映画『花よりもなほ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『花よりもなほ』のネタバレあらすじ結末

花よりもなほの概要:2006年製作の日本映画。是枝監督とV6の岡田准一がタッグを組んだ人情時代劇であり、仇討ちで江戸にやって来た青年が人々との交流を交えて、自分の生きていく道を見つめ直していく物語。

花よりもなほの作品概要

花よりもなほ

公開日:2006年
上映時間:127分
ジャンル:歴史、ヒューマンドラマ
監督:是枝裕和
キャスト:岡田准一、宮沢りえ、古田新太、浅野忠信 etc

花よりもなほの登場人物(キャスト)

青木宗左衛門(岡田准一)
信州松本の出身。剣術師範の父が殺され、仇討ちの為に江戸入りする。
しかし学問肌で剣術はまるっきりダメ。
元来の性格も穏やかなため、仇討ちに意味があるのか自問自答するようになっていく。
おさえ(宮沢りえ)
宗左衛門が暮らす長屋の向かいに暮らす女性。
宗左衛門がほのかな恋心をもっている。
金沢十兵衛(浅野忠信)
宗左衛門の仇討ちの相手。現在は刀を捨て、妻子と穏やかに暮らしている。

花よりもなほのネタバレあらすじ

映画『花よりもなほ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

花よりもなほのあらすじ【起】

元禄15年。
徳川第五代将軍・綱吉が世を治めている時代のこと。
この頃、世間では切腹した主君・浅野内匠頭の仇討ちをするかどうかで、赤穂浪士達は浮き足立っている。

その江戸の片隅の長屋に1人の若者がいた。
彼の名前は青木宗左衛門と言い、周囲の人間からは宗左と呼ばれている。
宗左衛門が信州の松本から江戸にやってきて早2年、貧乏暮らしをしながらも江戸に留まるのには理由があった。

それは剣術師範だった父親が殺され、犯人の金沢十兵衛に仇討ちを果たすためである。
しかし中々見つからず時間だけが経っていた。
最近は実家からの送金も少なくなり、生活するのにもやっとである。

この惣左ヱ門は父とは違い剣術の腕はからっきしで、どちらかというと学問を好んでいた。
金に困った宗左衛門は長屋で寺小屋を開き、算術を教えている。
しかも最近長屋の連中にも剣術がダメなことがばれてしまい、呆れられていた。

そんな彼の楽しみは、向かいの家に住んでいる未亡人のおさえの姿を見ること。
彼女には進之助という息子がおり一緒に暮らしている。
貧乏でも平凡に暮らしている彼を見て、一向に仇討ちをしないのを疑い出す物が出てきた。

花よりもなほのあらすじ【承】

夏になると知らない連中が裏長屋に流れ込んで来た。
主君浅野の仇討ちをしようと、この長屋に赤穂浪士が潜んでいるのである。
この残党の首領格・小野寺の元に集まる浪士達は、宗左衛門が吉良側の人間なのではないかと思い始めたのだ。
そこで寺坂という男に探らせると、本当はすでに仇討ちの相手・金沢を見つけていたことが判明する。

だが宗左衛門は、仇討ちが本当に正しいのか疑問に思い始めていた。
金沢は妻子と静かにくらしており、刀を捨てた金沢は見るからに平凡で幸せそうな生活を送っていたのである。
さらにおさえが呟いた一言が、宗左衛門の心に突き刺さったのだ。
それは「お父上の人生が残したものが、憎しみだけだとしたら寂しすぎる」と。
これには宗左衛門も胸を痛め、自分の行き先を改めて考え始めるようになっていく。
実はこの言葉を呟いたおさえもまた、夫の仇討ちを持つ身であることが判明する。
だからこそ、宗左衛門の気持ちに寄り添えたのであった。

花よりもなほのあらすじ【転】

しかも残酷なことに、おさえの息子は金沢の息子と友人同士であった。
宗左衛門はそのことを知り、何の罪もない子供達のことを考えるとさらに仇討ちをすることに躊躇する。
自分がやろうとしていることは本当に正しいのか。

年末が近づいた師走のある日。
長屋の主人からこの長屋の建て替えを決めた為、年明けに立ち退いて欲しいという話しをしてきた。
行く場所が無くなると長屋の住人は困り果てる。
そんな住民の姿を見た宗左衛門は、仇討ちをする芝居して報奨金を受け取ろうと企てた。
この時代、仇討ちをすると報奨金が出るというシステムがあったのである。
だが長屋の明るい住人と暮らすうちそんな楽天的な暮らしも良いと思い始めたこともあり、宗左衛門は芝居だけで済ませることにしたのだった。

仇討ち相手である死体役を長屋に暮らす孫三郎に頼み、一世一代の大博打が始まる。
しかし意外にもすんなりこの計画が成功し、彼らは報償金を手にした。
これで長屋の住人達の未来は明るい物になる。

花よりもなほのあらすじ【結】

宗左衛門の仇討ちの噂はあっというまに江戸に広まった。
長屋に潜んでいた赤穂浪士達も、この宗左衛門の話に刺激を受け主君浅野の仇討ちのために吉良邸への討ち入りを決意し決行する。
そして見事討ち入りを成功させ、首領格小野寺達は仇討ちを終えると切腹した。

だがこの討ち入りに参加しないものがいたのだ。
それが寺坂だった。
吉良側のスパイではないかと宗左衛門が小野寺に疑われたことがあり、寺坂は命令され彼を探っていた。
そこで2人は親しくなっていく。
そのことが仇討ちの意味を見直すきっかけになったようだったのだ。
寺坂は仇討ちの虚しさに気がつき、長屋を去る決意をする。
自分の故郷へ帰ることにしたのだ。

宗左衛門始め長屋の住人達は、報奨金で長屋に暮らせることになり喜びに満ちている。
宗左衛門が過去の自分を捨て、ここで楽しく今まで通り暮らすことを選んだのだ。
綺麗に咲き誇る桜を見上げたおさえと宗左衛門の表情は、清々しい笑顔だった。

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