『エクトプラズム 怨霊の棲む家』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

エクトプラズム 怨霊の棲む家の概要:ピーター・コーンウェル監督の長編映画デビュー作品で、主演はヴァージニア・マドセン。1987年にコネチカット州で実際に起こった事件をベースに作られたホラー映画。

エクトプラズム 怨霊の棲む家

エクトプラズム 怨霊の棲む家 あらすじ

映画『エクトプラズム 怨霊の棲む家』のあらすじを紹介します。

小児ガンに侵されていた息子マットが通う病院の近くに、破格の家賃で貸し出されていた家を見つけた母サラ。
曰く付きの家だったが、病院から自宅までの移動に何時間もかかるために家を借りる。
だが、その家では怪奇現象が起こり、マットはジョナという少年に関する悪夢を見るようになる。
そして地下の部屋に元葬儀場だという家の名残が見つかると、マットは言いがたい不安を覚えた。

そんな時、彼は治療仲間ポペスク牧師と出会い、交流を深めていく。

ある日マットと、いとこで同居中のウェンディは床下にあった古い写真と干からびた謎の物体を見つける。
ウェンディが調べると、交霊会事件と霊媒の少年ジョナという存在が浮かび上がっていった。
ポペスク牧師から遺体のまぶたを取る黒魔術の話を聞き、謎の物体が干からびたまぶただとわかる。
死者への祈りを捧げようとした瞬間、マットはエクトプラズムを吐くジョナとシンクロしてしまう。

怪奇現象が酷くなり、ポペスク牧師が助けに来てジョナの遺骨を見つけると、家から引き離す。
全て終わったかに思えたが、マットは体中に文字が浮かび上がり、夢でジョナの最期を知る。
だが、彼自身もガンの転移によって手の施しようがなくなっていた。
そしてニコラス牧師は、ジョナが家中に残る霊を救い出そうとしていたと知る。

マットは最後の力を振り絞って、まぶたの無い遺体が敷き詰められていた家を燃やす。
なんとかサラに助けられたマットの体からは、全てのガンが消えるという奇跡が起こった。

エクトプラズム 怨霊の棲む家 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2009年
  • 上映時間:103分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 監督:ピーター・コーンウェル
  • キャスト:ヴァージニア・マドセン、カイル・ガルナー、マーティン・ドノヴァン、アマンダ・クルー etc

エクトプラズム 怨霊の棲む家 批評 ※ネタバレ

映画『エクトプラズム 怨霊の棲む家』について、2つ感想批評です。※ネタバレあり

あえて無名の役者を起用しなかった事の効果

実際にあった事件をベースにした映画。
この手の作品は、キャストが無名であればあるほどリアリティが膨らむのだが、反対に名前の知られた役者を起用する事で、全てが事実ではないという感覚を生み出している。

遺体とはいえまぶたを切り取って保存するなど、おぞましい行為でしかないし、それがリアリティを含んでしまったら、ホラー映画として鑑賞出来なくなってしまうだろう。
わかりやすく最初から登場する幽霊の影、鏡に映る謎の人影など、存在感たっぷりに登場する幽霊だが、演出が上手く怖がらせてくる。

だが、燃え盛る家の中から、想像を超える数のまぶたの無い遺体が出てくる場面は、やりすぎた感覚を否めない。
壁に詰め込まれた遺体の存在に、よく気が付かずに暮らせたと思えてくるし、地下室の天井部分からも落ちてくるのを見ると、違和感なく暮らしていた一家の鈍感さに、ツッコミを入れたくなってしまう。

本当にあった事件の裏の家族ドラマ

親子と家族の絆も強く描かれている。
父ピーター、母サラ、長男マットと弟ビリーの他に、いとこのウェンディとメアリーも一緒に暮らしている、大家族だ。
そしてマットはガンを患っていて、治療の副作用に耐えながらも、母サラを気遣うことを忘れない善き少年でもある。

父親ピーターはアルコール依存症だが、苦しむ息子へ何もしてやれない自分を責めるあまりにアルコールを口にしてしまうのだ。
家族の一員として、いとことしても、ウェンディはマットの理解者になっている。
こういったものも、無名の役者が演じるよりも知られている役者の方が、ひとつのドラマとして見やすい。

だが、エンドロールで本物のような写真を使う事で、そういったドラマ仕立てにした醍醐味が薄れてしまっているのも、事実ではある。

タイトルが”エクトプラズム”なのに、それに関する事柄はジョナの口から謎の物体が出ている写真があるだけなので、肝心の過去の交霊会事件に関してが消化できないまま終わっているストーリーはもったいないだろう。

エクトプラズム 怨霊の棲む家 感想まとめ

1980年代、コネチカット州でリードー家が体験した本当に起こった事件と強調しているが、全てが本当かどうかは調べる術は少ない。
実際、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の「フォースカインド」は、本当にあった事件と宣伝しながらも、後にモキュメンタリー映画としての宣伝だった、と告白している。
また、1979年に公開され、2005年にはリメイク版も公開された「悪魔の棲む家」も、本当にあった事件を基にしたと言いながら、かなり手直しが入っているのだ。

ただし、怖さとストーリーに関してはよくできた映画なので、”本当かどうか”にこだわらなければ楽しめる作品だ。
専門家が処置すれば大丈夫、という思い込みが覆されるし、過去の事件もおどろおどろしく恐怖感あふれるホラー映画になっている。

Amazon 映画『エクトプラズム 怨霊の棲む家』の商品を見てみる