映画『ハンガー・ゲーム』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

スーザン・コリンズ原作の小説「ハンガーゲーム」シリーズが、2012年にゲイリー・ロス監督の手で映画化。ヒロインが過酷な「ゲーム」に立ち向かう姿を描いたアクションムービー。

あらすじ

映画『ハンガー・ゲーム』のあらすじを紹介します。

かつて、12の地区が反乱を起こした事によって、戦争が起こった国があった。
ペナルティとして、反乱を起こした12の地区から少年少女、計24人の戦士を、最後の一人になるまで戦わせる「ハンガーゲーム」が制定された。

第12地区では、選ばれた妹の身代わりに、姉のカットニスが立候補する。
彼女は、第12区のもう一人の戦士ピーターと共に、指導者ヘイミッチと出会い、ゲームに勝つには支援者を獲得しろ、と告げられる。

カットニスは、理解のあるファッションコーディネーターに支えられ、支援者を獲得し、過酷なサバイバルゲームに挑む。
またピーターも、カットニスに片思い中だが、結ばれることの無い恋だと演出し、支援者を獲得する。

ゲームの最中、12歳の少女ルーと遭遇したカットニスは、共に戦うが、他の戦士たちの策略にはまり、ルーは命を落とす。
そして、陰ながらカットニスを庇っていたピーターも、瀕死の状態に。

同じ地区の2人が生き残った場合、同時優勝とする、という通知を受けたカットニスは、ピーターと共に生き残ることに成功。
だが、政府は通知を撤回。
カットニスとピーターを、戦わせようとする。

するとカットニスは、ピーターと心中し、優勝者なしという形にしようとする。
仕方なく政府は、第12区の運命の恋人として、2人を優勝させる。

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2012年9月28日
  • 上映時間:143分
  • ジャンル:アクション
  • 監督:ゲイリー・ロス
  • キャスト:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウッディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

映画『ハンガー・ゲーム』について、3つ考察・解説します。※ネタバレあり

ハンガーゲームを行う理由

ゲームと名の付く通り、政府や裕福層の大半にとっては、貧困層をターゲットにした娯楽にすぎません。
支援者を獲得させ、ゲーム中の物資援助を可能にするのは、裕福層の側で、賭けのようなことが行われているから。
また、希望を持たせた後に、絶望する情景を望む、ねじれた感受性を持ってしまった人が、裕福層に多く存在しているからと、考えられます。

さらに、政府側には、後に反乱を起こすような、強い意志、身体能力を持つ若者の力を、ゲームによって、最小限に抑え込んでしまおうとする魂胆も見受けられます。
それでも優勝者がいないと困るのは、一人だけ残すことによって、政府への反乱を未然に防ぐため。
「優勝者した者は帰郷させた。これは、決められたペナルティなのだから、選ばれても優勝すればいい。」という印象、逆らえない心理状態を、より強くさせるパフォーマンスと考えられます。

カットニスの恋心

カットニスには、ボーイフレンドがいます。
2人きりで、駆け落ちのジョークを言い合う姿は、恋人の会話としていいと、考えられます。

ピーターは、雨の日に、パンを渡したかったのに、勇気が出なく、投げてしまったのが気がかりだった。
カットニスに想いを寄せている、と言います。
パフォーマンスと言っていますが、彼が、片思いをしていたのは間違いないでしょう。
でなければ、ゲーム開始早々に、カットニスを庇う行動に出る理由がありません。

しかし、肝心のカットニス。
彼女は、つり橋効果、つまり不安定な状況下でのドキドキを、恋愛のドキドキと、勘違いしつつある可能性が高いです。
帰りの列車での「今回あったことは、忘れたほうがいいわ」というカットニスの台詞は、ゲームの過酷さもあるんでしょう。
けれど、カットニスは、故郷に想い人がいる。
ピーターの思いに応えるのは難しいと思う自分、しかし、同じ過酷さを乗り切ったピーターにも、少なからず好意があり、強いヒロインの中にも、揺れる乙女心があるのだと感じられます。

毒が大丈夫な理由

ゲーム最後、カットニスがピーターに毒を渡して「大丈夫、信じて」と言うシーン。
ルーが毒の実によく似た無害の木の実を、生前にこっそり教えていて、もしくは、カットニス自身に、野草の知識があり、カットニスは、政府側の魂胆を読み裏をかいたと考えるのが、自然ではないでしょうか。

まとめ

高見広春原作、2000年に深作欣二監督で映画化された、日本映画「バトルロワイアル」によく似ています。
偶然、この映画を目にした時は、「海外版のバトルロワイアル!」と思いました。
しかし、よく見ると、近未来的な首都の景色、裕福層の着ている斬新な衣装、それとは真逆の、第12区の自然の豊かさが魅力的です。

また、カットニスというヒロインの成長も、魅力のひとつです。
どこまで、ハンガーゲームという枠の中で、政府側を欺けるか、ヒロインの成長が楽しみな作品のひとつです。

第2作、第3作と、続編が製作されるようです。
カットニスがお守りにしているブローチにも、何か深い秘密がありそうで、気になるところです。

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