『ハプニング』あらすじとネタバレ映画批評・評価

ハプニングの概要:「シックス・センス」のM・ナイト・シャラマン監督、マーク・ウォールバーグ主演の2008年のサスペンス映画。ミツバチが消えたアメリカで起こる、不可解な連続自殺の謎を描いた作品。

ハプニング

ハプニング あらすじ

映画『ハプニング』のあらすじを紹介します。

アメリカのとある町で、前触れもなく人が命を絶つという謎の現象が始まった。
高校教師のエリオットは妻のアルマ、同僚の教師で親友のジュリアンと彼の娘ジェスの4人でフィラデルフィアに避難しようとするが、他の町でも同様の現象が起こり始める。
立ち往生した彼らは、妻を捜しに行くというジュリアンと別れ、彼の娘のジェスと3人で被害の出ていない地区へ避難を始める。
だが、その道中でジュリアンは現象に巻き込まれ自殺。

一方のエリオットたちは、進む方向が無くなってしまった人々と出会い、最善と思われる避難場所へ向かう。
その途中で軍関係者が自ら命を絶ち、それに続く人が続出する。
エリオットはテロや軍からの汚染物質の流出ではなく、植物が出す毒素が原因で、人数か少ないほうが助かる確率が高いと予測する。

エリオット、アルマ、ジェス、そして2人の少年と移動を始めるが、少年たちはテロだと思い込んで立てこもっている住人に食料を求めた時、銃で撃たれてしまう。
残された3人で避難場所を模索する途中、風変わりな老婆ジョーンズの自宅で一晩世話になるが、彼女もまた自殺してしまう。
逃げ場が無いと悟った3人は外に出るが、その時には現象は終わっていた。

3ヶ月後。
町には日常が戻り、ジェスはエリオット、アルマ夫妻に引き取られて暮らしていた。
同時期、ヨーロッパのとある地域であの現象が発生していた。

ハプニング 評価

  • 点数:55点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2008年
  • 上映時間:92分
  • ジャンル:サスペンス、ミステリー
  • 監督:M・ナイト・シャマラン
  • キャスト:マーク・ウォールバーグ、ゾーイ・デシャネル、ジョン・レグイザモ、アシュリン・サンチェス etc

ハプニング 批評 ※ネタバレ

映画『ハプニング』について、2つ批評します。※ネタバレあり

様々な要素を寄せ集めた結果の残念な作品

「シックス・センス」、「サイン」などの名作を手がけたM・ナイト・シャラマン監督だが、この作品に関しては迷走ぎみである。
何を描きたいのかが全く提示されず、謎の自殺現象の原因も主人公の憶測でしか語られない。
しかも、畑仕事を営みながら植物に話しかける夫婦のことを「危ない人」と称しておきながら、彼らの言っていた「植物には意思がある」という言葉を都合良く並べ替えた憶測なので、登場人物に共感することもできない。

テレビで学者が訴える「自然からの警告」も取ってつけたような推測で、終末論をテーマにした映画を作ろうとして失敗した代表的な例だと言える。
地名は表示されないのだが、他の地域で同じ現象が再び始まるというラストシーンは使い古されているオチであり、斬新なストーリー展開は全く無い。
風よりも重苦しい雲が印象的に撮られているので、散々植物と関係があると言っておきながら、それはないだろうとツッコミを入れたくなる。

ホラーではなくサスペンスと実感できるシーンの数々

自宅に立てこもって銃を向けてくる住人や、自分可愛さに他人を置き去りにしてでも逃げる人々。
親友のジュリアンですら、娘ジェスの手を握ろうとしたアルマに対して暴言を吐く。
人間の本性なんてものはこうだ、と呟くアルマの台詞には説得力がある。

助けてくれたいい人や軍事関係者、世捨て人のような気味の悪い老婆ジョーンズなど、善悪関係なく人々が命を落としていく残酷な映画だが、ラストにアルマの妊娠がわかるという救いの部分がある。
もちろん無理やりに近い設定なのだが、過酷な場面ばかりでも飽きてしまう。
しかも、冒頭から不倫をしたような話になっているので、少なくてもひとつの家庭としてはハッピーエンドにしても良いだろう。

派手なBGMを使わず、自然な音や風から逃げ惑うという展開には独特の不気味さがあり、ホラー映画に近い演出とも言える。
また、ジュリアンが妻を捜してたどり着いた町で、首を吊った死体が何体もぶら下がっているというシーンも不気味で異様な光景だ。

逃げ込んだ家の老婆ジョーンズがエクソシストに出てきそうだ、というアルマの台詞には思わず笑ってしまう。

まとめ

自分が監督した作品に時々出演しているM・ナイト・シャラマン監督だが、この「ハプニング」ではアルマとティラミスを食べただけなのにしつこく迫ってくる、という男性の声のみの出演をしている。
なぜ、ティラミスを食べたら不倫関係と思えるのか謎なのだが、同じくらいに展開が謎だらけの映画。
次々と人が自殺してしまう理由がわからないのだが、こじつけたような憶測を繰り返す事によってその部分の面白味が無くなっている。
「シックス・センス」のようなどんでん返しもなく、人がいなくなった町の不気味さや、いざという時の人間の身勝手さだけが強調されている。
刑事役を演じることが多い主演のマーク・ウォールバーグは、正義感がありリーダーシップをとる役柄なので、作品の内容からもティム・バートンの駄作、リメイク版「猿の惑星」を連想してしまう。

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