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映画『イカとクジラ』あらすじネタバレ結末と感想

映画『イカとクジラ』の概要:両親の離婚を機に離れるが、再び絆で結ばれる家族の物語。ノア・バームバックマン監督の自伝的映画。出演はジェフ・ダニエルズ、ローラ・リニー、ジェシー・アイゼンバーグ。2005年製作の米国映画。

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映画『イカとクジラ』 作品情報

イカとクジラ

  • 製作年:2005年
  • 上映時間:81分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、ラブストーリー、コメディ
  • 監督:ノア・バームバック
  • キャスト:ジェフ・ダニエルズ、ローラ・リニー、ジェシー・アイゼンバーグ、オーウェン・クライン etc

映画『イカとクジラ』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

映画『イカとクジラ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『イカとクジラ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『イカとクジラ』 あらすじ【起・承】

1986年、ブルックリン。バークマン一家はテニスを楽しんでいた。父親バーナード・バークマン(ジェフ・ダニエルズ)は作家だが、スランプ状態が続き、副業として大学で文学を教えていた。

一方、母親ジョーン(ローラ・リニー)は、売れっ子作家。2人の間には、兄ウォルト(ジェシー・アイゼンバーグ)と弟のフランク(オーウェン・クライン)がいた。

2人は、経済的格差や気持ちのすれ違いから、離婚を決意した。ウォルトとフランクの親権は共同で持つと言う。

弟フランクは、“猫はどうするの?”と言って泣き、兄のほうは“パパが落ち目だから離婚するのか?”と母親に問うのだった。

離婚協議後、兄は父親に、弟は母親に引き取られて別々に過ごすことになった。
兄は、ギターの練習をはじめ、尊敬する父親の本を貰った。離婚について、友人に知られたくはなかったが、母親が既に話しているらしい。

ウォルトの中で、母親への不信が高まる中、離婚理由が母親の浮気にあると知るのだった。
母親の浮気相手が近所に住むリチャードやウォルトの親友の父親とも関わっていたと分かると嫌悪感が強くなった。

また、12歳の弟に浮気の相手や行為について、母親が話したと知り、ショックを感じるのだった。弟は、その影響で性的な興味を増してゆくのだった。

ウォルトには、恋人でクラスメイトのソフィー(ヘイリー・ファイファー)がいて、いつもカフカの「変身」について話をしていた。2人はキスをするが、ウォルトが“そばかすが多いね”と言ってしまい、気まずくなってしまう。

一方、父親はまた出版を断られてしまう。その後、フランクと気晴らしに卓球をするが、フランクに上手にスマッシュを決められると切れて、怒ってしまう。
“文学がわからないやつは、俗物だよ!”と。

元夫婦は、週末に1度会うが、元妻から、“猫の餌は高級品にして!”と言われてしまう。
息子の話もしたが、リチャードとの浮気の件だけは言わないでほしいと口止めするのだった。

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映画『イカとクジラ』 結末・ラスト(ネタバレ)

ある日、大学で知り合った女子学生リリー(アンナ・パキン)を家に泊めることになった。
同居する、ウォルトはリリーが気になってしまう。週末は大抵、兄弟揃って父親の家で過ごす約束になっていたが、弟フランクの姿はない。
フランクは、親に隠れてビールを飲んだりした後、母親の家に戻ってしまう。
ところが、母親の家には、テニスコーチのアイヴァン(ウィリアム・ボールドウィン)がいたのだ!

兄ウォルトは、父親からの電話で、パーティを抜けて母親の家へ向かった。
“フランクがママの家に戻ったんだ!”と。

母親は電話で、アイヴァンとの不倫を告白し、夕食にウォルトを誘ったが、ウォルトは行くつもりはない。ウォルトは、ギターの弾き語りを成功させた後、父親、恋人のソフィー、女子大生のリリーで夕食を楽しんだ。

父親は、アイヴァンとの不倫を知り、“どういう趣味をしているんだ!”と怒った。父親から見れば、不倫相手として選ぶ男は俗物なのだと言う。

一方、ウォルトは女子大生リリーが気になり、恋人ソフィーの誘いを断ってしまう。
“まだ、責任を持ちたくないんだ”と。

弟フランクも図書館で自慰にふけったり、好きな女の子のロッカーにイタズラするので、学校側から両親が呼び出されてしまう。

兄ウォルトにも問題があった。文学が好きで、“華麗なるギャッビー”のレポートは完璧だったのに、自作の歌と言っていたものがピンクフロイトの詞を盗作したものだったらしい。

心理セラピーを受けるようになった頃、ウォルトに幼い時の記憶が蘇った。昔、自然史博物館に行った時、“ダイオウイカとクジラの対決”の展示を見て、怖くて泣きだしてしまったことを!

家に帰ると、父親と女子大生リリーがいい雰囲気になっていた。リリーを諦めるウォルトだったが、恋人ソフィーとも別れてしまう。

久しぶりに母親に会い、“パパの事、愛していた?”と尋ねるウォルト。
父親が、“君の不満は私のやる気のなさ。もう1度、4人で暮らさないか?”と復縁を申し出るのだった。

ところが、話は決裂してしまう。猫が逃げてしまい、その猫を追いかけるうちに父親が倒れてしまった。過労と診断され、入院することに。
ウォルトは、自然史博物館を訪れた。中央にクジラが展示してあり、“ダイオウイカとクジラの対決”をいつまでも見つめていた。

映画『イカとクジラ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『イカとクジラ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

思春期には辛いぜ!家族と恋愛を巡る物語

ノア・バームバックマン監督の実体験を映画化した本作は、不思議な題名と思春期の迷路に入り込むストーリー展開が魅力です!

日本人だとまず、母親が自分の不倫体験を子供に赤裸々に告白することはないし、母親が子供たちを引き取る形が多いですよね。

父親の態度を見ても、卓球に負けそうになり息子に切れてしまったりするシーンに大人げない印象を受けました。

どんなに年を重ねても人は未熟であることを痛感させるわけで、ただ子供の成長に両親の離婚は大きな問題です!どう乗り越えてゆくかがこの作品のテーマ。

思春期の息子と年の近い女の子を同居させるのはダメだと思うのに、それを実行しちゃう父親がクレイジー!そりゃあ、息子たちもおかしくなりますよね。

そんな痛いシーンも多いのに、この家族に起きることが気になってしまう。監督の実体験とはそれほど強烈だったのでしょう。

思春期の子供を持つ親にぜひ、観てもらいたい作品です。

ジェシー・アイゼンバーグの時代が来た!

なんだか頼りない?オタク俳優と言われることの多い、ジェシー・アイゼンバーグ。
ゾンビランド」(09)や「エージェント・ウルトラ」(15)で、オタクな大学生を好演したせいかもしれません。本人はマイペースで、映画だけでなく舞台にも力を注いでいます。

彼の代表作として外せないのは、「ソーシャル・ネットワーク」(10)。
主人公マーク・ザッカーバーグを演じて、人気者になりました。

少し影のある青年もしくは、事件に巻き込まれ型の不幸な状態がなぜか彼にはよく似合う。
妹ハリー・ケイト・アイゼンバーグも女優なので、一緒に兄弟で出演する映画も観てみたいと思います。

本作では、恋人ソフィーと父が連れてきた女子大生リリーとの間で恋に悩む少年を演じています。

“まだ責任を持ちたくないんだ・・”と言って恋人から逃げてしまうシーンは、もし自分の彼氏だったら幻滅しますね。
私生活では、「嗤う分身」(13)で共演したミア・ワシコウスカと交際しているようです。

オタク俳優から、実力派俳優へ!まさに伸び盛りの俳優だと言えます。
そんなジェシー・アイゼンバーグの最新作は、9月から公開中の「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」(16)です!

人気作の続編ということで期待できますよ。


本作は、両親の離婚でバラバラになった家族がもう一度絆を取り戻そうとする様子を描いたヒューマンラブコメディー作品。
衝突と崩壊へ向かう家族がコミカルに描かれていて、台詞の言い回しや明るい雰囲気が観ている方も前向きな気持ちにさせてくれる。
両親の不仲は観ていて痛烈だったけれど、それぞれに共感できる部分があり、心情の変化や親子の関係性、特に長男の成長の仕方が見どころ。
また、イカとクジラの展示物を16歳のウォルトが観ているシーンが綺麗で印象的だった。(女性 20代)


思春期真っ只中の兄弟を演じたジェシー・アイゼンバーグとオーウェン・クラインが最高でした。とにかく素晴らしいです。両親の離婚って子供にとって一大事で、寂しさや虚しさの入りまじるなんとも不思議な気持ちで心がモヤモヤすると思うんです。そんな時に親は自分たちのせいで離婚をするのだから子供のケアをしなきゃいけないはずなのに、今作に登場する母親はとんでもなく自己中でものすごくイライラしました。離婚理由や不倫のことを子供にあっけらかんと話す母親がどこにいるのでしょう。子供の気持ちを考えられない親に対して怒りを覚えましたが、子供たちが自分の悩みを自分の力で解決しようとする姿を見ると、大人よりも子供の方が周りに気を使いながら生きているのかもしれないと感じてしまいました。(女性 30代)

映画『イカとクジラ』 まとめ

「イカとクジラ」というユニークな題名がいい。幼い頃、ウォルトは自然史博物館で見た“ダイオウイカとクジラの決闘”シーンが忘れられなくて最後に、もう1度訪れます。

イカが子供で、クジラは両親というイメージでしょうか。どちらも、大きな存在で容易に断ち切ることは出来ません。

両親の離婚や思春期をどう乗り越えたか。それも重要ですが、日本では考えられないような別居スタイルが面白い。

実力派俳優へ進化を遂げている、ジェシー・アイゼンバーグの瑞々しい魅力も味わえる作品です。ぜひ、ご覧下さい。

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