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映画『生きてこそ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『生きてこそ』の概要:「アンデスの奇跡」として知られる、実際に起きた飛行機墜落事故を基に制作されたアメリカ映画。極限の状況に置かれた時、人は何を決断するのか。事故の生存者が制作に関わり、撮影は雪山で行う事で徹底したリアリティーを実現。

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映画『生きてこそ』の作品情報

生きてこそ

製作年:1993年
上映時間:126分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ドキュメンタリー、歴史
監督:フランク・マーシャル
キャスト:イーサン・ホーク、ヴィンセント・スパーノ、ジョシュ・ハミルトン、ブルース・ラムゼイ etc

映画『生きてこそ』の登場人物(キャスト)

ナンド(イーサン・ホーク)
ラグビー部のメンバー。母と妹と共に、飛行機に乗っていた。前向きで、意志が強い。思い切った発想で仲間達を励まし、時に戸惑わせる。
アントニオ(ヴィンセント・スパーノ)
ラグビー部主将。責任感が強く、真面目。リーダーとしての自負が大きく、事故直後は独裁的にメンバーを仕切る。
カネッサ(ジョシュ・ハミルトン)
ラグビー部メンバー。医学生。積極的に救助活動にあたるが、経験も物資も無い中で、常にプレッシャーを感じている。生きる意志は強く、時に慎重になる。
リリアナ(イリーナ・ダグラス)
ラグビー部応援の為に、夫ハビエルと共に搭乗。落ち着いた、慈悲深い女性で、部員達を励まし続ける。

映画『生きてこそ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『生きてこそ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『生きてこそ』のあらすじ【起】

1972年、一機の小型飛行機が、アンデスの山中に墜落した。20年後、生存者は語る。当時、誰もが「自分なら生き残れなかった」と言ったが、それはあの時あの場所にいてみないとわからないはずだ、と。

あの日、クリスチャンからなる大学ラグビーチームの一行は、チリでの遠征試合に向かう為、応援の家族と共にその飛行機に乗っていた。機中は陽気そのもので、機体が雲に飲まれ始めた時も、冗談を言う余裕があった。しかし、機体の揺れが治まる事はなく、アンデス山脈の切り立った岩肌に翼をぶつけ、地上めがけて猛スピードで墜落していく。

機体は胴体後部を失い、後部座席にいた者や立っていた者は空に放り投げだされた。前部は頭から深い雪の中に突っ込み、座席は操縦席に向かって滑り落ち、衝撃で即死する者も少なくなかった。

生き残ったキャプテンのアントニオは、医学生のカネッサらと協力して救助活動を始める。しかし、短時間のフライトを想定した小型機には満足な物資が無く、無線の電池も吹き飛ばされた後部に搭載されているらしい。できる事と言えば、シートのカバーを外して夜に備えるくらいだ。

夜の寒さは厳しく、機体の開いた部分をトランクで塞ぎ寒さをしのぐ。最初の晩を越せずに死ぬ者が何人もいた。しかし翌朝、頭を強く打って虫の息だったナンドが、しっかりとした呼吸をし始めた。生存者達は、わずかなワインやチョコを分配し、機材を使って雪を飲み水に変え、通り過ぎる捜索の飛行機に手を振って時を過ごした。

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映画『生きてこそ』のあらすじ【承】

ナンドが、意識を取り戻した。彼の母は、事故の際に即死だった。妹は重傷を負い、死にかけている。ナンドは妹を看病し、彼女が息を引き取ったら、死んだパイロットの肉を食べてでも下山してやると仲間に話した。

翌日、いつものように通り過ぎるかと思われた捜索の飛行機が、彼らの上空で翼を振った。これが発見の合図だと信じ、カネッサ達は狂喜した。その夜は配給を無視し、ワインやチョコを食べて祝う。彼らに指図するアントニオと子分のロイは、疲れて眠り込んでいた。ハビエルとリリアナの夫婦だけが、この宴会に参加しなかった。

夜が明けても、救助は来なかった。アントニオは食料が無くなっていると気づき、激怒した。救助が来るとは限らないし、陸路なら何日もかかるはずだ。そもそも、発見したなら既に食料くらい落としてくれているのではないか。学生達は意気消沈し、足を怪我した者達の為にハンモックを作ってやることにした。

荷物から、ラジオが見つかった。アントニオは、そのラジオで捜索失敗のニュースを聞いてしまう。自力で機体後部を見つけようと数名が歩き出すが、クレパスの潜む冬山はあまりに危険だった。そうしているうちに、ニュースは「捜索中止」に変わり、ナンドの妹は死んだ。

映画『生きてこそ』のあらすじ【転】

弱気になったアントニオの代わりに、ナンドが捜索中止のニュースを皆に伝えた。彼は、これを良いニュースだと言った。自分達の力で脱出をやり遂げると決まったのだ。しかし、それには体力が必要だった。食べ物が必要だった。それでも、人の肉を食べるという決断は容易にできる事ではない。カネッサはナンドに賛同したが、皆で一晩祈り、考える事にした。

生存者達は、夜通し議論した。宗教観を揺さぶられながらも、もし自分が死んだら、自分を食べてでも生き延びて欲しいという想いが、彼らの心を決めた。翌日、カネッサが一人の遺体を選び、肉の欠片を口にした。仲間達が、次々と後に続く。それでも、リリアナは食べられなかった。ナンドは、妹の遺体を心配した。アントニオは、いまだチームメイト達を許せずにいた。

肉を食べた者達は、何か行動しなければ気が済まなかった。3人が再び後部の捜索に出かけ、後部座席にいた者達の遺体を発見し、遺品を持ち帰った。極寒の夜を野営し、ソリで勢いよく帰還した彼らは、生存者達に希望を与えた。アントニオは仲間と和解し、リリアナは子供の元へ帰るため、肉を食べる決意をした。そしてその夜、大規模な雪崩が彼らの飛行機を襲った。

アントニオは死んだ。リリアナも死んだ。飛行機は完全に雪に覆われ、地中にはい出し、雪をどけるのは何日もかかる大作業だった。その中で、仲間の誕生日を思い出し、タバコで祝う生存者達。

映画『生きてこそ』の結末・ラスト(ネタバレ)

墜落から、50日が経っていた。ナンドとカネッサ、ティンティンは、再度後部を探しに出発した。彼らはついに残りの機体を見つけ、衣服や食べ物、マンガ本まで発見した。しかし、肝心の電池は重く、持ち帰る事が出来ない。そこで、嫌がるロイを基地から連れ出し、修理させる。とは言え、ロイもただの素人だ。修理は失敗に終わり、四人は仲間の元へ帰る。

60日が過ぎ、雪が溶け始めた。彼らは、春の訪れを待っていた。協力して縫った寝袋も完成した。相変わらず、生存者は減り続けていた。前回の捜索時から山越えを主張してきたナンドは、地図を頼りに西へ向かってチリを目指す覚悟を決めた。彼は再び、しぶるカネッサと中立のティンティンを誘い、天気の良い日に出発した。

危険を冒しながらも、山頂と思われる岩山の上に到達するナンド。しかし、そこから見えたのは一面の山々だった。カネッサはやる気をなくし、戻る事しか考えられなくなっていた。しかしナンドは、遠くの山並みに、一本の線を発見した。彼はそれを道だと信じ、さらに高い場所へ上り、確かめに行く。ナンドは嬉々としてカネッサを呼び寄せるが、結局見えるのは切り立つ山々だった。カネッサは怒るが、ナンドには、雪に覆われていない一つの山が見えていた。

西へ向かって50マイルもの道を進もうとするナンドに、カネッサは苛立ちをぶつける。しかし、ナンドにとっては、ここまで70日間も生き延びてきた事こそが奇跡だった。死ぬなら歩きながら死のうとカネッサを励まし、ティンティンを帰らせ、彼の分の食料をもらった二人は歩き続けた。

一方、飛行機の中で、ただ時を過ごし、命を温存する生存者達。ついに、彼らの耳にヘリコプターのプロペラ音が聞こえる日がやって来た。我先にと外へ出ると、救助ヘリの中で、笑顔のナンドとカネッサが大きく手を振っていた。

生存者16名、死者29名。生き残った者達は、後日アンデス山脈の現場へ戻り、死者達のために石の祭壇と十字架を建てた。

映画『生きてこそ』の感想・評価・レビュー

実際に発生した航空機墜落事故を描いた作品です。生き残った若者たちが救助を待ちながらも必死に生きる様は胸を打たれます。食料が尽きたことで、仲間の遺体を食べるという苦渋の決断もしっかりと描写されています。クリスチャン系の彼等の宗教観と『生きてこそ』の葛藤は相当の覚悟が必要だったのでしょう。映画では触れてませんが、生還した後に人肉食について責められたそうです。(女性 20代)


作品の描き方としては少しあっさりとした印象だったが、実話のストーリーとしてはかなり衝撃的だった。登山家でもない彼らが、極寒の中助かることをあきらめずに過ごし、そして16名も生存した事実、彼らの70日間は容易には想像できない。
亡くなった仲間の肉体を食べるという決断、体力を無視し果てしなく長い道のりを歩くという決断、そのすべては生きて帰るためであり、それ以外には何もない。彼らの「生きる」という強い思いが、この結果を生んだのだ。
この作品には、『ALIVE/生きてこそ』というタイトル以外は考えられないほど相応しい言葉であると感じた。(女性 30代)


1972年、アンデス山脈に衝突した飛行機墜落事故からの72日間の生存を果たし、帰還したという実話をもとにした作品。
ドキュメンタリータッチで描かれており、そこには生き延びるために死んだ仲間の肉を食べるという苦渋の決断をする壮絶でショッキングなシーンもあり、非常に安易に言葉にしてはいけないような重厚な雰囲気を感じた。
内容とは一変して、CGを使わずに撮影された雪山は壮大で美しかった。
これほどの絶望的な状況で、「生きる」為にどうすべきかという選択を強いられる姿や、極限の環境を生き抜く生命力には学ぶべきものが沢山あった。(女性 20代)


極限の状態になった時に迫られる選択。飛行機事故で山に墜落し、何日も飲まず食わずで彷徨い、このままだと死んでしまうと感じた時にする選択の重みを感じる作品でした。
遭難した経験がないので、よくわかりませんが、とにかく誰かがいてくれてよかったと感じました。1人で遭難していたらすぐ死んでいただろうなと。この「誰か」がいてくれるというのがこの作品でとても重要なポイントでした。生きていくための選択に「正解」はないと感じます。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    ずっと気になっていた映画でやっと見れました。人間を食べる?そんなばかな…と否定するのは簡単だ。生きてこそ、価値がある!と強く考えさせられた。