映画『悲夢(ヒム)』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「悲夢(ヒム)」のネタバレあらすじ結末

悲夢(ヒム)の概要:自分が夢に見たことが、現実に起こっていると知ったジン。彼は夢遊病のランという女性と出会う。自分が見た夢の通りに、ランが行動していると知ったジンは、互いに夢を見ないよう眠らないことに決めるが、夢はどんどんエスカレートしていき、大変な事件を起こしてしまう。

悲夢(ヒム)の作品概要

悲夢(ヒム)

公開日:2009年
上映時間:93分
ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:キム・ギドク
キャスト:オダギリジョー、イ・ナヨン、パク・チア、キム・テヒョン etc

悲夢(ヒム)の登場人物(キャスト)

ジン(オダギリジョー)
恋人に捨てられた経歴を持つ。まだ未練があり、恋人へ会いに行く夢を見る。判子職人で1人暮らし。
ラン(イ・ナヨン)
恋人を捨てた経歴を持つ。別れた男を憎んでいる。眠っている間、ジンの夢を現実にしてしまう。針子で衣装を作成している。

悲夢(ヒム)のネタバレあらすじ

映画『悲夢(ヒム)』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

悲夢(ヒム)のあらすじ【起】

夜間、恋人の車を追って運転していたジンは、路地から突然出て来た他の車と衝突。助けを求める相手の運転手をそのままに、恋人の車を見失いそうになってそこから走り去る。その後、道路を横断する人を轢きそうになり、ハンドルを切ると同時に悲鳴を上げた。

飛び起きたジン。夢を見ていたようだ。彼は胸騒ぎを覚え、自宅から車に乗って外へ出かける。すると、今しがた夢で見た事故の光景が、進む先の道路で展開されていた。
ジンは警察の後を追って車を走らせた。朝の5時、辿り着いた先で逮捕された女性は、寝ていて覚えがないと言うのだった。

警察に連行された女性は昨夜12時に就寝し、朝の5時に起こされ事故の記憶はないと言い張る。しかし、交差点には監視カメラが設置されており、その映像には確かに彼女の車と姿を捉えている。
ジンは警察署で自分が犯人だと名乗り出た。証拠はないが、彼は夢で見た光景をつぶさに説明する。当然、警察は彼の言葉を信じない。ジンは事故現場の詳細を語った。話は確かに一致する。つまり、ジンが夢で見たことを、逮捕された女性が代わりに行動したということだ。

警官とジンは女性ランが通っている医師の元を訪ねた。ランは夢遊病だった。ジンは自分の夢の話をした。以前は夢を見ても全く覚えていなかったが、近頃は鮮明に覚えていると言う。しかも、夢で見たことが現実に起きている。それは1週間前から始まった。どうやら女性の夢遊病発症も同じ頃らしい。医師は次に来る時は、ランと一緒に来なさいと言った。

ある夜、恋人の仲を邪魔して殴られる夢を見たジン。彼は急いでランの元へ向かった。やはり、彼女は頬に傷を作っている。ジンは夢で見た場所を知っていたため、ランを連れて現場に行ってみた。だが、ランは逃げるように現場から去ってしまう。

翌日、ジンとランは医師の元へ。診察の結果、2人は正反対の事情を抱えていることが分かった。ジンは恋人に捨てられ、ランは恋人を捨てている。ジンが幸せなら、ランは不幸になる。2人は1人なのだと医師が言う。2人が愛し合えば、解決する問題だった。

悲夢(ヒム)のあらすじ【承】

その晩、恋人と熱烈なキスを交わし、ベッドになだれ込んだところを邪魔される夢を見たジン。彼は再び眠りに入り続きを見たが、ベッド上にはすでに誰もいなかった。
彼はランの元へ。ちょうど帰って来たところのようだった。ジンはランの後を追うが、彼女はすでにベッドへと横になり、熟睡していた。

翌日、ランを訪ねたジンは、問われて正直に夢を話す。夢と現実で口論になる2人。夢を見たくて見ているわけではないジン。ランも嫌いな男に好かれたくて行動しているわけではないだろう。堂々巡りである。
ランに眠るなと言われたジンだったが、夜半を過ぎてどうにも、強い眠気に襲われる。彼はランの自宅を訪ね、眠らないよう互いに奮闘し合う。だが、ジンは先にダウン。ランはジンが起きるまで必死に起きていた。

互い違いに起きて眠れば良いのだと、解決法を発見した2人だったが、何を思ったかランが元彼の家へ。ジンは夢を見ていなかったのに、彼女はなぜ彼の自宅を訪ねたのか。理由を問うもランは答えない。その後、ジンの家へ2人で向かった。ランはジンと元彼女が映った写真を発見。彼が未練を残しているから、夢を見るのだと責める。
2人は又も、喧嘩別れ。個々に眠らないよう努力を続けるも、強い眠気は2人を絶えず襲い続ける。どうにも耐えられなくなったジンは、元彼女との写真をランの目の前で破り捨てた。
それを見た彼女は、即座に寝入ってしまう。

悲夢(ヒム)のあらすじ【転】

ジンは必死に眠らないよう、自傷行為に出た。朝になりランを起こそうとするも、彼女は一向に起きない。ジンも限界だった。結局、2人は起きられず、仲良く同じベッドで眠ってしまう。

やがて、ランが起き上がる。ジンは元彼女と激しく抱き合う夢を見た。誰かが警告を発して、ドアを激しく叩いてる。ジンははっとして飛び起きた。隣を見るとランがいない。ドアへ向かうと、ちょうど彼女が戻って来るところだった。
ジンは元彼の家へ向かう。男はやけにすっきりとした表情で、ジンがランにあげたペンダントを軒先にぶら下げる。彼女はやはり、元彼のところへ来たのだ。ジンはペンダントを持ち帰り、ランに返した。

驚いて起きたラン。彼女は乱れた衣服を目にして叫び声をあげる。ジンが起こした時に起きていれば、彼女が傷つくことは無かった。元彼のところへ飛び出して行くラン。彼女の行動が理解できない元彼。ランは後をついて歩くジンを追い返した。

男は女を愛していた。だが、愛しすぎて束縛が激しかった。いない相手を想像して、女を酷く責め立てては、また強く縛り上げる。女からしてみれば、男の精神状態は正常とは言えなかった。束縛に疲れ果てた女は、彼と別れる決意をする。ランは女の姿に自分を重ね、ジンは男の姿に自分を重ねる。全ては愛ゆえに、狂ってしまったのだった。

気持ちが落ち着いた頃、ジンの元へランが訪ねて来る。次は人を殺す夢でも見るのだろうか。いつか医師が言っていた。黒と白は同じ色なのだと。2人はジンのベッドへ仲良く入る。先にランが眠りについた。ジンはランと自分の手首に手錠をかける。こうしておけば、2人同時に眠っても、きっと大丈夫。

ふと、目を覚ましたラン。隣ではジンが泣きながら眠っていた。そんな彼を慰めるように抱き締めると、彼は落ち着きを取り戻して眠りに戻った。そして、夢を見る。恋人へ会いに行く夢だった。ランが動き出したと同時に、手錠で目覚めたジン。行動は未然に防がれた。

悲夢(ヒム)のあらすじ【結】

互いに理解を示し和解したジンとラン。仲良くお寺へやって来た。鐘の音を聞き、石積みをして願いごとを願う。一心に願いを祈っていたジンが目を開くと、そこにいたはずのランが姿を消していた。辺りを捜しまわるも結局、見つからず。ジンは車で待つことにした。
夜になり転寝を始めた頃、ようやくランが戻って来る。彼女は蝶を追っていたと話した。

車内で手錠をして眠りについた2人。ジンはまたも夢を見る。そこはランの元彼の家。だが、進もうとして手錠が邪魔をする。ランは手錠の鍵を外して車を運転し、男の家へ向かった。

ジンは家の中に入る。2人はお楽しみ中だった。男を力づくでどけ、女の上にまたがる。彼は女を殴り続けた。
女の悲鳴で目覚めたジン。手錠が外れている上に、場所まで変わっている。そこはランの元彼の家の前だった。急いで中へ入ると、血塗れの元彼の横でランが眠っていた。彼女を起こして立ち上がらせようとするも、惨状を目にしたランが半狂乱になる。
やがて、警察がやって来て2人は逮捕された。

ジンは自分が夢を見て殺したと言う。ランはランで自分が殺したと言う。凶器はランが持っていたため、犯人は彼女の方である。だが、ジンは自分が夢を見たせいだと必死に弁明。しかし、彼の言い分は信じてもらえず、ランは精神鑑定後に逮捕された。

ジンはランのために、もう2度と眠らないと誓う。自宅で眠らないよう自傷行為を続けた。頭に鑿を刺し、足を金槌で叩き続ける。そうして、追い詰められ血塗れになりながらも、ランとの面会へ向かう。
酷い姿のジンを見たランは涙を流し、どんな夢を見ても彼を恨まないと許す。そして、ジンの目を閉じ、彼に愛を囁いた。

ランはジンから貰った蝶のペンダントを飲み込む。
自宅へ戻ったジンは、身支度を整え鉄橋の上へ。これ以上、ランを苦しめたくない彼は、そのまま投身自殺を図った。
その頃、精神房の中にいるランは、同室者の協力を得て首を吊る。彼女は蝶へと姿を変え、自殺を図ったジンの元へと帰った。

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