映画『インフォーマント!』あらすじネタバレ結末と感想

インフォーマント!の概要:『インフォーマント!』は、実際に起こった国際カルテルの事件をコミカルに描いた映画。FBIによって暴かれた国際カルテルの事実の摘発は、ある男の内部告発がきっかけだった。主演はマット・デイモン、監督はスティーブン・ソダーバーグ。

インフォーマント! あらすじネタバレ

インフォーマント!
映画『インフォーマント!』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

インフォーマント! あらすじ【起・承】

1992年、マーク・ウィテカーは、大豆やトウモロコシなどの穀物を扱う大企業・ADM社に勤めている。名門大学で博士号を得たマークは、就職後も順調に昇進し、妻子と共に幸せな生活を送っていた。
ある日、マークはウイルスによる月700万ドルもの損失の責任を負わされそうになる。自分の立場を守るため、マークは日本企業のある人物からウイルスの件で脅迫されたと重役に話す。
その件でFBIが捜査することになる。捜査官のシェパードに、マークはさらなる秘密を打ち明ける。ADM社が世界の多数の企業と違法である価格協定をしていることである。
シェパードは驚愕し、その捜査に乗り出すことに。マークは内部告発者として、FBIへの協力を頼まれる。断ると自分も捕まるため、マークはしぶしぶ協力することになる。

しかし、その頃会社から昇給を持ち掛けられたマークは、あっさりとFBIへの協力を辞めようとする。ADMが今までのやり方を見直し、不正をやめたのだとシェパードに話すが、その程度の嘘はすぐ見抜かれる。協力を拒否すればマークも犯罪者の一員として被告人になるというと、マークは嘘を認め、再びFBIへ協力するようになる。

それから二年半もの間、マークは盗聴に盗撮を繰り返し、FBIへ情報を提供した。ハワイでの取引で国際カルテルの事実の証拠は決定的なものとなり、FBIは強制捜査に踏み切る。

インフォーマント! あらすじ【転・結】

マークはこの件で、自分が良い行いをしたと思って完全にヒーロー気取りになる。そして、重役が検挙され席が空いた暁には自分がCEOになれると舞い上がる。
しかし、マークはいくつもうかつにミスをしてFBIを困らせる。極秘だと言ったはずの強制捜査はマークの口から洩れていた。
さらに重大な問題が起こる。マークは、上司たちもやっていることだからと、自分も他社からキックバックを受け取っていたことを打ち明けるのだった。実は日本企業のスパイの脅迫もマークの嘘で、FBIにカルテルの事実を告発したのは保身のためだった。
これにはFBIも困惑する。マークの協力がなければADM社への捜査は成し遂げられなかったわけだが、どう考えてもマークは犯罪者である。

マスコミにはヒーローとしてもてはやされたが、次第に裏切り者とされるようになる。
追いつめられたマークは、さらに嘘を重ねるようになる。自分が襲われたように偽装し、シェパードに殴られ、証拠のテープを処分するように言われたと虚偽を証言。さらに、文書を偽造して医者からの手紙としてシェパードとFBIを非難する手紙を送った。

マークの嘘は、この件に始まったわけではなかった。ことあるごとに自分が養子で、裕福な家庭に引き取られた幸運の持ち主だと吹聴していたが、これも嘘だった。養子であることにすれば人々の同情を買い、楽に生きることができるからだった。

嘘で塗り固められたマークの虚像ははがれていく。その後、会社の問題ではなくマーク個人として横領と脱税の罪で懲役8年を言い渡され、服役する。不正に手に入れたお金は、最初は少なく行っていたが、最終的にマークが打ち明けたのは1000万ドル以上だった。

インフォーマント! 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2009年
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
  • 監督:スティーヴン・ソダーバーグ
  • キャスト:マット・デイモン、スコット・バクラ、ジョエル・マクヘイル、メラニー・リンスキー etc

インフォーマント! 批評・レビュー

映画『インフォーマント!』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

実話を元にした社会派コメディ

この映画は、1990年代に実際に起こった国際カルテルの内部告発者を主人公にしている。問題となる大企業ADM社も実在の会社だし、国際カルテルに関わった日本企業・味の素なども実名で登場する。かなり誇張し、コメディタッチで描かれているので、どこまでが本当の事かはわからないが、これほどの不正をたった一人の内部告発者が、しかも一般人であるにも関わらずスパイとして協力する、というのはすごい。
実際の出来事はこんなものではなく、緊迫していただろうが、映画の中のマーク・ウィテカーはどこか危機感に欠けるし、スパイ活動を楽しんでいるようにも見える。

展開は早いし、台詞は早口、そして主人公のマークは嘘を重ねまくるので、少し難しいが、観ているとマークが嘘をついており、しかも犯罪に手を染めていることはすぐ気づくのでストーリーについていく上で問題はないと思う。
当初は完璧な善人であるように見えたマークが、次第に犯罪者であると分かっていく展開は観ていて面白い。嘘に嘘を重ねれば真実になると思ったのか、少なくともマーク自身は自分を善人と信じて疑わない。マークが精神的に追い詰められていく様子も見どころである。

マット・デイモンの徹底した役作り

1990年代が舞台なので、ファッションや髪形はしっかり当時の雰囲気が出ている。それだけでも十分に思うが、マット・デイモンはこの役のために減量したという。どこからどう見ても普通のおじさんで、善良そうな雰囲気が出ている。いつものかっこいいマット・デイモンはどこにもいない。さらに、長い服役を経たマークは、見事に髪が禿げ上がってしまっている。実年齢以上に老けて見える。
徹底した役作りはハリウッド俳優らしいが、ここまで変化するとマット・デイモンだとすら認識しにくい程だった。

インフォーマント! 感想まとめ

主人公マークはとにかくしゃべりまくり、自分が如何に正義の味方であるかを主張する。しぐさや話す内容から、この男がつく嘘が真実に思えてくるのが不思議である。思い返せば最初から嘘なのだが、最後まで観ても、どこまでがマークの嘘なのか分かりにくい。ADM社が不正を働いていたのは事実だろうが、そのことすら最後にはマークの仕業に思えてくる。
実際に起こった出来事で、よく知られている日本企業も実名で登場するので真実味はある。しかし、最初から最後まで振り回されたFBIは気の毒だった。

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