映画『イーダ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「イーダ」のネタバレあらすじ結末

イーダの概要:修道院で育った少女イーダは、初めて会った叔母から自分がユダヤ人であることを知る。イーダと叔母は、亡き家族の墓を探すために短い旅に出る。現代ポーランド映画の実力を感じさせる、静謐で美しいモノクロ作品。

イーダの作品概要

イーダ

製作年:2013年
上映時間:80分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
キャスト:アガタ・クレシャ、アガタ・チュシェブホフスカ、ダヴィッド・オグロドニック、イェジー・トレラ etc

イーダの登場人物(キャスト)

イーダ・レベンシュタイン / アンナ(アガタ・チェシェブホフスカ)
幼い頃に修道院に預けられ、アンナと名付けられて育った少女。修道女になると完全に世俗とは隔離されるため、修道誓願の前に唯一の肉親である叔母に会いに行く。母親譲りの美しい髪と父親譲りの愛らしいえくぼを持つ。
ヴァンダ・クルーズ(アガタ・クレシャ)
イーダの叔母。名うての判事。第二次大戦中はポーランド国防軍の戦士だった。現在は独身で、奔放な性生活を送っている。アルコール依存症で無神論者。
シモン・スキバ(イェルジー・ツレイラ)
第二次大戦中、ユダヤ人であるイーダの両親を匿っていた男性。老衰のため、現在は町の病院に入院している。
フェリクス・スキバ(アダム・シュズコウスキ)
シモンの息子。現在、イーダとヴァンダの生家に家族と共に住んでいる。イーダ達の肉親の墓の在り処について知っているが、決して話そうとしない。
アルト奏者の青年(ダヴィド・オグロドニク)
ヒッチハイクしていたところをヴァンダに拾われる青年。ジャズバンドでアルトサックスを吹いている。兵役を逃れるため、興行しながら各地を転々としている。イーダに惹かれる。

イーダのネタバレあらすじ

映画『イーダ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

イーダのあらすじ【起】

1960年代のポーランド。修道院で育ったアンナは、修道誓願の日を前に修行に勤しんでいる。ある日、アンナは、修道長から唯一の肉親である叔母ヴァンダの存在を教えられる。修道院はヴァンダにアンナを引き取るよう何度も依頼したが、ヴァンダは断り続けてきた。修道長は、修道女になり完全に俗世と関係を断つ前に、ヴァンダに会うようアンナに勧める。

気が進まないまま、アンナは都会に出てバスに乗り、ヴァンダの家を訪ねる。ヴァンダは、一目見てアンナが自分の姪だと気付く。

アンナは、ヴァンダの口から、自分が『イーダ・レベンシュタイン』という名のユダヤ人だと知る。母はルージャ、父はハイムといい、第二次大戦中にホロコーストの犠牲となった。ヴァンダは、赤ん坊のイーダが、現在のイーダと瓜二つのルージャと写っている写真を見せる。

イーダはヴァンダと別れて再びバスに乗り、修道院に帰るために駅へ向かう。夕刻、裁判所での仕事を終えたヴァンダは駅へ行き、列車を待っているイーダを家へ連れて帰る。イーダは、幼い自分と写真に写っている一人の少年に目を留める。

イーダは、故郷のピャスキに行って両親の墓参りをしたいと望むが、ヴァンダは、ユダヤ人のルージャ達の遺体は何処にあるかわからないと言う。二人はピャスキでルージャ達の墓の在り処を探ることにする。

イーダのあらすじ【承】

イーダとヴァンタは車に乗り込み、ピャスキへ向かう。現在、二人がかつて生まれ暮らしていた家には、フェリクスの一家が住んでいる。フェリクスの帰宅を待つ間、イーダは教会へ、ヴァンダはカフェへ行く。ヴァンダは、カフェの店主や客にルージャ達について尋ねるが、皆ユダヤ人について話すことを避ける。

必死にルージャ達の消息を知ろうとするヴァンダに対し、フェリクスはユダヤ人について話すことを頑なに拒む。第二次大戦中、フェリクスの父シモンは迫害されているユダヤ人達を匿っていた。ヴァンダはフェリクスから、シモンが他の町へ越したことを聞き出す。

シモンがいる町へ向かう途中、スピード違反のためヴァンダは拘留され、イーダは教会に泊まる。翌朝、釈放されたヴァンダは、戦後に多数の反体制派の人間を処刑したことをイーダに打ち明ける。

町の手前で、ヴァンダはヒッチハイク中のアルト奏者の青年を拾う。青年は、イーダ達が泊まるホテルでの公演のために町へ向かっており、二人をその夜の公演に招待する。

ホテルの従業員からシモンの住所を聞き出したヴァンダは、イーダと共にシモンの自宅へ向かう。シモンは数日前から町内の病院に入院しており、いつ戻るか不明である。

夜、イーダは、聖書を読んで静かに過ごそうと部屋に残る。ヴァンダはレストランへ行き、酔って見知らぬ男と踊り、夜更けに部屋へ戻ってくる。イーダはヴァンダのふしだらな振る舞いに戸惑うが、ヴァンダがルージャを心から愛していたこと知り、ヴァンダに同情する。

眠れなくなったイーダは、レストランで仲間達と過ごしている青年に会いに行く。初めて会ったときから惹かれ合っていた二人は、言葉少なに会話を交わす。

イーダのあらすじ【転】

翌日、イーダ達は入院しているシモンを訪ねる。二人は、シモンから、庇いきれなくなったユダヤ人を殺して埋めたことを聞かされる。ルージャに預けられていたヴァンダの息子も殺され、ルージャ達と埋められた。イーダは、写真に写っていた少年はヴァンダの息子だったと知る。

ホテルに戻ったイーダ達のもとに、フェリクスがやってくる。フェリクスは、ルージャ達が埋められた場所を教える代わりに、死期の近いシモンに関わらないよう、イーダ達に頼む。

青年は、レストランの隅で物思いに沈むイーダに話しかけ、将来について質問する。イーダは修道女になるという明白な目標を語り、青年は兵役から逃れるために各地を転々としていると打ち明ける。イーダは青年への恋心を自覚する。

翌日、イーダとヴァンダは、フェリクスと共に町外れの森へ行く。ヴァンダはフェリクスが掘り起こした息子の骨をショールに包む。

大戦中、匿っていたユダヤ人達を殺して埋めたのは、シモンではなくフェリクスだった。フェリクスが、ユダヤ人だとはわからない幼いイーダを秘密裏に修道院に預けたため、イーダは一人生き残ることができた。

イーダのあらすじ【結】

イーダは両親の骨を毛布で包み、車のトランクにヴァンダの息子の遺骨と並べて乗せる。一族の墓にルージャ達の骨を埋めるため、イーダ達はルブリンへ向かう。荒れ果てた共同墓地に遺骨を埋めたあと、イーダは十字を切る。

修道院に戻ったイーダは、修道女になる決意が揺らぎ、修道誓願を辞退する。ヴァンダは酒浸りになり、男達と逢瀬を重ね、亡き親族の写真を眺めながら悲嘆に暮れる毎日を過ごしている。ある日、ヴァンダは自宅の窓から飛び降り自殺する。

イーダはヴァンダの家に滞在し、部屋を片付け遺品を整理する。イーダは、修道服を脱いでヴァンダのドレスを身に纏い、慣れないヒールを履き、ヴァンダが残した酒を飲んでタバコを吸う。

ヴァンダの葬儀の日、イーダは墓地で青年と再会する。青年は修道女であることをやめたイーダをデートに誘う。二人はバーでダンスをし、ヴァンダの家で一夜を共にする。青年はイーダに結婚を申し込む。

翌朝、イーダは修道服を身につけ、眠っている青年を残して部屋を出る。町へ向かう車とすれ違いながら、イーダは歩いて修道院へ帰っていく。

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