『ハウンター』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

ハウンターの概要:「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督、アビゲイル・ブレスリン主演の異色のホラー映画。同じ1日を繰り返す少女が知ったもうひとりの少女の存在が、平穏な日常を恐怖へと導いていく。

ハウンター

ハウンター あらすじ

映画『ハウンター』のあらすじを紹介します。

リサ・ジョンソンは16歳の誕生日の前日を繰り返していた。
弟ロビーの声で目覚め、母キャロルに洗濯を頼まれ、父ブルースは直る見込みの無い車の修理。
家から出ようとしても、何故か深い霧のせいで家に戻ってしまう。

だが、どこからか自分を呼ぶ声を聞くようになり、地下室の洗濯機の裏に鍵穴を見つける。
不気味な人物がリサの自宅を訪れ、他人との接触を咎めた後、悪い方向に動き始めていた1日が元通りになる。
だが、ヴィジャボードで声の主と交信を試みるリサ。・・・自分が死者なのはもうわかっているから、と。

オリビアという少女と繋がる事に成功し、少女連続失踪事件に関する新聞記事の切り抜きと、地下室の鍵を見つけるリサ。
そして、鏡越しにオリビアとリサは出会う。
数分だけオリビアに乗り移り、自分と家族の死亡記事を見つける。

リサは地下室の鍵を開け、沢山の人骨と指輪、それの持ち主で最初の行方不明者フランシスと繋がる。
再びオリビアに乗り移ったリサは、自宅の以前の住人が連続殺人鬼エドガー・マリンズで、彼は幽霊になって人間に憑依して犯行を繰り返し、今はオリビア一家を標的にしていると知る。

リサ一家は全てを思い出し家から開放されたが、リサにはやり残した事があった。
オリビア一家を救い、エドガーの悪行を終わらせるのだ。
殺められた多くの人の力を借りて、エドガーの犯行に終止符を打ったリサは、弟ロビーの声で目覚める。・・・お誕生日おめでとう、と。

ハウンター 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2013年
  • 上映時間:97分
  • ジャンル:ホラー、SF、ファンタジー
  • 監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
  • キャスト:アビゲイル・ブレスリン、ピーター・アウターブリッジ、ミシェル・ノルデン、スティーヴン・マクハティ etc

ハウンター 批評 ※ネタバレ

映画『ハウンター』について、2つ感想批評です。※ネタバレあり

死者と生者がひっくり返った驚きの設定

同じ日を繰り返すというSF要素と、家に他人の気配がして不気味な雰囲気になるというホラー要素が、上手く組み合っている。
主人公は生きているだろう、という思い込みを利用しているのは面白いが、開始30分も経たずにバラしているのは早すぎだ。
死者のリサが日本でいうこっくりさんのヴィジャボードを行うシーンは、実際に死者がやるなど思いも付かない展開があり、楽しめる。

本当は死者のリサと生者のオリビアだが、死者のリサから見るとオリビアさえも恐怖の対象になる、という視点の違いはよくできている。
また、誰が生者で誰が死者か、という迷路のように込み合っている人間関係も、見ていて楽しめる。
しかし、生者と死者の設定以外はひねりがなく、そこがわかってしまった後はありふれたホラー映画のようになってしまっている。

リサとオリビアが鏡を使ってシンクロする場面はよくできているし、遺品を手にすれば死者と繋がることもできるという設定は、怖いというよりもファンタジー要素を強く感じる。
また、ロビーの空想の友達と思われていたエドガーが、実は幽霊で殺人鬼のゲイリーの幼い頃の姿だったというのも、意外な展開のひとつだ。

細かい死者の主張と監督ならではの終わり方

1985年で時間が止っているリサが、現代のオリビアの電子機器や妹のゲームに驚くシーンは、もう少しリアクションが大きくてもいいのではないかと感じる。
タッチパネルに残されたメッセージを見る場面も、若干戸惑っただけで、すぐに再生できているのには違和感を覚える。

エドガーの犠牲者が集まって、彼を炎の部屋に閉じ込めるのは、本当にありきたりだ。
しかし、フランシスたちの顔にうっすらドクロが浮かんでいたり、エドガーのサングラスに映ったリサの顔がドクロだったという、細かい場面には関心する。

ロビーのいつもの声で目覚めるシーンには、まさか、という緊張感が走るものの、お誕生日おめでとうと続くハッピーエンドはありがちな展開だが、作品がスッキリ終わって良い。
だが、やはり「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリ監督と思わせるのは、これで終わりと思わせておきながら、最後に誰かがリサを呼ぶ声がしているからだろう。

ハウンター 感想まとめ

恐怖の脱出映画「CUBE」でデビューし、ヒットしたヴィンチェンゾ・ナタリ監督の最新作です。
別名、不条理ホラーの監督とも言われて、作品は全てしこりを残すような嫌な終わり方をしているのですが、今作は意外にもハッピーエンドです。
最後に主人公リサを呼ぶ声も、考えようによっては良い方に取れるので、良い意味で後味の悪い映画に飽きてしまった場合、気持ちよいエンディングを迎えられます。

設定が凝っていたり、細かい部分であっと驚く仕掛けがあります。
同じ日を繰り返すというSFにありがちな設定や、ファンタジーに近い部分もあるので、ホラーが苦手でも気軽に楽しめる作品ではないでしょうか?

かつて日本でブームになった”こっくりさん”のアメリカ版、ヴィジャボードが出てくるので、ちょっとした豆知識にもなります。

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