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映画『イントゥ・ザ・サン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『イントゥ・ザ・サン』の概要:都知事暗殺事件の黒幕を、日本のヤクザ社会に精通するCIAの諜報員が暴いていく。親日家のスティーヴン・セガールが、日本で生まれ育ったCIA諜報員という破天荒な設定の役を演じており、作品全体に思わず笑ってしまうB級感が漂っている。

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映画『イントゥ・ザ・サン』の作品情報

イントゥ・ザ・サン

製作年:2005年
上映時間:94分
ジャンル:アクション、フィルムノワール
監督:ミンク
キャスト:スティーヴン・セガール、マシュー・デイヴィス、大沢たかお、エディー・ジョージ etc

映画『イントゥ・ザ・サン』の登場人物(キャスト)

トラビス(スティーヴン・セガール)
日本の下町で生まれ育ったアメリカ人。日本刀の使い手で、刀剣屋を営んでいる。その裏の顔はCIAの凄腕工作員。日本のヤクザ社会に精通している。時々関西弁を話す。
マック(マシュー・デイビス)
東京に派遣されてきたFBIの捜査官。トラビスと組んで、東京都知事暗殺事件の真相を調べることになる。まだ新人でミスが多い。
黒田(大沢たかお)
最近急速に勢力を広げている若手のヤクザ。中国人マフィアと手を組み、日本での麻薬の密売を独占しようとしている。すぐに人を殺す冷酷な男。
チェン(ケン・ロウ)
黒田と手を組んでいる中国人マフィアのボス。「結社(トン)」と呼ばれる組織のトップ。カンフーが強い。
小島(伊武雅人)
黒田と敵対する昔気質のヤクザ。大きな組のナンバー2。
ナヤコ(山口佳奈子)
トラビスの恋人。トラビスのために「フュージョン」というクラブを経営し、情報収集に協力している。トラビスと婚約する。
不動明王(豊原功補)
彫り師。家族を黒田に殺された過去がある。
メイ・リン(ペース・ウー)
トラビスが“師父”と呼んで慕う大物中国人の孫。トラビスに弟子入りしていた。

映画『イントゥ・ザ・サン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『イントゥ・ザ・サン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『イントゥ・ザ・サン』のあらすじ【起】

東京。東京に不法入国している外国人の追放を訴えていた東京都都知事が、白昼堂々、多くの報道陣の前で暗殺されるという事件が発生する。犯人は銃を使用し、迎えにきたバイクにまたがって、現場から走り去っていった。

この事件を受け、CIAの東京支部に、アメリカのFBIから連絡が入る。FBIは、この事件をヤクザの仕業と見ており、テロとの関連を疑っていた。そこで、ヤクザに詳しいCIAの諜報員に情報収集をしてもらいたいとのことだった。

CIAに呼ばれたのは、日本で生まれ育ったトラビスという諜報員で、普段は刀剣屋を営んでいる。トラビスは刀の使い手としても有名で、ヤクザの世界に詳しかった。トラビスは、FBIの新米捜査官のマックと組んで、この事件とヤクザの関係を調べ始める。

事件の映像を見たトラビスは、犯人が中国人マフィア組織“結社(トン)”の構成員であることを確認する。最近、日本のヤクザが結社と組んだという噂はトラビスの耳にも入っていた。トラビスは、結社と揉めることは避けたいと考え、チャイナタウンで暮らす大物中国人の師父を訪ねる。師父はトラビスの恩師で、師父の孫のメイ・リンは、トラビスの弟子だった。師父は、メイ・リンをトラビスに預けてくれる。

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映画『イントゥ・ザ・サン』のあらすじ【承】

この事件の黒幕は、黒田というヤクザだった。黒田は、2年前から結社のチェンと手を組み、日本での麻薬の密売を独占しようと企んでいた。チェンのパチンコ店と黒田の魚卸業を隠れ蓑にして麻薬を運び、現金は洗浄してUSドルに替える。黒田の狙いは、ミャンマーのゴールデン・トライアングルにある麻薬の製造施設だった。

トタビスは大物ヤクザに会いにいく。古いヤクザは、ルールを無視した黒田のやり方に腹を立てており、トラビスへの協力と援助を約束してくれる。

マックはトラビスから、CIAのやり方について説明を受ける。CIAは、女性諜報員を使ってトラビスたちの行動を監視していた。CIAの任務の8割は、偽情報操作をすることだった。

トラビスは「フュージョン」というクラブを経営しているナヤコという女性を訪ね、ヤクザとコネのある人物を紹介してもらう。その人物は、不動明王と呼ばれる刺青の彫り師だった。ナヤコはトラビスに好意を持っており、彼が来てくれたことを喜ぶ。

トラビスはマックを連れて、自分が生まれ育った下町へ行く。露店の並ぶその町には、あらゆる犯罪組織が集まっており、シマをめぐる抗争を続けていた。そこで2人は、日本人と中国人の入り混じった若者の集団に襲われる。トラビスは、あっという間に彼らを倒してしまうが、マックは銃を誤射して上司に叱られる。

不動明王は、中国人と組んでいるのは黒田で、黒田が小島というヤクザの幹部と対立していると教えてくれる。トラビスは不動明王に、小島とのつなぎを頼む。

露店でトラビスにやられた日本人は、黒田のところの若いヤクザで、彼は軽率な行動の責任を取り、小指を詰める。黒田はその指をゴミ箱に捨て、その若者を殺してしまう。

映画『イントゥ・ザ・サン』のあらすじ【転】

トラビスは小島と会い、互いに黒田を消したいと思っていることを確認する。黒田の刺客に何人も仲間を殺された小島は、早く黒田と戦争がしたかった。しかし、穏健派の組長がなかなか許可を出してくれない。黒田はそこに漬け込み、やりたい放題していた。

トラビスは、メイ・リンを使って黒田に警告のメッセージを渡す。黒田は謎の男の出現に、警戒を強める。黒田は、相棒のチェンのことも疑っていた。

ナヤコを本気で愛するようになったトラビスは、彼女にプロポーズする。ナヤコは喜んで、彼のプロポーズを受け入れる。トラビスは彼女のために、この仕事が終わったら、足を洗うつもりでいた。

自分を狙っている謎の男が、刀の名手のアメリカ人だと知り、黒田は苛立つ。黒田は側近や部下に命じ、トラビスのことを調べさせる。

FBIが極秘で入手した情報から、築地の魚市場が怪しいということがわかる。トラビスはマックに、遠くから望遠レンズで魚市場を監視するよう指示を出す。

マックはトラビスの指示に従い、遠方から魚市場を撮影する。しかしあまり収穫がなく、1人で市場をうろつき始める。そして、黒田という名の魚卸売業社を見つける。そこの事務所に侵入したマックは、ゴミ箱で血まみれの小指を見つける。その直後、黒田の側近に見つかってしまう。

マックは何とか逃げ切り、トラビスに連絡する。トラビスは、不用心に黒田の事務所へ入ったことを怒る。途中でマックの携帯の充電が切れてしまい、再びマックは単独で行動する。ヤクザの本当の怖さを知らなかったマックは、黒田の側近に拉致され、拷問を受ける。黒田はさすがにFBIの捜査官を殺すのはまずいと思っていたが、興奮したチェンがマックを殺してしまう。

映画『イントゥ・ザ・サン』の結末・ラスト(ネタバレ)

マックが行方不明になり、ついにトラビスは本格的に行動を開始する。まずは黒田の刺客たちが潜んでいるアジトに侵入し、日本刀で彼らを皆殺しにする。

トラビスから連絡を受けた小島は、“神輿をあげて欲しい”と組長にお願いする。今月に入って5人も組員が殺され、このまま黒田を放置しておくわけにはいかなかった。組長も小島の剣幕に押され、戦争を始める許可を出す。これにより、ヤクザ同士の抗争も始まる。

アジトで部下が皆殺しにされたことを知った黒田は、チェンにトラビスのことを頼み、側近に小島の組の組長を始末させる。さらに、アジトの情報を漏らしたのではないかと疑われる部下を、自ら惨殺する。

黒田と側近はナヨコのクラブへ行き、ナヤコの様子を探る。そして側近が、ナヤコを殺してしまう。

トラビスとメイ・リンはチェンのパチンコ店へ行き、トラビスがチェンを殺す。その直後、トラビスはナヤコが殺されたことを知る。

復讐の鬼と化したトラビスは、不動明王とともに黒田が所有する寺へ向かう。不動明王も、黒田に家族を殺されていた。

寺の玄関から殴り込みをかけた2人は、次々と黒田の部下を斬っていく。トラビスは、ナヤコを殺した側近を見つけ、日本刀で彼の頭を滅多斬りにする。

トラビスに来るなと言われていたメイ・リンもやってきて、不動明王のピンチを救い、黒田の右腕を殺す。

黒田の書斎へ入った不動明王は、待ち構えていた黒田に、右肩を銃で撃たれる。そこへトラビスがやってきて、黒田と対決する。黒田も日本刀を持って果敢に戦うが、刀の使い手のトラビスにはかなわない。黒田はトラビスにぶった斬られ、絶命する。

戦いを終えたトラビスは、不動明王とメイ・リンとともに、ナヤコの葬儀を営む。同じ頃、黒田の寺では、CIAの諜報員たちが死体の後始末と証拠の隠蔽作業を迅速に行っていた。彼らの完璧な仕事により、この大量殺人の真相は闇に葬られる。そして小島は、2代目組長を襲名する。

愛するナヤコを失い、トラビスは深く落ち込んでいた。そこへCIAの上官から、次の仕事の依頼が入る。トラビスの戦いは、まだ終わっていなかった。

映画『イントゥ・ザ・サン』の感想・評価・レビュー

東京都知事が暗殺され、動いたのは「CIA」。彼らは暗殺は「ヤクザ」の仕業だと考え、日本に精通した捜査員を派遣。その捜査員を演じるのがスティーブン・セガールです。
もうこういうヤクザのとんでもない設定が大好きな私にはたまらない作品。まず、スティーブン・セガールが出てきた時点で『沈黙』シリーズの匂いがぷんぷんします。日本語がペラペラなスティーブン・セガールですが、刀や剣にも詳しく、これは役というより彼本人と言った方がいいのではないかという設定。
日本人キャストは大沢たかおや寺尾聰、伊武雅刀に栗山千明などなかなか豪華です。スティーブン・セガールの日本語と刀使いにぜひ注目して見てほしいです。(女性 30代)

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