映画『グランドピアノ 狙われた黒鍵』あらすじ・ネタバレ結末と感想

グランドピアノ 狙われた黒鍵の概要:2013年に製作されたスリラー映画。主演はイライジャ・ウッド、監督は音楽家としても活動するエウへニオ・ミラ。舞台恐怖症の若手天才ピアニストが、姿見えなき犯人に一音でも間違えたら殺すと脅され・・・。

グランドピアノ 狙われた黒鍵 あらすじ

グランドピアノ 狙われた黒鍵
映画『グランドピアノ 狙われた黒鍵』のあらすじを紹介します。

舞台恐怖症の若手ピアニスト、トム・セルズニック。
女優のエマとの結婚を期に、恩師の追悼コンサートと銘打った5年ぶりの公演を開くことになる。

音楽界の重鎮で奇人でもあった、恩師パトリックの特注8オクターブの鍵盤のピアノと共にシカゴに向かうが、かつての仲間たちの反応は冷ややか。

公演が始まり、楽譜を開いたトムの目に入り込んだのは「一音でも間違えたら命を奪う」という脅迫文だった。
楽屋にあったイヤホン型無線機から指示を出し、トムとエマの命を人質に“完璧な演奏”を求める犯人。

エマの友人でクラシックに疎いアシュリーの夫ウェインの携帯電話が鳴り響き、そのまま電話に出るという非常識な行動に観客たちは唖然。
それはトムからの電話で、ポケットに入れっぱなしだった携帯電話を使い、助けを呼ぼうとしたのだ。
緊急事態を察知したウェインは犯人の“助手”に殺され、トムは遺体を見てパニックになる。

やがて犯人は「ラ・シンケッテ」の演奏を強要。
パトリックが作った超絶技巧曲で、一昨年前に亡くなったパトリックとトムだけが演奏でき、演奏に失敗したトムを舞台恐怖症にさせた因縁の曲だった。

グランドピアノ 狙われた黒鍵 ネタバレ結末・ラスト

パトリックのピアノで「ラ・シンケッテ」を完璧に演奏することで、錠前師の犯人とパトリックが仕込んだ遺産の鍵が手に入ると知ったトム。
犯人に従い演奏するが、最後の4小節を“観客には絶対にわからない方法”でわざと間違える。

憤慨した犯人はエマに銃口を向けるが、わざとエマにスポットライトを当てさせ彼女を守り、時間を稼ぐ。
その間に犯人を捜すが、仲間割れした“助手”は犯人に殺され、トムと犯人は舞台の屋根裏でもみ合いになりパトリックのピアノの上に落ちる。

犯人は命を落とすが、トムは足の骨折だけで済んだ。

壊れたパトリックのピアノでもう一度「ラ・シンケッテ」を弾いたトムの前に、遺産につながる鍵が現れる。

グランドピアノ 狙われた黒鍵 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:91分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:エウヘニオ・ミラ
  • キャスト:イライジャ・ウッド、ジョン・キューザック、タムシン・エガートン、
    アレン・リーチ etc

グランドピアノ 狙われた黒鍵 批評・レビュー

映画『グランドピアノ 狙われた黒鍵』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

詰めは甘いが引き込まれるストーリー

演奏中に大きなミスをしたことがトラウマとなり舞台恐怖症になった若手天才ピアニストが、一音も間違ってはいけない、もしも間違えたら自分と妻のエマの命は無い、と極限状態に落とされる設定が興味を引く作品。
また、自由に身動きが取れないクラシックコンサートのピアノ演奏中、どうやって犯人に対抗していくのかもワクワクさせられ、引き込まれるストーリー。

全体的な詰めが甘く、天才ピアニストだからといって、演奏中に楽譜を触るフリをしながらメールを打つのは、明らかにありえないだろう。
携帯電話の存在をごまかすために、足で何度も踏みつけるのには笑ってしまう。
3年かけて計画したという犯人と“助手”の行動もお粗末なもので、無線の会話がトムに筒抜けな部分から見直しが必要だろうとツッコミを入れたくなる。

だが、観客にはわからないようにミスをするという、天才ピアニストならではの作戦には脱帽。

無駄なやり取りを最小限にし、20分ほどで演奏シーンに入るのは好感が持てる。

ジョン・キューザックの無駄使い

犯人役としてジョン・キューザックが出演しているものの、ラスト30分間しか姿を見せず、ほとんど声の出演になってしまっているのはもったいない。

イライジャ・ウッドが演じた若き天才ピアニストのトムは、最初こそ飛行機が無事着陸する事に絶望を訴える、ちょっとマヌケな印象。
しかしタキシードを着て、演奏に集中する姿は迫真の演技だ。

グランドピアノの蓋に反射するトムの姿や、アシュリーが犯人の“助手”に喉を引き裂かれる瞬間チェロの弦を弾く場面に変わるなど、ヒッチコックの作品を連想させるような演出が多く見られる。

グランドピアノ 狙われた黒鍵 感想まとめ

音楽家でもあるエウへニオ・ミラ監督作品であり、監督自らが作中で重要な役割を果たす超絶技巧曲「ラ・シンケッテ」を作曲したという映画。
本当に世界で1~2人しか弾けないような難曲にしたというから驚きだ。

クラシック音楽から程遠いアシュリーとウェインのズレた行動や、「景気づけの一杯」という、どちらかといえばロック向けの台詞も現実味がある。

通常は7オクターブしかないピアノだが、奇人と呼ばれた大物ピアニストが使った8オクターブのピアノで、重要な部分の鍵盤が全て真っ黒という見た目も面白い。
主演のイライジャ・ウッドは、吹き替えを最小限に抑えてピアノの演奏シーンのほとんどを自ら行っており、役者魂を感じさせる演技を披露している。

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コメント

  1. wada より:

    映画とはこういうものです。いい作品だと思います。主役のピアノを演奏する感覚は見事です。ずいぶん練習と工夫してますね。自分はピアノ調律師でピアノも弾きますけど 見事な演奏演技をしている。曲自体もよく計算され間奏曲をうまく取り入れ話を作り 狙撃手の音楽好きで音楽に詳しいことを思うと音楽愛好者主犯という設定も楽しい。 ちなみに ピアノ本体に歯車を組み込むことは不可能です。音が大きく変化してしまう。もし組み込んだら鳴らないし 鳴っても雑音がひどいでしょう。ペースもない。 オケを指揮した人は素人ですね ちょっと気になった。 演奏家は楽譜の先を読んで演奏しているので 当然識者も楽譜の先を振らねばならい。