映画『I am Sam アイ・アム・サム』あらすじとネタバレ感想

I am Sam アイ・アム・サムの概要:知的障害を持つ父親とその娘の交流を通して、親子とは、家族と犯意化を訴えかけてくれるヒューマンドラマです。

I am Sam アイ・アム・サム あらすじ

I am Sam アイ・アム・サム
映画『I am Sam アイ・アム・サム』のあらすじを紹介します。

知的障害を持ち、7歳程度の知能しかもっていない中年男性のサムは、部屋に泊めた女性との間に娘ルーシーができるものの、女性は逃げ出し、一人で育てることになってしまう。近所の住人の手を借りながらもルーシーを懸命に育てていたサムだが、ルーシーが大きくなると同時に、ルーシーの知能がサムを上回るようになる。ルーシーの学校や友人からも奇妙な目で見られるになるサム。あるひ、児童福祉局が知的障害を理由にサムには親権がないと扱われ、ルーシーを引き離されてしまう。

裁判で戦おうと弁護士を探すサムはやり手だが、性格に難ありの女性弁護士リタに出会う。最初はサムを適当にあしらおうとするリタだが、自分の見得の為に、サムの弁護を引き受けることにする。

しかし、サムの障害や障害からくる生活能力や収入を理由とする行政の冷たい扱いや、サムの友人や証人になってくれる人は誰も何かしらの問題を抱えている人ばかり。それでもサムとルーシーは互いに愛し合い、二人で一緒にいることを望むのだが、裁判には負けてしまい、ルーシーは他の親の元で過ごすことになり、サムと会えなくなってしまう。そんな中で二人は再び親子に戻ることが出来るのか…。二人の為にリタは何をすることが出来るのか…。

I am Sam アイ・アム・サム 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2001年
  • 上映時間:133分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:ジェシー・ネルソン
  • キャスト:ショーン・ペン、ミシェル・ファイファー、ダコタ・ファニング、ダイアン・ウィースト etc

I am Sam アイ・アム・サム ネタバレ批評

映画『I am Sam アイ・アム・サム』について、感想批評です。※ネタバレあり

親子の資格とは何か

この映画の中で、障害を持つことを理由にサムは娘ルーシーから引き離されてしまいます。障害があるという事、それは確かにハンディキャップかもしれませんが、裁判の中で争われるのはそんなサムの障害を理由としたものばかり。障害を由来とした行動や、低収入の仕事しかできないという事。それらばかりが取り上げられる中で、サムを愛するルーシーの娘としての意見は取り入れられません。

サムとルーシーの間には確かに親子との絆が存在する、それは映画を見ている中で自然と分かってきます。しかし、裁判の場ではそれを言葉で合理的に説明しなければなりません。それは障害を持つサムにとってはとても難しいこと。サムの友人たちも障害を持つ人々ばかりで、裁判では彼らの意見は聞き入れられません。裁判の中で、サム自身の言葉で親としてふさわしい証明をすることは出来ず、彼は娘と会えなくなってしまいます。

しかし、ルーシーは里親の元で育てられても、サムを忘れることはしませんでした。サムの事を厄介に思う里親はサムがルーシーから離れるようにしても、ルーシーは離れません。物語の最後で、サムとルーシーが親子になるのを認めるのは、里親としてルーシーを育てる女性が彼らの親子関係を認めることがきっかけになります。親子の資格とは、裁判や法的に決められるものではなく、親子の間の愛情、それを障害というフィルターを取り除いて、二人の関係を認める人の姿で現されています。

障害とは何か

主人公サムは知的障害があることを理由に、様々な不便をこうむり、裁判の中では親としての権利がないことを説明されます。そんな中で社会からの扱いに傷ついたサムは部屋に閉じこもり、ルーシーと会おうとすることさえ諦めてしまいます。そんな中で、弁護士リタは傷ついているのはサムだけではないこと、自分自身も傷ついていることを、涙ながらに起こりながらも伝えます。そんな彼女の姿が印象に残るのは、常に早口で話し、車に乗ればクラクションを鳴らしまくり、カウンセリングに通い、子供との間にはぎくしゃくした関係を抱えているリタの姿を映画の中で見ているからです。

最初は障害者を弁護するという奉仕の精神を持つ自分の姿を同僚などに示すために弁護を引き受けたリタ。その彼女が最後には障害というフィルターを取り除いた対等な人間としての態度でサムに対して言葉を投げかけます。そんなリタの姿から、サムは再び立ち上がります。

障害とは個人が抱えている問題であるかもしれないけれども、それで不便や傷つくのは社会や周りの視線や扱いであること、それを無くすことでお互いに幸せになれるのだという事を映画を見ている中で感じます。

ビートルズカバー曲

映画の中では様々なビートルズの曲が流れます。歌っているのはカバーアーティストですが、物語の中と歌詞のリンクや、男女様々な人々による歌声が物語に彩を与えます。映画を見ている中で登場人物たちの感情や状況を示すような歌選びのセンスは見ていて充実感を感じます。

I am Sam アイ・アム・サム 感想まとめ

障害と親子の絆というテーマを扱いながら、お涙頂戴な展開になるのではなく、静かに登場人物の感情を表現している作風とそれを支える素晴らしい楽曲たち。
それらを見ている中で、最後には静かに感動できる作品です。

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