映画『阪急電車 片道15分の奇跡』あらすじネタバレ結末と感想

阪急電車 片道15分の奇跡の概要:『阪急電車 片道15分の奇跡』は、有川浩原作のベストセラー小説の映画化作。出演者の多くが阪急電鉄沿線出身者である。ローカル線である阪急電鉄今津線を舞台にした群像劇。

阪急電車 片道15分の奇跡 あらすじネタバレ

阪急電車 片道15分の奇跡
映画『阪急電車 片道15分の奇跡』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

阪急電車 片道15分の奇跡 あらすじ【起・承】

OLの翔子は、長年付き合っていた婚約者を後輩に寝取られてしまった。翔子は、二人の結婚式に招待してもらうことを約束し、別れを承諾した。
結婚式当日、翔子は招待客としてはタブーである白いドレス(元々予約していたウェディングドレス)をまとい披露宴に出席する。呆気にとられる二人を見て復讐を果たし、引き出物を手に会場を後にする。
二人の前では気丈に振る舞っていたが、帰りの電車の中でとうとう涙を流してしまった。そんな翔子を、孫娘と連れ立って乗っていた時江はよくやったとほめるのだった。
翔子は気分転換するために小林駅で途中下車する。

大学生のミサは、彼氏のDVに悩んでいた。電車で彼氏と口論になり、ここでも暴力を振るわれる。それを見ていた時江の孫娘の亜美は泣き出してしまう。だが、時江は慰めることもなく、「自分の涙は自分で止められるようになりなさい」と言う。
これをきっかけにミサは自分から別れを切り出す決意をする。

大学生の圭一は、大学進学を機に地方から出てきた。パンクが好きな軍事オタクで、方言が抜けずどこかあか抜けない。同様に、美帆も大学の友達になかなかなじめずに悩んでいた。
二人は電車で初めて言葉を交わし、意気投合する。

阪急電車 片道15分の奇跡 あらすじ【転・結】

主婦の康江は、PTAで親しくなった奥様達との会食が悩み。金持ちなわけでもないのに高級ランチを自分だけ食べ、家族には作っておいた安い昼食を食べさせるのが苦痛でしかたないのだが、奥様達の中で立場が弱く、断ることもできない。

高校生の悦子は、受験を控えている。悦子には社会人の恋人竜太がいるが、高卒の竜太は悦子の大学合格を第一に考え、初体験は合格までとっておこうと約束する。
だが、担任には合格は厳しいと言われ、自暴自棄になった悦子は竜太を強引にホテルに誘う。しかし、悦子を思いやる竜太は断る。
その後、志望校の前で悦子は学生に質問する。「受験勉強で苦労したか」と。偶然声をかけられた圭一と美帆の答えを聞いた悦子は、前向きに努力しようと思うのだった。

ミサは、DV男と別れていた。その日、ランチに向かう康江らと偶然乗り合わせる。周囲に全く気を遣わずに騒ぐ奥様連中を見て、ミサは「おばちゃんって最低」とつぶやく。
奥様達のマナーの悪さに気付きながらも黙って合わせることしかできなかった康江は、そのミサの一言で急に気分が悪くなり、途中下車する。
ミサはそれに気づいて付き添って下車する。自分も以前時江の一言で彼氏と別れる決心をした経験もあって、無理して人に付き合う必要はないと言う。康江はその一言に励まされ、心が軽くなるのだった。

翔子は、あの日途中下車した小林駅を気に入って引っ越してきていた。
その日、小学生が同級生たちにいじめられている場に出くわし、声をかける。するとその子も「翔子」という名前だという。親近感がわいた翔子は「きれいな女は損をするようになってる」と女の子を慰めるのだった。

阪急電車 片道15分の奇跡 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2011年
  • 上映時間:119分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:三宅喜重
  • キャスト:中谷美紀、戸田恵梨香、南果歩、谷村美月 etc

阪急電車 片道15分の奇跡 批評・レビュー

映画『阪急電車 片道15分の奇跡』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

たった15分の間のドラマ

阪急電鉄今津線は8駅で、片道はたったの15分。映画の中では、電車で偶然出会った人々のちょっとした幸せを描いている。
通勤や通学で日常的に電車に乗る人なら「あるある!」とくすっと笑える場面がたくさんある。そして、あのおばさんたちがどうなったかというと、傍若無人な行動に見かねた時江に叱りつけられるのだ。電車やバスに乗っていると、迷惑な人に出くわすことはよくある。腹が立つこともあるけれど、自ら注意するのはなかなか勇気が出ないもの。だからこの場面はスカッとした。
電車に乗っていて、そこに偶然居合わせた知らない人とつながりを持つことはめったにないけれど、映画の中ではどんどんつながっていく。直接言葉をかわさなくても、ある人は悩んでいることで励まされ、その人はまた別の人の助けになる。
みんな人知れず悩みを持っていて、でも思わぬところで助けられたり、心が晴れたりする。友達や家族ではなく、偶然会った他人だからこそ話せることもあると思う。そういう意味で、電車は舞台としてもってこいだと思った。
観終わったあとは心があたたかくなるいい映画だった。

阪急沿線にゆかりの俳優がたくさん

主演の中谷美紀や、他数人例外はあるが、キャストのほとんどが阪急電鉄沿線出身者、または関西圏出身者になっている。特に、兵庫県出身者は、戸田恵梨香・芦田愛菜・有村架純・相武紗季・南果歩・鈴木良平と、かなり多い。
多分この人たちもえんじ色の阪急電車に慣れ親しんできたんだろうな、と思いながら観るとほっこりする。

阪急電車 片道15分の奇跡 感想まとめ

映画の撮影は実際の電車や駅で行われていたらしく、電車が行ってようやく撮影かと思えばまたすぐに電車が来たり、分刻みの電車のダイヤに合わせなければならない現場は相当大変だったらしい。スタッフの苦労が感じられる。そんな苦労のおかげでこんないい映画ができたのだから、ありがたい。
この映画を観れば嫌なことも忘れられるし、気分もすっきりする。こういう話って、現実ではありそうでなく、その絶妙な感じがまたいい。
最後は絶対幸せな気持ちになれるので、今後何度も観たい映画になった。

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