映画『いま、会いにゆきます』あらすじとネタバレ感想

いま、会いにゆきますの概要:2004年に公開された恋愛映画で、原作は2003年に発売された市川拓司の小説。雨の季節に帰ってくるという言葉を残して亡くなった妻が、記憶を無くした状態で帰ってきたという不思議なラブストーリー。

いま、会いにゆきます あらすじ

いま、会いにゆきます
映画『いま、会いにゆきます』のあらすじを紹介します。

秋穂巧は1年前に妻の澪を亡くし、幼い息子の佑司と2人暮らし。
澪は生前、「雨の季節に自分は必ず戻ってくる」という言葉を残していて、巧と佑司は梅雨を待ちわびていた。

ある雨の日、澪のタイムカプセルを探すために森に向かった巧と佑司は、雨の中で立ち尽くす澪と再会する。
だが彼女は一切の記憶を失っていた。
澪に頼まれて、2人の馴れ初めを話すことになる巧。

高校時代、陸上にのめり込んでいた変わり者の巧は、隣の席の優等生の澪に恋をしていた。
東京の大学と地元の大学に、それぞれ進学した巧と澪だったが、帰郷した澪を適当な口実を使って呼び出した巧は思いを伝え、やがて2人は交際をスタートさせた。
しかし巧は陸上のトレーニングの影響で脳内物質の分泌が不安定になり、人ごみや乗り物が苦手になってしまう。
大学を退学し、澪とも別れる決意をした巧だったが、彼女に会いたい一心で東京に向かう。
遠目に澪を見た巧は、自分では彼女を幸せに出来ないと実感した。
しかしその後、澪から「会いたい」と連絡が入り、2人は交際を再スタートさせたのだ。

佑司は澪と再会した森に隠してあったタイムカプセルを見つけて澪に渡すが、その中には重大な秘密が隠されていた。
秘密を知った澪は、佑司の18歳までの誕生日ケーキを予約する。

いま、会いにゆきます 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2004年
  • 上映時間:110分
  • ジャンル:ラブストーリー、ファンタジー
  • 監督:土井裕泰
  • キャスト:竹内結子、中村獅童、武井証、浅利陽介 etc

いま、会いにゆきます ネタバレ批評

映画『いま、会いにゆきます』について、感想批評です。※ネタバレあり

王道ラブストーリーにひねりを加えた印象的なストーリー

「雨の季節に帰ってくる」という言葉通りに、亡くなったはずの妻が帰ってくるという奇妙なストーリー。
序盤に登場するケーキ屋の店主が、高校生の佑司に「最後まで届けられてよかった」と誕生日ケーキを渡すなど、その後の展開を期待させる場面が多い。
記憶をなくした状態で現れた澪が、巧との馴れ初めを聞かされるシーンは巧目線で描かれ、現代に戻った澪の目線から描かれた物語によって全ての真実が明らかになるという展開は斬新。

高校時代の初恋が紆余雄曲折して実るというストーリーは、王道でストレートなラブストーリーだ。
そこにタイムトラベルという要素が入ることで、違う味わいが引き出されている。
しかし、タイムスリップした大学生の澪と、9年後に佑司を産んだ澪が同じ年齢に見えるものなのか、というツッコミどころもある。
また、自分が亡くなったと知った澪がそれを知っている巧の同僚に会いに向かったり、澪のことを秘密にすると約束した佑司が簡単にそれを喋ってしまったり、巧も信頼している医者だからといって話してしまうのもツッコミどころ。

幻想的な雨のシーンの多さ

雨の降る幻想的な森の中で佇む澪や、時間が来て自分の時代へ帰るためにその場所で別れを惜しむシーンなど、美しい映像が目を引く。
また、満開の向日葵の映像も美しく印象的。

回想シーンを細かく入れるのではなく、区切りよくまとめて作中に組み込んでいるので、比較的わかりやすいストーリー。
それが元の時代に帰ってからの澪目線のストーリーにも反映されるということもあり、繰り返し見る場合も役立つ。

2004年はこの手の純愛映画が、「世界の中心で愛を叫ぶ」をはじめとしてブームになったため、見飽きてしまうような感覚が残る作品でもある。

いま、会いにゆきます 感想まとめ

長いタイトルのため、「いまあい」と省略して呼ばれることが多い本作。
同じ2004年に公開され大ヒットした「世界の中心で愛を叫ぶ」の次にヒットを記録し、ドラマ化もされた。

高校時代の不器用な恋を実らせた夫婦と一人息子、やがて訪れた悲しい別れの後に“雨の季節にアーカイブ星から帰ってくる”という言葉通り、父子の下に現れた最愛の妻との不思議な6週間を描いている。
幻想的な雰囲気と映像の美しさを利用して、ジメジメとして嫌われやすい梅雨の時期を綺麗に表現している。

作中で澪が書いた“アーカイブ星”の絵本が広げられていたり、その中の文章を佑司を演じた子役が読み上げるシーンがあり、可愛らしい絵柄がちらっと見えるたびに一度手に取って読んでみたいと思ってしまう。

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