゲルン男爵の言葉を信じる。

グランド・ホテルのあらすじ【転】

カイゲルン男爵と出会い、すっかり自信を取り戻したグルシンスカヤは、元気にリハーサルへ向かう。2人は一緒に次の公演場所であるウィーンへ行くことにして、明日の汽車に乗る約束をする。

プライジングの会社の合併会議は難航していた。相手の会社はマンチェスター社との取引がどうなったかを知りたがっていたが、プライジングははっきりとした返事をしない。5時にカイゲルン男爵と約束しているフレムヒェンは、時間が気になって仕方がない。ついに交渉が決裂し、相手が帰ろうとした時、プライジングは“マンチェスター社との取引は成立した”と嘘をつく。相手は態度を急変させて、合併の契約書にサインをするが、プライジングは精神的に追いつめられる。

クリンゲラインは服を新調し、ホテルのバーで贅沢を楽しんでいた。フレムヒェンは、カイゲルン男爵に“クリンゲラインと踊ってやれ”と言われ、クリンゲラインを誘う。しかしプライジングがその邪魔をして、クリンゲラインと口論になる。クリンゲラインは、初めて社長に歯向かい、フレムヒェンと踊る。

マンチェスター社との交渉のため、イギリスへ行こうとしていたプライジングは、フレムヒェンに秘書として同行してくれるよう頼む。自分の体目当てだとわかっていたが、フレムヒェンは高額な報酬を積まれ、その話を受けることにする。

今夜中に5000マルクを用意しなければ殺されてしまうカイゲルン男爵は、金の工面に頭を悩ませる。そして、クリンゲラインを誘い、金持ちを集めてギャンブルをする。クリンゲラインは面白いほど儲けるが、カイゲルン男爵は一文無しになってしまう。興奮したクリンゲラインは、飲みすぎて意識を失う。

グランド・ホテルのあらすじ【結】

カイゲルン男爵は、ホテルに長期滞在しているドクターを呼び、クリンゲラインを診察してもらう。部屋の床には大金の詰まったクリンゲラインの財布が落ちており、カイゲルン男爵は、その財布を自分の懐に入れる。意識を取り戻したクリンゲラインは、財布がないことを嘆き悲しむ。良心が痛んだカイゲルン男爵は、さりげなく財布を返してやる。

追いつめられたカイゲルン男爵は、プライジングの部屋へ泥棒に入る。社長に呼び出されていたフレムヒェンも、その部屋を訪れていた。カイゲルン男爵はプライジングに見つかってしまい、激昂したプライジングに殴り殺される。カイゲルン男爵の死体を見たフレムヒェンは、急いでクリンゲラインを呼びに行く。

プライジングは、カイゲルン男爵の方から殴りかかってきたと嘘をつき、クリンゲラインに“フレムヒェンは君の部屋にいたことにしてくれ”と頼む。しかしクリンゲラインはそれを断り、フロントに連絡する。

舞台から戻ったグルシンスカヤは、カイゲルン男爵の部屋の電話を鳴らし続けるが、部屋には男爵のペットの犬しかいなかった。

翌日、カイゲルン男爵の遺体は運び出され、プライジングは逮捕される。事件を知ったグルシンスカヤの付き人は、急いでホテルを出ることにする。グルシンスカヤは、カイゲルン男爵が汽車で待っているものと思い込んだまま、ホテルから去っていく。

カイゲルン男爵を愛していたフレムヒェンは、悲しみに暮れていた。クリンゲラインはフレムヒェンを励まそうと、彼女をパリへ誘う。フレムヒェンは、優しいクリンゲラインに好感を持ち、一緒にパリへと旅立つ。

そしてグランド・ホテルは、何事もなかったように客を見送り、新たな客を迎えるのだった。

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