映画『復讐のダラス(怒りの用心棒)』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『復讐のダラス(怒りの用心棒)』のネタバレあらすじ結末

復讐のダラス(怒りの用心棒)の概要:奴隷解放のため、各地を遊説して回る合衆国大統領。彼は危険を顧みず反奴隷解放が根強い町、テキサスのダラスを目指した。合衆国大統領の命を狙う南部軍の残党や、利権の獲得を狙った州知事に銀行家。それぞれの思惑がダラスで渦巻いた。

復讐のダラス(怒りの用心棒)の作品概要

復讐のダラス(怒りの用心棒)

公開日:1969年
上映時間:115分
ジャンル:西部劇
監督:トニーノ・ヴァレリ
キャスト:ジュリアーノ・ジェンマ、ウォーレン・ヴァンダース、マリア・クアドラ、フェルナンド・レイ etc

復讐のダラス(怒りの用心棒)の登場人物(キャスト)

ビル(ジュリアーノ・ジェンマ)
ダラスに住む青年。南北戦争時、友人のジャックと共に北軍に所属していた。任務中、南軍に所属していた父親を見逃したことで国家反逆罪の汚名を着せられる。
ジャック(レイ・サンダース)
ビルの友人。北軍に所属していた。自身が黒人であることもあり、奴隷解放宣言を打ち出した大統領のことを尊敬している。
マクドナルド(ウォーレン・ヴェンダース)
大統領秘書。大統領が暗殺された後も彼への忠義を貫き、大統領の意思を遺すため奮闘する。

復讐のダラス(怒りの用心棒)のネタバレあらすじ

映画『復讐のダラス(怒りの用心棒)』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

復讐のダラス(怒りの用心棒)のあらすじ【起】

大統領の訪問が明日予定されていたテキサスのダラス。広場では、彼の政策に反対する人たちの手によって肖像画が燃やされていた。取調室で保安官は、大統領にあだなす組織に所属する容疑者のジャックに暴行を加え、彼の仲間の一人であるビルの居所を聞き出そうとしていた。本当のことを吐かないジャックに痺れを切らし、保安官はジャックが懇意にしていた娼婦のアニーを連れてきて白状させようとした。しかし、知らないの一点張りのアニー。保安官は苛立ち、彼女を取調室から放り出す。そこを通りがかった男がアニーに手を差し伸べ、保安官の横暴を批難する。ウィラーという名のその男は、ジャックの父親だった。ジャックは保安官に息子の居所を教えると言った。今の内に捕まっておけば、大統領の身に何かあったとしても息子のアリバイになるだろうと考えてのことだった。ジャックの父親は保安官に大統領は町に来られないだろうと話す。また戦争をしたい連中が途中の橋に爆弾をしかけるつもりだと言った。保安官はそれが本当なら報奨金に値する情報だと褒めて、その場を後にした。保安官が部屋を出た後、ウィアーはジャックに大統領が帰るまでは留置所に留まり、身の潔白を確保した方がいいと説く。

保安官はアジトに戻ると、ウィアーに情報を漏らしたのは誰かと仲間を問い詰めた。彼こそが大統領暗殺を企む組織の一員だったのだ。ウィアーに話をした男は、彼は生粋の南部男だから味方になってくれると思ったと弁明した。保安官はウォレスという男に連絡して、ウィアーを始末するように依頼しろと仲間に指示した。それから保安官は監視も兼ねてウィアーを連れ、ビルを探しにでかけた。

見張りがいなくなった後、ジャックは牢で自分を拘束する縄を解き、それを使って首を吊った振りをした。牢内の異変に気付いた看守が慌てて鍵を開けたところを狙って、ジャックは看守を蹴飛ばし、彼は脱走した。

復讐のダラス(怒りの用心棒)のあらすじ【承】

大統領の下に秘書のマクドナルドがテキサスの情勢について報告を持ってきた。法改正の反対派が多く、州知事が急先鋒となっていると話す。しかし、大統領は、危険は問題ではなく、民衆と対話することが欠かせないのだと言う。マクドナルドは大統領の身を案じ、遊説計画は止めるよう進言した。大統領は彼の心配を感謝するものの、その提案を断った。

馬に跨り、荒野を進み、ウィアーは保安官と共に、ビルが潜んでいる小屋に着いた。小屋に入るとそこにいたのはウォレスだった。保安官はウィアーを逃がさないように小屋の戸を閉めた。ウィアーとウォレスはかつて共に南軍に所属し、北軍と戦った中だった。南北戦争が終わってからも北軍のことを裏切り者と揶揄するウォレスに、ウィアーは「俺たちは負けたんだ」と説く。ウォレスは応えずウィアーに酒を勧めた。その酒には毒が盛られていて、グラスを煽ったウィアーは血を噴出し倒れた。陽が沈み、ビルが戻って小屋に戻ってきた。彼は殺された父の側にグラスが五つ置かれていたことから、犯人は四人組だと見抜き、復讐を誓う。

父は橋の破壊計画を知ったために殺された。そう知ったビルはジャックと共に、橋へ向かった。その道中、保安官の仲間から襲撃を受ける。撃退に成功したビルだが、ジャックが脚を負傷してしまった。自分を置いて大統領を救えと言うジャックに、必ず迎えに来ると約束して、ビルは先を急いだ。線路を遡り橋に辿り着いたビル。そこでは保安官が仲間と共に爆弾をしかけていた。保安官がアリバイ作りのために町へ戻ったのを見計らって、ビルは保安官の仲間を始末し、橋に仕掛けられた爆弾を解除した。その直後、汽車がやってきて橋の手前で急停止した。異変に気付いたマクドナルドが銃を構えてビルを問い質した。客室の窓から顔を覗かせた大統領に向かって、あんたを救ってやったと言うビル。彼は続けて、自分のような者はこの町では少数派だと忠告した。

駅では大統領を迎えに来た役人が、汽車の到着の遅れを心配していた。その場に居合わせた州知事は良くあることだと白を切る。それから間もなく汽車がやってきた。マクドナルドは保安官に、橋で爆弾を仕かけていた連中がいたから逮捕しろと要求する。保安官は驚いたが早急に操作をすると言って取り繕った。

夜更けに人の目を盗んで医者を訪ねたビル。負傷したジャックの手当をしてほしいと頼む、世間体を気にした医者は黒人であるジャックの世話はしたくないと断るが、苦しむジャックを見兼ねて診察室に招きいれた。

副大統領は会談の場で、大統領にもしものことがあれば保安官や知事の責任になると、橋の件のことを責め立てた。保安官は、犯行は過激派によるもので、ビルこそが主犯格だと嘘を吐いた。橋で死んでいた者たちは口封じに始末されたのだと。しかし、大統領がビルに恩を感じているため、逮捕できない。唆された副大統領は保安官が言うことを鵜呑みにした。更に、同席していた州知事と町の銀行家が副大統領に関する不利な資料を管理していると彼を脅す。分が悪くなって部屋から逃げ出そうとする副大統領に、州知事は好い気になるなよと忠告した。

重症ではあるが、直に歩けるようになる。医者はジャックのことをそう診察した。町のことをどう思うとビルは医者に尋ねた。医者は今回の件で一歩死に近付いたと嘆く。自分は英雄じゃないが、ジャックの件は他言しないと約束し、部屋を出た。家の外では騒ぎを知った者が保安官にビルのことを密告していた。

大統領は記者会見の場で、自身の政策について財源はどうするつもりだと問われ、富裕層の特権を減らし増税することを公表した。居合わせた資産家は、奴隷解放は実現しないと彼を批難する。しかし、大統領は熱心に説得を続けた。

ジャックは病室の窓から、保安官の仲間が大統領襲撃の準備をしているのを目撃した。しかし、脚の傷のせいで外には出られない。念のため、彼はライフルの準備をした。

ビルは大統領と面会した。ビルの素性を調べていた大統領は彼がかつて国家反逆罪で捕らえられていたのはどうしてかと問い質した。北軍を窮地に陥れた罪で逮捕されたビルは、裁判のとき何の弁明もしなかったのだ。彼は戦争の最中、敵の斥候を見逃したと打ち明ける。理由を尋ねる大統領に、彼は相手が自分の父親だったからだと答えた。そうと知った大統領は、戦争は狂気の沙汰だと彼に同情した。今も続いているとビルは言う。父親は橋を爆破した連中に殺され、自分が橋に出向いたのはそのためだと告げる。自由や平等は暴力に屈するしかないのかと大統領は嘆いた。

大統領との面会の帰り、ビルは酒場で保安官の部下に絡まれる。保安官の部下を蹴散らしたビルは保安官の下に出向き、大統領に何かあったらお前を殺すと宣戦布告した。

印刷所にビルにまつわる記事の原稿が届く。ビルが大統領を救った話は、過去の罪を隠すための美談だと揶揄する記事だった。一面にそれを刷るよう局長から指示を受けた新聞記者のニックは出鱈目だと憤る。局長は社長の指示なんだとニックを説得した。

復讐のダラス(怒りの用心棒)のあらすじ【転】

大統領が町を出る。奴隷解放のため活躍する大統領に憧れていたジャックは、彼が窓の下を通ったときに手を振った。すると、保安官の部下が町の出口で大統領を銃で狙っているのを見つけた。保安官の部下が大統領を撃ったのと、ジャックが保安官の部下を撃ったのは、ほぼ同時だった。大統領は病院に運び込まれ、ジャックは暗殺者と誤解され、捕らえられてしまった。

大統領の病室に駆けつけた者たち。町の要人や保安官の他に、ビルの姿もあった。保安官は副大統領に犯人を捕まえたと言い、ジャックの名を出した。ビルは彼に濡れ衣を着せる気かと憤る。マクドナルドは、銃撃はジャックの居た方とは反対だと保安官に証言したが、保安官は難しいことは解からないと白を切った。副大統領は保安官を問い詰めようとするが、州知事に好い気になるなと脅されて黙ってしまう。真犯人を捕まえて見せると言い捨て、ビルは部屋を出て行った。

今後のことを思い悩む副大統領の下に、州知事がやってきた。現大統領が死んだ今、副大統領はその任を継がなければならないと州知事は言う。州知事は副大統領を脅し、政権を南部の都合の良い様に変えてしまうつもりだった。その場にマクドナルドが現れた。妙に対応の早い州知事を怪しんだマクドナルドは、判事による承認が必要だと言って時間稼ぎをしようとするが、州知事は既に判事を部屋の外に待たせていた。承認が済み、副大統領が臨時大統領に任命された。

ビルが狙撃箇所と思しき場所を調べようと赴くと、そこにはニックがいた。ニックも暗殺の瞬間を目撃し、犯人を特定するための証拠を探していたのだ。二人で協力して捜査しようとしていると、保安官の部下が現れ、彼らを襲おうとした。ビルとニックは応戦し、保安官の部下を生け捕りすることに成功した。

副大統領は、自分は州知事たちに操られているとマクドナルドに打ち明ける。前大統領の意思を後世に残すため、州知事から証文を取り戻すように頼む。ワシントンで開かれる会議に間に合わなければ、死ぬしかない。そして、再び内戦が起こるだろうと副大統領は語った。マクドナルドは彼の依頼を引き受けた。

復讐のダラス(怒りの用心棒)のあらすじ【結】

ビルとニックは保安官の部下を拷問にかけて事件は保安官による計画であるという証言を手に入れた。保安官の部下を連れて町の人に真相を触れ回ろうとした二人。そこにマクドナルドが現れた。マクドナルドは銃でビルを脅そうとした。隙を突いたビルの反撃で乱闘になり、ビルはマクドナルドに敗れてしまう。それからマクドナルドはビルにこの件から手を引けと言い残し、保安官の部下を連れてその場を去った。

保安官の部下を連れたマクドナルドは、仲間の振りをして保安官に近付いた。部下を助けられた保安官はマクドナルドのことを信用した。マクドナルドは取調室で暴行を受けたジャックを見つけた。自分は犯人じゃないと訴えるジャックの姿を見てマクドナルドは心を痛めたが、そこで黒人に同情した素振りを見せれば計画が破綻してしまう。マクドナルドはジャックが連れ去られていくのを見ていることしかできなかった。

保安官は大統領暗殺の犯人はジャックだという報告を持って新聞屋を訪ねた。しかし、そこにはビルが待ち受けていて、彼は局長に保安官の報告書を破り棄てるよう命じた。父親の復讐のため保安官を殺そうとしたビルだが、ニックにジャックの命が危なくなると止められ、思い止まる。保安官に自白書を書かせ、ビルはジャックの救出に向かった。

ジャックの護送車がウォレスによって襲撃された。ビルが駆けつけたときにはもう、ジャックは死んでいた。悲しむビルの前にマクドナルドが現れ、保安官の自白書を渡せと脅す。しかし、ビルは応じなかった。マクドナルドは渋々引き下がる。

ジャックの死は誰も知らず、町では彼の罪状について裁判が行われた。法廷の場で、マクドナルドは保安官を尋問し、続けて大統領の診察をした医師の供述を要求した。ジャックの無実を裏付ける証拠の数々を提出し、マクドナルドは起訴撤回を要求した。検察はアニーに金を掴ませ、ジャックは大統領を殺したいと常々言っていたと嘘の証言をさせる。そこにジャックの死体を担いだビルが現れた。ジャックは大統領を尊敬していた。そう言いながら、ビルは保安官の自白書を掲げた。すると、保安官は窓を破って法廷から逃げ出した。ビルが追いかけると部下を引き連れたウォレスが待ち受けていた。ウォレスはビルを「棄てられた町」に連行した。

州知事たちはマクドナルドを招き入れ、ジャックの無実を勝ち取ったことを褒め称えた。州知事はマクドナルドに取り入り、連邦裁判所の追求を受けても黙って欲しいと頼んできた。マクドナルドは新大統領の証文と引き換えだと提案した。州知事たちはマクドナルドの隙を突いて、彼を気絶させた。

ジャックの無実を証明する新聞が発行された。ウォレスと保安官は州知事に騙されたと気付く。保安官にビルの監視を任せ、ウォレスはダラスを目指した。ビルの帰りが遅いことを心配して探しにきたニックとすれ違う。「棄てられた町」にやって来たニックは言葉巧みに敵の注意を引きつける。隙をついて拘束を解いたビルはニックに加勢し、保安官を撃ち倒した。

ビルとニックがダラスに戻ると、ウォレスが町の人たちを粛清して回っていた。ウォレスは町中の金を集めて南部軍再建を目論んでいた。そこでビルはニックにダイナマイトを仕かけた金庫を運ばせ、敵が油断した隙にそれを爆破し、ウォレスの部下を一網打尽にした。ウォレスは銀行で新大統領の弱みである証文を手に入れた。そこに外から彼を呼ぶ声がする。ビルの声だった。撃ち合いになったウォレスとビル。ビルは相手が放った弾を数えながら敵に近付いていく。しかし、彼の背後からウォレスの部下が近付いていた。マクドナルドがビルに加勢し、ウォレスの部下を撃退した。

ウォレスの死体から証文を抜き取るマクドナルド。ビルは彼に銃を突きつけて、それを渡せと脅す。その証文が全ての元凶で、大勢の人間が死んだ。国中に公表されるべきだとビルは言う。マクドナルドは死んだ大統領の意思を遺すためにも隠すべきことがあると訴える。だが、ビルはマクドナルドから証文を奪い取り、その場から立ち去った。

明くる日、ダラスを出発しようとするマクドナルドの前にビルが現れた。彼は正しい使い方を一番理解しているのはあんただろうと言い、マクドナルドに証文を渡した。和解した二人は握手をした後、それぞれの暮らしに戻った。

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