映画『イット・フォローズ』あらすじネタバレ結末と感想

イット・フォローズの概要:イケメンの彼氏と一線を越えたことで、「ついてくるもの」に命を狙われることになった主人公の恐怖と苦悩を描いた、不幸の手紙系ホラームービー。監督はデヴィッド・ロバート・ミッチェル。

イット・フォローズ あらすじネタバレ

イット・フォローズ
映画『イット・フォローズ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

イット・フォローズ あらすじ【起・承】

イケメンの彼氏ヒューと付き合っているジェイは、彼と一線を越える。
幸せに浸るジェイだったが、突然ヒューに気絶させられ、気が付くと車椅子に縛り付けられていた。

ヒューはジェイと寝て、彼女にあるものを移したという。
それは感染した人の後ろをついてくる。
時には姿を変え、頭もいいが、歩いてしか行動できない。
ジェイも誰かと寝て感染させれば助かる。
そしてジェイを下着姿のまま家の前に降ろし、逃げるように去っていった。

その場面を見た妹ケリー、友人ヤラ、ポールは警察に通報。
病気に感染させられたと思ったジェイは検査を受けるが、何も見つからない。
やがてジェイにしか見えない不気味な人物が、彼女の後ろをついて来るようになる。
ケリー、ヤラ、ポールに相談するが、信じてもらえない。

家にまで侵入してきたそれに怯え、逃げ出したジェイ。
偽名を使っていて、住所も適当だったヒューを探し出し、真相を突き止めようとする彼らの前に、近所に住むジェイの元彼グレッグが協力を申し出る。
そしてジェイ、ケリー、ヤラ、ポール、グレッグはヒューの本名と自宅を見つけ出した。

本名がジェフというヒューは、名前も知らない一夜限りの関係の女性から移されたのだという。
ジェイがついてくるものに殺されれば、次は自分の順番になると語り、一人でも多くの男性と関係を持つようにと告げた。

イット・フォローズ あらすじ【転・結】

グレッグの父が所有する別荘を使わせてもらえる事になったジェイ。
別荘の前のビーチで過ごしていると、ヤラの姿になったついてくるものが襲い掛かってくる。
ポールが振り回した椅子が当たり、銃で多少の傷を負わせたものの、それはまだジェイを追っていた。
半狂乱になったジェイはグレッグの車で逃げようとして、事故を起こす。

片腕を骨折したジェイは、本人の希望もあってグレッグと寝る。
しかし感染したはずのグレッグの前には何も現れず、ジェイは部屋に引きこもってしまう。

ある夜、部屋の窓からグレッグの家に侵入するついてくるものを見かけたジェイ。
慌てて家に向かうが、彼は死んでしまう。
再び自分の番になったジェイは逃げ出し、ビーチにいた見知らぬ男性の元へ服を脱いで向かっていった。

ジェイに思いを寄せるポールは、ジェイを助ける作戦を思いつく。
ジェイ、ケリー、ヤラ、ポールは荷物を抱え、プールへと急ぐ。
プールの中にいるジェイを感電死させようとするついてくるものを、ポールは銃で撃ち抜いた。
プールの水は、ジェイにだけ血に染まって見えた。

その後、プールサイドで流れ弾に当たったヤラは入院生活。
ポールは自ら望んでジェイと寝た。

二人の後ろには、ついてくるものの姿があった。

イット・フォローズ 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2014年
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス、青春
  • 監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
  • キャスト:マイカ・モンロー、キーア・ギルクリスト、ダニエル・ゾヴァット、ジェイク・ウィアリー etc

イット・フォローズ 批評・レビュー

映画『イット・フォローズ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

斬新な感染系ホラー

ホラー映画といえば、幽霊だったり悪魔だったり、ゾンビやモンスターなどが登場するのが定番だが、本作に出てくるものの正体は最後まで謎。
つかまって殺されたくなければ、自分の順番が来ないように多くの人物と体の関係を持って感染者を増やすしかないという設定が斬新。
リング」の呪いのビデオや、不幸の手紙、チェーンメールなどに通じる部分はあるものの、人間の性に直接つながってくるのは後味が悪い。

しかも“それ”が感染者を殺す時、強姦のような形を取っているのが不気味。

グレッグの死に耐えられず、ビーチに向かったジェイがボートに乗った男性3人を見つけて近づいていくが、体の関係を持ったかどうかがハッキリしないというのは気分が悪い。
ジェイと関係を持ったポールが、助かるために娼婦と関係を持ったのかもハッキリせず、何もかもわからないままというのはモヤモヤして怖さが倍増する。

絶妙なコントラストが目を引く

ジェイにしか見えない“それ”の血がプールに広がり、ジェイがプールの中を恐る恐るのぞき込むシーンは特に印象的。
ありふれたホラー映画だったら、覗き込んだプールから手などが出てきてジェイを引き込みそうなものだが、それをしない演出には好感が持てる。
ケリーやポールにはただのプールにしか映らないが、ジェイ目線になると変化が起こるのも良い。

ラストで手をつないで歩くジェイとポールの間に、“それ”のような人影がチラチラ見えるのも印象的だし、2人の表情が微笑んでいるようで歪んでいるようにも見えるのも独特だ。
全裸の“それ”が屋根の上に立っているシーンには、思わず笑ってしまう。

序盤に登場する女の子が、下着に近い服とハイヒールというちぐはぐな恰好で逃げるのにも、作り手が込めたメッセージを感じる。

イット・フォローズ 感想まとめ

低予算で作られたが、有名監督クエンティン・タランティーノから絶賛され、カンヌ国際映画祭などにも出品されたという話題作。
性に対してオープンなアメリカのホラー映画で、危うさを秘めた若者たちへのメッセージ要素も垣間見える。

スニーカーや裸足ではなくハイヒールで逃げ惑う女の子の姿や、赤いネイルを付けたジェイの手の動きが印象に残る。

“それ”がどこにいるのか、どこに紛れているのかと呑気に探していると突然目の前に出てきたり、海にいるはずのヤラが後ろから歩いてきてどっちが本物なのかわからなくなるなど、怖がらせ方も工夫されている。
見ている側の想像に任せるようなシーンも多く、ホラー映画の新境地を拓いた作品といえる。

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