映画『インサイド・ヘッド』あらすじとネタバレ感想

インサイド・ヘッドの概要:2015年公開のアニメ映画。制作はピクサー・スタジオ。監督はピート・ドクター。制作総指揮はジョン・ラセター。音楽はマイケル・ジアッキーノ。声の出演はエイミー・ポーラ、カイル・マクラクラン、ダイアン・レインなど。

インサイド・ヘッド あらすじ


映画『インサイド・ヘッド』のあらすじを紹介します。

人間の頭の中には実は司令塔が存在しており、その中ではヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミという5つの感情が支配をしている。11歳の女の子ライリー(ケイトリン・ディアス)の頭の中にも当然5つの感情は存在していた。

思春期を迎えたライリーは、父の仕事の都合で田舎町からサンフランシスコへ引越しをする事になる。友達はいなくなり、まったく新しい環境に馴染めないライリーは次第に心が不安定になってしまう。

そんな様子に不安を覚えたヨロコビ(エイミー・ポーラ)とカナシミ(フィリス・スミス)は、ひょんな事から司令塔から落ちてしまい、広大な脳内空間へと放り出されてしまう。

ヨロコビとカナシミが消えたおかげで、司令塔の統率が取れなくなったライリーは、どんどん自暴自棄な性格になってしまう。

一方、ヨロコビとカナシミは、なんとか司令塔へ戻ろうと旅を続ける。しかしカナシミが、自分がなぜ存在しているのかが分からないと悩み始めてしまう。カナシミが触った思い出は全て悲しい記憶に変化してしまうからだ。それならいっそ自分なんかいない方がいいのではと思い始めるカナシミ。だが、実はカナシミこそが、ライリーを救う重要な感情である事を、この段階では誰も知らなかった……。

インサイド・ヘッド 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:94分
  • ジャンル:アドベンチャー、ファンタジー、アニメ
  • 監督:ピート・ドクター
  • キャスト:エイミー・ポーラー、フィリス・スミス、ルイス・ブラック、ミンディ・カリング etc

インサイド・ヘッド ネタバレ批評

映画『インサイド・ヘッド』について、感想批評です。※ネタバレあり

ピクサー久々のオリジナル作品

アナと雪の女王」「ベイマックス」と大ヒットを続出させている本家ディズニー・アニメーション。一方のピクサー・スタジオはというと、近年は続編ばかりでお茶を濁しているような印象が強い。そんなピクサーが久々にオリジナルシナリオで挑んだのが今作の「インサイド・ヘッド」。長編20周年記念という事もあり、気合いの入った一作と言ってもいいだろう。

頭の中は可能性は無限大

ストーリーは、主人公少女の頭の中に存在する5つの感情が冒険を繰り広げるという奇想天外なもの。だがこれぐらいのアイディアなら誰でも考え着くことは可能だろう。現に日本の漫画にも似たようなアイディアの「脳内ポイズンベリー」という作品もあるくらいだ。しかしピクサーのすさまじい所は、ワン・アイディアから徹底的に世界観を構築する事である。これは「トイ・ストーリー」から「モンスターズ・インク」そして「カーズ」に至るまで貫かれている、いわばピクサーのパターンとさえ言えるだろう。

脳内には5つの感情だけではなく、潜在意識の貯蔵庫や、夢を見せるための映画スタジオが存在する。これらは当然管理する人間が必要であり、頭の中にはおよそ数千人もの人間が働いているという設定がまず驚き。加えて、人が成長するにあたって「経験(もしくは記憶)」というものがそれだけ大事かという事がシステムとして描かれていく。例えば両親に叱られた嫌な記憶があれば、それは後にその少女の人間形成に影響を与えるという仕組みである。しかも、その「記憶」が楽しい思い出なのか、悲しい思い出なのかで作用は変化してくるのだ。ここで重要になってくるのが前述の5つの感情である。感情のうちの一人、「悲しみ」は、なぜ自分が存在しているのかがわからない。自分が触った「記憶」はすべて悲しい思い出へと変化してしまう。ならば、自分は必要な存在なのだろうか。この自問自答こそがこの映画の一つのテーマと言えるだろう。

もちろん当然の如く、悲しみは人生において必要不可欠な感情である。悲しみを感じる事が出来るからこそ、人の痛みを分かり合えたり、他人に優しくする事が出来るからだ。

非行に走りそうだった主人公少女が、過去の「記憶」を元に、家族との絆を取り戻すラストシーンは涙なしには見れない。自分という人間が、どれだけの周りの人達に支えられて生きてきたのか、そういった事すら考えさせられてしまうほど、この映画は懐が大きいのだ。

インサイド・ヘッド 感想まとめ

ピクサー久々のオリジナル作品は、驚くほどのクオリティを誇る傑作アニメーションとして仕上がっている。誰もが経験した事のある思春期、反抗期、そして非行期。それらの仕組みを頭の中から描いている所は非常に意欲的である。まさかこんな5つの感情が人間の行動をコントロールしているとは誰も思いはしないだろうが、それでもこの映画が人の心を摑むのは、5つの感情の大切さを知っているからであろう。そしてこの映画は最も大切な事を観客に思い出させてくれる。それは人はいつだって一人ではないという事だ。

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