映画『私が、生きる肌』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「私が、生きる肌」のネタバレあらすじ結末

私が、生きる肌の概要:著名な形成外科医は完璧な肌を目指し、研究していた。彼は娘の死をきっかけに、人体実験へと乗り出す。美しく完璧な肌と、容貌を持つ女性が出来上がった頃、彼女をきっかけに悲しくも悲惨な過去が明かされていく。

私が、生きる肌の作品概要

私が、生きる肌

公開日:2011年
上映時間:120分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:ペドロ・アルモドバル
キャスト:アントニオ・バンデラス、エレナ・アナヤ、マリサ・パレデス、ジャン・コルネット etc

私が、生きる肌の登場人物(キャスト)

ロベル・レガル(アントニオ・バンデラス)
有能な形成外科医。レガル家当主。大やけどを負った妻を助けるため、人工皮膚の研究に没頭。人体実験のため、ビセンテを拘束して改造に踏み出す。妻と娘の死に深い悲しみを抱き、孤独を感じて理想の女性ベラに惹かれる。
ベラ・クルス(エレナ・アナヤ)
ロベルによって作られた女性。元はビセンテ。ロベルに恨みを抱いているが、表向きは従っている。密かに逃亡することを狙っている。
マリリア(マリサ・パレデス)
レガル家の老齢な家政婦で、実はロベルの母親であり、セカの母親でもある。
ビセンテ(ジャン・コルネット)
仕立屋の息子。ノルマと一夜の過ちを犯そうとしたが、ノルマの発狂により暴力を振るってしまう。それをロベルに脅迫されて監禁される。母親思いの良い息子であった。
セカ(ロベルト・アラモ)
マリリアの息子。素行が酷く悪く、ロベルの妻と不倫の挙句、駆け落ち。交通事故を起こし逃亡している。ベラに対してもそれを強行しようとする。
ノルマ(ブランカ・スアレス)
ロベルの娘。母親を亡くし心を病んでいるところへ、ビセンテとの行為により完全に狂ってしまう。精神病院の窓から投身自殺にて亡くなっている。

私が、生きる肌のネタバレあらすじ

映画『私が、生きる肌』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

私が、生きる肌のあらすじ【起】

2012年、トレド。エル・シガラルの大豪邸の一室、指先から足の先まで、全身を肌色のタイツで覆った美しい女性がいた。彼女はその一室から出ることが許されていない。
欲しい物は部屋にあるマイクから要請。それらは食事と共に、小さなエレベーターで送り込まれた。彼女の名前はベラ・クルス。ベラの世話は屋敷の家政婦、マリリアが行っていた。

屋敷の主であるロベル・レガルは、著名な形成外科医だった。彼は完璧な肌を作ることに、執念を燃やしている。
屋敷の地下には最新機器を取り揃えた実験室があり、ロベルは日夜そこで研究を行っていた。自室へ戻ったロベルは、隣室のベラの部屋へ。眠っていると思われた彼女は、本のページで手首を傷つけ気絶していた。すぐさま処置を施し、大事には至らなかった。
紙ですら傷がつく肌はとても柔らかい。ロベルが目指す人工皮膚は、まだ完全ではなかった。

肌の強度を上げるため、何度も皮膚の移植を行う。部位ごとに切り分けられた人工皮膚を定着させるために、皮膚を焼いてから移植。それと同時に感覚テストを行った。ベラはそのための実験体。ロベルは人工皮膚をガルと名付けた。亡き妻の名前であった。

ロベルは自宅へ戻ると必ず、自室のモニターからベラの様子を観察する。美しいベラ。彼女の肌は完璧だった。軟禁状態で何年も過ごしているベラは、いつも外へ出たがった。

ベラの存在をしきりに心配するマリリア。彼女はベラの顔がロベルの妻、そのものであることに危機感を覚えていた。ロベルはベラを部屋から出すべく、他の使用人を解雇。屋敷には主人とマリリア、ベラの3人だけとなった。

使用人が屋敷から出て行ったのと入れ替わりに、マリリアの息子セカが、10年振りに戻って来る。セカは困った息子だった。粗暴が悪く品位の欠片もない。しかも、宝飾店の強盗をして逃亡中だった。そんな息子を母親は厳しく咎める。キッチンのモニターをふと、見かけたセカ。そこに映る女性に舌なめずりする。息子は母を羽交い絞めにして拘束した。

私が、生きる肌のあらすじ【承】

危機を察したベラだったが、逃げる術がない。セカは屋敷中を捜索。ベラがいる部屋を突き止めた。母親から予備の鍵の在り処を聞き出し、部屋へ向かったセカ。ベラは必死に抵抗するも、男の力には敵わず。彼女は何とかして、この粗暴な男を使って外へ出ようと画策するも、セカは先にベラとの交合を望んだ。

その様子をキッチンのモニターで見続けるマリリア。外に車が停車した音に気付く。ロベルが帰宅したのだ。彼はモニターで映像を目にし、急いで部屋へ。手には銃を握っていた。ロベルはセカを銃殺しベラを助けた。

マリリアは血塗れになった、ベッドの片づけをしながら語る。セカとロベルは異父兄弟だった。ロベルは先代レガル氏とマリリアの間に産まれた子で、セカは姿を消した使用人との間に出来た子だった。2人は互いに兄弟であることを知らない。レガル氏の正妻は不妊症だったため、マリリアが産んだロベルを自分の息子にしたのだった。

セカは幼い頃から、雑踏で悪に塗れて育った。12年程前、追われているセカを匿ったマリリア。ロベルの美しい妻ガルと関係を持ったセカは、ガルと共に駆け落ちし交通事故に遭った。セカは逃亡し、ガルは全身大やけどで醜い相貌となった。
ロベルはガルの醜くなった肌を治療するため、妻を献身的に看病し肌の研究をした。奇跡的に回復したガルはある日、一人娘ノルマの歌声をきっかけに窓を開ける。そこで、ガラスに映った自らの姿を目にして絶望。絶叫して窓から投身自殺を図った。
一部始終を見ていた娘のノルマは、そのせいで心を病み数年後、母親と同じ道を辿る。

ロベルとベラは体を重ねる。だが、ベラの内部は常に痛みを訴える。ロベルはベラを思いやり、彼女と肌を重ね合わせるだけで待つと言った。

私が、生きる肌のあらすじ【転】

6年前。友人宅で行われた結婚パーティーに、ロベルは娘を連れて行った。娘の機嫌も良く、ロベルも一安心していたのだが、会場に娘の姿が無いことに気付く。
ノルマを探して庭へ。パーティーの喧騒が薄れる中、森の至る所から喘ぎ声が聞こえた。だが、その中にノルマの姿はない。しばらく進むと、娘の靴や衣類が見つかる。大木の根元で意識を失った娘を発見したが、ノルマは恐慌状態に陥っており、父親ですら認識できなくなっていた。

仕立屋の息子ビセンテは、母親と店でドレスを作っていた。友人の結婚パーティーに参加したビセンテは、可愛らしいノルマと良い雰囲気になる。ノルマは精神薬と酒でハイになっており、ビセンテも薬を服用していたために気分が盛り上がっていた。

森の奥へ来た頃、ちょっと変わった様子のノルマが、自分で靴や服を脱ぎ始める。そんなノルマにのしかかったビセンテだったが突如、彼女が発狂。ビセンテは抵抗され思わず、ノルマを平手で殴ってしまった。気絶したノルマの衣服を直し、バイクで早々に自宅へ帰った。

そんなある日、町を出たいと呟き夜に出掛けたビセンテは、黒塗りのバンに襲われる。麻酔銃を撃たれ気絶。気が付くと暗闇の地下牢で、彼の両手足は鎖で拘束されていた。叫んでも助けは来ない。
一方、ノルマはあの夜以来、完全に壊れてしまい父親でさえも分からない。娘は父親に強姦されたと思い込んでいた。そうして、ノルマは窓から飛んだ。

娘の葬式の日の夜、ロベルは計画を実行する。ビセンテを麻酔で眠らせ手術台に拘束。独自に集めたチームと共謀して手術を施工した。
ビセンテが目覚めた時、知らされた衝撃的な事実。それはすでに、膣形成が終了したということだった。膣の形を作るために型を常に入れ続ける。苦痛を伴う行為だった。

ビセンテは言われた通りに続けた。解放を願っても叶えられなかった。身体改造は着々と進む。骨格を削り顔の整形を行い、胸にシリコンを埋められ人工皮膚を移植される。皮膚を守るためにボディスーツを着用するように言われた。
見た目はすでに女性、声帯も改造した。それでもまだ改良を続けると言うロベル。ビセンテは隙を突いて逃亡を図り、包丁で自ら喉を掻き切った。しかし、ロベルは医者だ。すかさず治療が施され、死ねるはずもなかった。

私が、生きる肌のあらすじ【結】

数週間後、顔面の骨格形成のためのマスクが外された。ビセンテは新たにベラと名付けられた。彼は与えられたワンピースを、怒りに任せて引き千切る。細かくした服は全て掃除機で吸い取ってやった。そうすると、今度は化粧品が送られて来る。ビセンテは全てを押し返した。

ベラは暇に飽いてヨガを始めることにした。そうすることで精神が落ち着く。芸術にも興味を持った。
そんな折、マリリアが家政婦として復帰。ベラの面倒を見ることになった。この頃から、ベラは壁に文字を書き始める。真っ白だった部屋の壁は、彼女の文字で埋め尽くされた。

そして、現在。ベラは部屋から解放されていた。一度、外へ出て中へ戻ると、何年も軟禁された部屋は異常に見えた。
ベラはロベルから一生逃げないと約束。その約束が信用ならないと言うマリリア。ベラはマリリアと買い物に出かけた。

ベラは母親が未だに、ビセンテを探していることを知る。ロベルを肉体で篭絡。だが、作られた膣は挿入に痛みを覚え続ける。ベラは潤滑ゼリーを探して来ると言い訳をして、別室で銃をバックに忍ばせた。部屋に戻ったベラはロベルに銃を発砲。音に気付いたマリリアが部屋へ向かうと、ロベルはすでに息絶えていた。マリリアは銃を持って相手を探すが、ベッド下に隠れていたベラはマリリアをも撃ち殺した。

身支度を済ませたベラは、6年監禁されていた屋敷から逃亡。その足で母親が経営するドレス店へ。だが、ビセンテはベラという別人になってしまい、他人と同じだ。彼女は母親に自分がビセンテであることを明かし、助けを求めた。

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