『イン・ザ・ヒーロー』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

唐沢寿明の映画主演復帰作。邦画界に様々な影響を与えた『20世紀少年』シリーズ以来となる。監督は『EDEN』の武正晴、脚本は『EDEN』の李鳳宇、『LIVE理論』の水野敬也。

あらすじ

イン・ザ・ヒーロー』のあらすじを紹介します。

下落合ヒーローアクションクラブの社長、本城渉(唐沢寿明)はスーツアクター歴25年のベテランアクターだ。
ここ数年は仕事が少なかったが、テレビ局から出演の依頼が舞い込む。久しぶりのテレビのヒーロー番組での仕事で、一ノ瀬リョウ(福士蒼汰)という人気若手俳優と出会う。
一ノ瀬はヒーロー番組を軽蔑し、誠心誠意演技しようとしない。しかし、本城は彼と少しずつ距離を縮めていき、結果として固い絆で結ばれるようになった。

ある日、本城のもとへハリウッドから仕事に依頼が舞い込んだ。日本で撮影中のハリウッド映画に出演する予定だった俳優が過激なスタントに恐れをなし、降板してしまったのだ……。

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2014年9月7日
  • 上映時間:124分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:武正晴
  • キャスト:唐沢寿明、福士蒼汰、黒谷友香、寺島進、草野イニ etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『イン・ザ・ヒーロー』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

特撮を見直すきっかけになれば

本来裏方であるスーツアクターのベテランを物語の主役に据え、衰退する文化の再興を願い、特撮をないがしろにする風潮に抵抗する男の姿を描いています。中年青春ドラマですね。

唐沢寿明が哀愁ただよう男を演じているのは過去に記憶が無いので、ひょっとしたら初めてかもしれません。やっぱり存在感のある俳優ですね。
場の雰囲気を唐沢色に染めてしまう。実力派なだけはありますね。最近はコメディドラマに出演する機会が少ないのが残念です。

物語は平々凡々です。しかし、メッセージ性はしっかりと伝わってきましたし、本城と一ノ瀬の友情は見ていて気持ちが良かったです。
廃れていく一方の特撮をテーマにした、同じく廃れていく一方の映画作品。大きな価値のある作品です。再び特撮について触れる良いきっかけになる映画でしょう。

福士蒼汰という男

人気若手俳優の福士蒼汰。私はこの人に良い印象がありません。今年度ワースト確定の『好きっていいなよ。』の主演、『あまちゃん』で能年玲奈に太刀打ちできず、地味な役柄で終わった男という印象でした。

しかし、本作では好演していると思います。とはいえ、どこのシーンが良かった、というのはありません。もともと仮面ライダーシリーズで出世した俳優ですから、特撮について思い入れがあったのでしょう。力のこもった演技でした。唐沢寿明との相性も良さそうでしたね。
今後に期待できる俳優だと感じました。『ガッチャマン』の松坂桃李に比べれば、何倍も。応援していきたいです。

まとめ

正直、ストーリーには乗れませんでした。ちょっとベタすぎですね。ハリウッドからの依頼が舞い込む理由付けが甘いようにも思いました。演出もあんまり上手くないように感じましたね。神社で練習するシーンが有りましたが、その前後に余計なショットがありました。

現代日本において、特撮の地位は非常に低い。『ゴジラ』でさえヒット作を生み出すことが出来ず、ハリウッドに合格点のゴジラ映画を作られてしまったし、『ガメラ』は3部作以降、単発映画が1本のみ製作されました。東映の特撮番組も大ヒットを生み出すことなく、地味にシリーズが続いている状態です。

そんな特撮を再び考えなおすきっかけにはなる。この点で価値のある映画です。役者の演技”は”良いという邦画にありがちな結果に留まっていないのが高ポイントですね。

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