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映画『インビジブル』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『インビジブル』の概要:有名な著書『透明人間』を映画化。天才的な科学者が自らの身体で透明化の人体実験を行う。3日後に元へ戻る予定のはずが、可視化の実験に失敗。彼は徐々に理性を失い、狂暴化していくのだった。

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映画『インビジブル』の作品情報

インビジブル

製作年:2000年
上映時間:112分
ジャンル:SF、ホラー
監督:ポール・ヴァーホーヴェン
キャスト:ケヴィン・ベーコン、エリザベス・シュー、ジョシュ・ブローリン、キム・ディケンズ etc

映画『インビジブル』の登場人物(キャスト)

セバスチャン・ケイン(ケヴィン・ベーコン)
優秀な科学者で透明化プロジェクトのリーダー。日頃から横柄な面はあるも、仲間達を労わる優しさもある。透明になった後は極度のストレスに晒され、狂暴化する。
リンダ・マッケイ(エリザベス・シュー)
プロジェクトに参加している科学者。元セバスチャンの恋人で現在はマットと付き合っている。金髪の美人で情も厚い。
マシュー・ケンジントン(ジョシュ・ブローリン)
通称マット。プロジェクトに参加している科学者で、リンダの現在の恋人。セバスチャンとは反りが合わず、いつも言い合いをしている。

映画『インビジブル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『インビジブル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『インビジブル』のあらすじ【起】

4年前、人間を量子転換により透明化し、何の後遺症もなく元に戻す研究を政府から科学者委員会へと依頼される。早々に透明化プロジェクトが発足し、リーダーを天才的な科学者セバスチャン・ケインが務めることになった。プロジェクトにはセバスチャンの元恋人で科学者のリンダ・マッケイと、同じく科学者のマシュー・ケンジントンなどが参加。マットとセバスチャンは学生時代からの同窓だが、性格的に合わず互いに折り合いをつけることで関係を保っていた。

研究開始後、透明化にはすぐに成功するも元に戻す血清が完成せず、セバスチャンは思い悩む日々を送っていた。だが、彼はある夜にふとひらめき、計算上にて量子の結合を成功させる。
メンバーに至急、声をかけたセバスチャンは、透明化したゴリラを実験体に血清を試用してみることにした。

透明化したゴリラは日が経つにつれ狂暴化しており、脳波にも異常が見られていた。原因は恐らく、透明化による影響と思われる。
いよいよ、実験開始。血清を注入したことで効果はすぐに現れるも途中、ゴリラの心臓が悲鳴を上げ心拍が停止してしまう。どうにか蘇生に成功し、ゴリラは無事に姿を現した。今後も容態の観察を続けなければならないが、これでひとまずはプロジェクトの成功となる。

4週間後には動物7体の可視化に成功し、チームは委員会へこれを報告するが、セバスチャンが薬剤はまだ完成していないと発言してしまったため、プロジェクトは続行となる。しかし、その代わりにセバスチャン自身が委員会から最後通牒を突きつけられるのだった。

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映画『インビジブル』のあらすじ【承】

セバスチャンは功績を得るため、最後のチャンスとして自分の身体で人体実験に挑むつもりらしい。リーダーの強気の発言に、あとの2人は了承するしかなかった。チームのメンバーには、人体実験の許可が出たと話して了承を得る。

その日のうちに準備を整え実験を開始。セバスチャンへ透明化の薬剤を投与。数分間、異変がなく失敗かと思われたが突如、襲い始めた激痛に酷く苦しみ、心拍と血圧が急激に上昇。次第に身体が透明化を始め、あわや心停止する寸前でバイタルが安定する。彼は完全に姿を消し、透明化の人体実験は成功した。

しばらくして意識が戻ったセバスチャン。まぶたも透明であるため、明かりに酷く反応する。透明人間であるため、彼がどこにいるかも分からないチームメンバー。少しだけ、セバスチャンの存在に恐怖を感じる。
彼は透明である利点を生かしてメンバーの会話を盗み聞き、トイレへ潜入しては皆を困らせた。

3日後、今度は可視化の実験を開始。薬剤は効力を発揮し、一時は彼の身体を戻そうとしたが、呼吸困難にバイタルの異常上昇で狂暴化。その後、心停止してしまう。そのせいで、薬剤の効力も停止。適切な蘇生処置にて復活するも、セバスチャンは再び透明化してしまう。

意識はすぐに戻ったが、透明なままでは生活もままならないため、彼のためのマスクを作り原因の究明に当たった。
しかし、10日経っても原因の究明はできず。立て続けの検査や注射責めにより、セバスチャンのストレスは限界を超える。加えて瞼が透明であるために充分な睡眠も取れず、彼は次第に苛立ちを堪えきれなくなる。

映画『インビジブル』のあらすじ【転】

セバスチャンは仲間の制止を振り切って、気晴らしに外へ出掛けることにした。
自宅へ帰宅し向かいのビルの同じ階に住む、若い女に目をつける。リンダと別れて以降、性欲解消もできていないため、マスクを脱いで彼女の自宅へ行って女を襲った。

仲間から電話を受けたリンダとマット。2人は急いでセバスチャンの捜索へ向かう。彼の家へやって来たリンダは、部屋の鍵が開いており中に脱いだマスクと衣類があるのを発見する。
研究室へ戻ってセバスチャン捕縛の準備をしているところへ、彼がようやく戻って来る。セバスチャンは自宅から私物を持って来ただけだと言い訳するのだった。

透明になったことで徐々に狂暴性を顕わにするセバスチャン。監禁生活にはもう、うんざりしていた。彼は監視カメラに細工をして、外へ出ることに成功する。
セバスチャンは元恋人リンダにまだ未練があった。彼は彼女の家へ向かい、マットとの関係を目撃してしまう。そして、怒りに任せ窓を叩き割り逃走。
ただでさえマットとは反りが合わない上に、よりにもよってリンダと付き合うなど、到底許せない。研究室へ戻ったセバスチャンは怒りのあまり、実験体の犬を叩き殺してしまうのだった。

リンダとマットは窓を叩き割ったのが、セバスチャンであることを察し、急いで研究室へ。彼の部屋へ向かい、カメラの細工を発見する。これ以上は手に負えないと判断した2人は、委員会の教授に今までのことを報告した。
しかし、リンダ達と一緒に教授の自宅へ来ていたセバスチャンは、2人が去った後に恩師をプールに沈めて殺害してしまう。

映画『インビジブル』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝、研究室へ出勤したリンダは、教授に問い合わせをするも死亡したと言われ、次に軍へ問い合わせようとして電話が通じなくなる。
更にエレベーターで外へ向かおうとするも、IDの登録が無効になっている。チームメンバーは研究室へ完全に閉じ込められてしまう。すべて、セバスチャンの仕業だった。

メンバーは麻酔銃を手に、セバスチャンの捕縛へ向かおうとするが、いつの間にか仲間の1人が消えている。遺体はロッカーの1つから発見された。
このことで、仲間割れをしそうになるも、リンダが策を提案し熱探知にて奴の捜索をすることにする。

しかし、セバスチャンは天才と言われていた科学者である。おまけに透明で姿が見えない。彼は蒸気パイプを破壊し、自分の姿を更に見えなくさせた。仲間は次々と殺され、マットも腹部を負傷。リンダとマットは冷凍室へ閉じ込められる。
傷の応急処置を行ったリンダだったが、マットが寒さと出血で意識を失う。

たった1人残されたリンダは、冷凍室から脱出する術を思いつき、強力な電磁石を製作。扉を開けてマットを救出した。
その頃、セバスチャンは危険薬で爆弾を製作し研究室へセット。外へ出て行こうとする。

そこへ、即席の火炎放射機を持ったリンダが駆け付け、奴を引き止めることに成功。
リンダは火炎放射機でスプリンクラーを作動させ、姿が見えるようにした。しかし、奴は彼女の背後から迫り、リンダへと暴行。あわや殺されそうになった時、復活したマットが現れたため、逆上した奴は誤って電気盤へ攻撃。感電して気絶してしまう。

セバスチャンが気絶している間に爆発から逃れるため、エレベーターへ避難した2人。直後、研究室が盛大に爆破。これで終わりかと思われたが、しぶとくもセバスチャンが追って来る。リンダは彼を貶めてエレベーターごと突き落し、悲劇の全てを終わらせるのだった。

映画『インビジブル』の感想・評価・レビュー

モンスターパニックやホラー映画の大枠が大体出来上がってしまっているような時期に、透明人間となった人間が起こす恐怖というのは、なかなか斬新だと感じた。一見、チープな作品になりそうなのだが、CGも凝った表現だったり、透明人間となった人物のデメリットをなるほどと思わせるような設定(瞼も透明なので、目を閉じれない)で描き、そういった人間がどのようにして凶暴性を持つかといった部分もしっかり裏付けされているので面白い。この作品のは続編も出ているので、是非おすすめしたい。(男性 30代)


本格的なCG運用が映画の世界で可能になったことを受けて制作された映画。ストーリーはありきたりのモンスターものではあるが、映像表現力が素晴らしい。これはCGができたから映像化した作品ではなくて、元々あったアイデアをとうとう可能にする技術ができたから。という点が大きいだろう。透明人間という見えないものがCG技術により可視化できる表現ができたというのは非常に面白い。映像で生きてきた巨匠ならではの着想といえる。映画としてはそれだけなので今の時代には向かないかもしれない。(男性 30代)


幼い頃テレビで拝見し、透明な身体を手に入れ豹変したセバスチャンの凶暴な姿が、軽くトラウマとなったので、本作のことは今でも強烈に覚えている。
天才科学者のセバスチャンが、自分自身を被験者に透明人間の人体実験を決行するという物語で、彼は透明化に成功するも可視化には失敗。長引く実験のストレスが溜まりに溜まって、精神崩壊していく。誰にも止められないという焦燥感と、彼の狂気的な姿がスリリングだった。
この実験が現実に起こったらと考えるとただ事ではない。
本作の原題は『Hollow Man』となっているが、邦題の方が相応しい気がする。(女性 20代)


透明人間となった主人公が暴れ狂うホラーサスペンス映画。
とはいえ、主人公が狂気に走ってしまう過程は、何だか共感できる部分も多い。長年、研究者として研究を重ねてきた苦労、さらにその成果を奪おうとする者がいたりして、主人公にはかなりのプレッシャーがかかっていたのがよくわかる。
ホラー映画ながら人間ドラマも成立させるには、登場人物のキャラクター設定がはっきりしているからであろう。
そして、一度悪に染まった人間には、罰が待っているという教訓も忘れていない。(男性 40代)


もし「透明人間」になれたとしたら…。何をしたいか考えることはだいたい皆同じでしょう。この作品はそんなもし透明人間になれたら何をするか「男性の夢」いっぱいに描いたリアルな作品でした。
女性の私でも、男性が考えそうなことはだいたい想像がつきますが、まさにその想像を可視化したのがこの作品。きっとこういうことをするんだろうな…というのが見事に描かれていて面白かったです。
透明人間になったことである意味「自由」を手にしてしまった主人公が、その自由であるが故に「狂って」いく様子がとても見応えがありました。(女性 30代)


透明人間が襲い掛かるというありそうでなかったテーマ、未知のモンスターではなく、元人間の本能丸出しの狂気が襲い掛かるという心理サスペンスの要素もあり、とてもハラハラでき面白い作品でした。昔にテレビで観賞しましたが、とても印象に残っている作品です。透明人間になってしまったセバスチャンの元々秘めていた狂気が出てしまったのか、透明人間になったことにより凶暴になってしまったのか・・・。セバスチャン役のケヴィン・ベーコンの演技もとても素晴らしく、ストーリー展開、テンポ、全てに無駄が無く最後まで目が離せず楽しめました。(女性 30代)


透明人間になったケヴィン・ベーコンが暴走していく作品で、最初の方は悪戯したり覗きをしたりと欲望むき出しなので、とてもリアリティがあります。CGも綺麗で、透明人間なのにケヴィン・ベーコンときちんと分かるようにしてあり、違和感なく観れます。
主人公が透明人間から元に戻れず、暴走していきラストの方は正気を失ってどんどん殺人を犯していきますがなんだか共感してしまう展開です。綺麗事がほとんどないので楽しめますね。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    CG映画として上位ランキングに入る映像技術であることは間違いないであろう。
    また透明人間という誰もが知っているテーマをうまく使って、現代風にアレンジしているところも見事な演出である。
    もう少しアメリカという国の機密情報を研究しているというスケールの大きさ欲しかったというのが正直なところだが、密室の狭いラボで見えない敵と戦うという恐怖感もそれはそれで面白かった。

    この映画の後、新しい透明人間映画で人気になったものは見かけない。
    やはりこの映画をストーリーの意外性、CG技術で超えるものは中々出てこないのかもしれない。今観ても古さを感じさせず、違和感を感じさせないのは本物である。
    わかっていてもハラハラしてしまうこの手の映画は、永遠に人気があるだろう。

  2. 匿名 より:

    ①斬新なCG技術

    透明人間になるというテーマはある程度映像が思い浮かぶがこの映画は既に動物を透明にすることができており、元に戻す血清の研究が主題となっている斬新な映画である。
    何より薬を飲んだら、みるみるうちに体が消えていくのを想像していると大変。
    透明になっていくのは思っていた以上に苦しく、しかも皮膚が消え筋肉が消えとリアルな描写なのである。
    映画を見ていなくても、この透明に変身する過程のグロテスクなシーンをCMで見たという人は多いのでは?
    そのくらい映画界で衝撃的な映像であった。
    この斬新なシーンだけでもこの映画は見る価値があると思う。

    そして水中を逃げるシーンや血や消化器を使って透明人間の姿を見えるようにしたというCGやアイデアは古典的ながら、非常にわかりやすく評価できるものである。

    ②国防総省が絡んでいるのに意外にも陳腐な欲求

    この映画で驚いたのは博士が透明人間になった時に、女性への欲求を満たそうとするところだ。
    男性が考えそうなことではあるが、仮にも世界的に機密である研究をしている頭脳の持ち主がするにしては陳腐すぎる。
    もっとスケールの大きい展開を期待していたのだが、こじんまりとしていくストーリー構成が残念であった。

    ③エイリアンを思わせるラストシーン

    もはやラストは人間VS人間とは思えない戦いだった。
    博士はモンスター化したも同然。
    地下室のラボが舞台なだけにまるで宇宙船の中で戦っていたエイリアンVSシガーニー・ウィーバーを彷彿させた。
    研究員なのにもはやスポーツマンもびっくりの腕力でエレベーターの電気線に掴まったかと思いきゃ、ぐんぐん上っていく。
    忙しいはずなのにジムでも通っているのか?
    いつのまにこんなに体力をつけていたのだろうと冷静に疑問に思ってしまう。