映画『31年目の夫婦げんか』あらすじとネタバレ感想

31年目の夫婦げんかの概要:『31年目の夫婦げんか』(原題: Hope Springs)は、メリル・ストリープ、トミー・リー・ジョーンズの共演作。結婚して31年、必要以上の会話すら交わさなくなった冷え切った夫婦が、愛を取り戻すまでを描く。

31年目の夫婦げんか あらすじ

31年目の夫婦げんか
映画『31年目の夫婦げんか』のあらすじを紹介します。

結婚して31年が経った夫婦。
子供たちも独立して家を出ていった今、二人きりの家では夫婦が別の部屋で寝起きしている。もう必要最低限の会話しかなく、このことに妻のケイは寂しさを感じていた。
なんとか夫婦関係を改善させたいと考えたケイは、本屋で見つけたカウンセリングの本を夢中で読み、そしてその著者であるバーナード・フェルド医師の集中カウンセリングに申し込む。
ケイは夫のアーノルドを誘い、なんとかメーン州まで連れていくが、真剣に問題に取り組もうとはしない夫に呆れる。

カウンセリングが始まった。
なぜここまでして夫婦関係を修復したいかと問われたケイは、「もう一度結婚したい」と答える。今の関係は、触れ合うことも全くなく、ただ他人が同じ家に住んでいるだけのようだと。
アーノルドはカウンセリングの内容に不満を抱き反発していたが、次第にしぶしぶながら課題に取り組み、夫婦は愛を思い出していく。

課題をこなしていき、途中再び関係は悪化し、修復不可能かと思われた。集中カウンセリングから帰宅し、一時は半分別居状態にまで陥る。
だが、カウンセリングは無意味ではなく、アーノルドは妻を思いやる心を思い出していた。
そして二人は新婚当時の愛情を取り戻し、再び結婚式を挙げるのだった。

31年目の夫婦げんか 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2012年
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:ラブストーリー、コメディ
  • 監督:デヴィッド・フランケル
  • キャスト:メリル・ストリープ、トミー・リー・ジョーンズ、スティーヴ・カレル、ミミ・ロジャース etc

31年目の夫婦げんか ネタバレ批評

映画『31年目の夫婦げんか』について、感想批評です。※ネタバレあり

愛情はいつまでも変わらずにいられるか

結婚して31年目の夫婦。ケイとアーノルドのような冷え切った夫婦関係になってしまう場合は決して少なくはないのではないだろうか。
長年連れ添ったからといって、どんな態度をとってもいいというわけにはいかない。しかし、長年一緒に生活していれば倦怠期は訪れるだろうし、気を遣うことがなくなった関係というものは、ついつい甘えが生じてしまう。
ケイとアーノルドの場合、決して愛情が薄れたわけではなかった。だからこそ二人の関係は修復できたわけだが、現実ではこうはいかないかもしれない。
ケイは夫に対してはっきりと意見を言うことができず、アーノルドはこの年になって妻にどう愛情表現をしていいかが分からなくなっていた。つまり、お互いに言葉が足りなかったのである。

男女で幸福の感じ方は違う

一番の見どころは、カウンセリングによってどう変化していくかというところ。
その変化の過程で、バーナードによって二人は今まで打ち明けたことのなかった思いを吐露しはじめる。
興味深いのは、ケイとアーノルドでは結婚生活における「幸福」の意味が違うことである。
夫のアーノルドは、結婚し、子供をもうけて育て、それなりの生活を不自由なく送っていることが幸福なのだと感じていた。
しかし、妻のケイは、その生活の中でお互いに嬉しいことや楽しいこと、また辛いことなどを共有できないことを嘆いている。
アーノルドが現状で満足していた夫婦関係とは、形だけ整ったものであった。だがケイは、その外側だけ整った空っぽの箱の中身「愛情」を求めていたのである。

映画では、特にセックスレスが問題としてスポットを当てているが、ケイが求めたものはそれだけではなく、結婚当初のような青春だったのではないだろうか。

31年目の夫婦げんか 感想まとめ

プラダを着た悪魔』や『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』などでは、自分の意見をはっきりという強い女性を演じていたメリル・ストリープ。
しかしこの映画での役どころは、ごく平凡な主婦。いつも仏頂面の夫に対して強く出ることができず、控えめに生きてきた女性である。そんな女性が、勇気を出して夫婦関係を改善しようとし、次第に絆が深まっていく中で見せる笑顔はとてもキュートで、まるで少女のようである。
そこにいるのは大女優メリル・ストリープではなく、本当に平凡な女性なので、世の中の女性の共感を得る作品となっている。
夫アーノルドを演じたトミー・リー・ジョーンズは、見事な仏頂面中年オヤジである。そんな素直になれない夫が自分の感情を表に出すようになる様は、こちらが恥ずかしくなるくらい初々しくて、本当に付き合いはじめのカップルを見ているようであった。

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