映画『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」のネタバレあらすじ結末

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎の概要:『男はつらいよ』シリーズの第30作目となる作品。二枚目だが口下手の青年の一途な恋を、恋の大先輩の寅さんが応援する。マドンナに田中裕子、彼女に恋をする青年には沢田研二がキャスティングされている。自分の気持ちを隠し、若い2人のキューピット役を務める寅さんが切ない。

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎の作品概要

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎

製作年:1982年
上映時間:106分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:山田洋次
キャスト:渥美清、倍賞千恵子、田中裕子、下絛正巳 etc

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎の登場人物(キャスト)

車寅次郎(渥美清)
テキ屋稼業を生業とし、日本中を旅しているフーテン。今回は別府の温泉地で若い男女と出会い、彼らの仲を取り持つ。とにかく話が面白いので、ある意味では女性にモテる。しかし、恋をした相手には必ず振られる運命にある。
小川螢子(田中裕子)
東京のデパートに勤める結婚適齢期の女性。親友のゆかりと別府へ旅行した時に寅さんと出会う。両親と浪人生らしき弟の4人家族。口うるさい母親から、いい相手と早く結婚するよう迫られている。そこはかとない色気がある。
三郎(沢田研二)
東京の動物園でチンパンジーの飼育員をしている青年。奈良県で生まれ育ったので関西弁を話す。驚くほど二枚目だが、性格がシャイなため、女性とうまく話せない。別府で螢子に惚れてしまい、寅さんにキューピット役を頼む。
さくら(倍賞千恵子)
寅さんの異母妹。小学生になる息子の満男と印刷工場で働く夫の博と3人で暮らしているが、とらやのおいちゃんとおばちゃんも家族同然の関係。寅さんの良き理解者であり、寅さんが連れてくる人々にも親切に接する。
桃枝(朝丘雪路)
とらやの前にある煎餅屋の娘で、寅さんとは幼馴染み。最近、夫の羽振りがいいので、派手な生活をしている。

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎のネタバレあらすじ

映画『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎のあらすじ【起】

秋の初め。東京は葛飾柴又の帝釈天参道にあるだんご屋「とらや」。さくらが帝釈天の御前様からお裾分けしてもらった松茸を持って、とらやへやって来る。おいしい松茸ご飯を炊くつもりのおばちゃんは、寅さんにも食べさせてやりたいと言い出す。おいちゃんもおばちゃんも、そして妹のさくらも、事あるごとに寅さんのことを思い出し、今頃どうしているだろうと話すのだった。

そんなことを話していると、向かいの煎餅屋の娘の桃枝が、さくらたちに声をかけてくる。最近、夫の羽振りがいいらしく、桃枝は派手な格好をしていた。そこへ、ひょっこり寅さんが帰ってきて、桃枝と店先ではしゃぎ始める。自分たちに挨拶もしないで桃枝とはしゃぐ寅さんを見て、おいちゃんはすっかり不機嫌になる。

その夜、寅さんは自分の松茸ご飯に松茸が入っていないと騒ぎ出し、食卓をめちゃくちゃにしてしまう。堪忍袋が切れたおいちゃんは、ついに「出て行け!」と言ってしまう。さくらは寅さんの代わりに謝るが、おいちゃんは許してくれない。後に引けなくなった寅さんは、さくらが止めてくれるのを期待しつつ、荷物を持って出て行く。しかし、さくらはおいちゃんの言葉に傷いており、寅さんを止めようとしなかった。さくらまで泣かせてしまい、おいちゃんは自分の短気を深く後悔する。

寅さんはそのまま旅に出て、九州の別府にたどり着く。臼杵のお祭りで商売をして、夜は湯平温泉の馴染みの宿に泊まる。同じ宿に、東京から旅行へ来た螢子と友人のゆかり、そして、やけに二枚目の三郎という青年も宿泊していた。

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎のあらすじ【承】

寅さんが宿の主人と酒盛りをしていると、三郎がやって来て、30年ほど前に自分の母親がこの宿で女中をしていたのだと語り出す。三郎の顔を見て、主人はすぐに美人だった三郎の母親のことを思い出す。三郎の母親は、この温泉のことを懐かしがりながら、先月亡くなっていた。三郎は、埋葬する前にひと目この温泉を見せてやりたくて、母親のお骨と一緒に、この宿を訪れていた。その話を聞いた寅さんは、せっかくだからここで三郎の母親の法要をしてやろうと言い出す。

主人も寅さんの提案に賛成し、宿の仏間で三郎の母親の法要が行われる。近所の寺の住職と、三郎の母親を知る人々も集まってくれた。寅さんは、廊下を通りかかった螢子とゆかりにも声をかけ、法要に参加させる。ところが、寅さんがお焼香の時に間違えて熱い抹香を掴んでしまい、思わず投げてしまった熱い抹香が住職の背中に入って大騒ぎになる。あまりのおかしさに、螢子とゆかりは、お腹を抱えて笑い転げる。

翌日、三郎は母親のお骨を生まれ故郷の墓に埋葬し、車で帰路につく。途中、螢子を見かけたので、三郎は良かったら車に乗りませんかと声をかける。螢子は喜び、一緒に観光中だったゆかりと寅さんを呼び寄せる。その日は4人で楽しい時間を過ごし、夕方、東京へ帰る螢子とゆかりを港まで送る。

螢子はすっかり寅さんに懐き、東京へ帰ったら必ず連絡して欲しいと頼んでいた。思いつめたような表情をしていた三郎は、船に乗ろうとする螢子を呼び止め、いきなり「僕と付き合ってくれませんか!」と告白する。突然の告白に螢子は困惑し、「さよなら」とだけ告げて行ってしまう。寅さんは、不器用な三郎に女の口説き方を教えてやる。三郎は寅さんの話をもっと聞きたがり、渋る寅さんを車に乗せ、一緒に帰ってもらう。

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎のあらすじ【転】

翌日の午後のとらや。デパートで買い物をしてきたさくらとおばちゃんがひと息ついていると、店の前に車が停車し、フラフラになった寅さんが降りてくる。寅さんも三郎も金欠で、大分からノンストップで帰ってきたらしい。

2人はとらやの2階で夜まで爆睡し、夕食頃に起きてくる。とらやの茶の間で晩御飯をご馳走になった三郎は、賑やかな食卓に感動する。三郎は幼い頃から母親と2人暮らしだったので、幸せな結婚に憧れていた。動物園の飼育員をしている三郎は、チンパンジーの子供を我が子同然に育てている優しい男だったが、とにかくシャイで、人間の女性と付き合ったことがない。そのため、螢子のことも寅さんに頼んでいた。

それから3日後。都内のデパートに勤務している螢子が、仕事帰りにとらやへ立ち寄る。その日は寅さんが商売に出ていて会えなかったが、2人は日を改めて、東京で再会する。

螢子行きつけのバーで2人は会い、楽しく酒を飲む。頃合いを見て、寅さんは三郎と付き合ってみたらどうかと切り出す。しかし、螢子はきっぱりと断る。理由は、三郎があまりに二枚目だからだった。

とらやでは、三郎が寅さんの帰りを待っていた。寅さんは、三郎との約束の時間を1時間も過ぎて帰ってきて、螢子と楽しく飲んだことを語り出す。しかし、三郎に結果を聞かしてくれと迫られ、「お前があんまり二枚目だから断られた」と告げる。ショックを受けた三郎は、寅さんは恋をしたことがあるのかと怒り出す。これには寅さんもカチンときて、「俺から恋を取ったら何が残るんだ」と反論する。三郎は、自分の不器用さを嘆き、とらやを飛び出して行く。様子を伺っていたおいちゃんとおばちゃんは、不真面目な態度で三郎を傷つけた寅さんを叱る。

責任を感じた寅さんは、三郎と螢子のだまし討ちのお見合いを計画する。螢子がとらやへ来る日に、偶然、三郎もやって来たという筋書きにするはずだったが、肝心の寅さんがすぐに本当のことを暴露してしまい、筋書きはめちゃくちゃになる。それでも、あまりのバカバカしさに場が和み、三郎と螢子はいい雰囲気になる。2人きりで話をしてみて、螢子も三郎の誠実な人柄に好感を持つ。

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎のあらすじ【結】

この日を境に、三郎と螢子は付き合い始める。寅さんは、最近2人から連絡がないのでイライラしていたが、さくらは若い人は放っておいてもうまくいくと思っていた。しかし、螢子は内心悩んでいた。

螢子の休日。螢子は父親から、特定の男と付き合っているのかと聞かれる。以前にお見合いをして、螢子のことを気に入っていた相手が、急に縁談を断ってきていた。相手方は、興信所を使って螢子のことを調べ、彼女に特定の男がいることを知ったらしい。螢子は相手のやり方に怒りを感じ、「付き合っている人がいる」と両親に宣言する。螢子が両親から質問攻めにされているところへ、寅さんから電話が入る。螢子は無性に寅さんに会いたくなり、両親との話を打ち切って、寅さんに会いに行く。

螢子はとらやで昼食をご馳走になり、さくらと博の馴れ初めを聞かせてもらう。勘のいいさくらは、螢子が結婚のことで悩んでいるのだなと感じる。その後、螢子は寅さんに、三郎のことで迷っているのだと打ち明ける。三郎はいい人だったが、2人でいても沈黙ばかりで、螢子は気が重くなる。寅さんは、惚れているからうまく喋れない三郎の気持ちをわかってやれと螢子を諭す。螢子もそれはわかっていたが、現実的に結婚のことを考えると、不安になるのだ。そういう複雑な女心が寅さんには理解できず、なぜ惚れ合っているのに迷うのかと螢子を叱る。仲裁に入ったさくらは、「結婚していないお兄ちゃんにはわからないのよ」ときついことを言う。寅さんは怒って2階へ行ってしまい、螢子は落ち込む。さくらは、自分にも覚えがあると言って、螢子を慰めてやる。

その帰り、螢子はきちんと話をするつもりで、三郎の勤務先の動物園へ行く。ちょうど三郎も螢子に話があったらしく、2人きりになれる観覧車へ彼女を誘う。観覧車の中で、三郎は、我が子同然のチンパンジーがただの動物にしか思えなくなったと語り、その原因が螢子にあると説明する。そして、「だから、結婚してくれないかな」と、螢子にプロポーズする。三郎らしい実直なプロポーズに螢子は心を打たれ、彼との結婚を決意する。

螢子はすぐにとらやへ電話をして、これから2人で報告をしに行きたいとさくらに話す。しかし、寅さんは2人がダメになったのだと思い込み、旅に出ようとしていた。2人が結婚の約束をしたと知り、寅さんはホッとしたようだったが、それでも旅に出てしまう。去り際、寅さんはさくらだけに「やっぱり二枚目はいいな、ちょっぴり妬けるぜ」と寂しそうに呟く。

お正月。螢子はとらやに正月の挨拶へ来て、忙しい店を手伝っていた。そこへ、九州の寅さんから電話が入る。電話に出た螢子は、「話したいことがいっぱいあったのに」と言って涙ぐむ。螢子の涙声を聞き、寅さんも切なくなるが、小銭がなくなって電話が切れてしまう。寅さんは、旅先から若い2人の幸せを祈りつつ、元気を出して商売に励むのだった。

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