映画『イタリア的、恋愛マニュアル』あらすじネタバレ結末と感想

イタリア的、恋愛マニュアルの概要:年齢や時間の経過によって移り変わっていく恋愛模様を4組のカップルを通してコミカルに描いたオムニバス形式のラブストーリー。登場人物たちが微妙につながっていく。2005年公開のイタリア映画。

イタリア的、恋愛マニュアル あらすじネタバレ

イタリア的、恋愛マニュアル
映画『イタリア的、恋愛マニュアル』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

イタリア的、恋愛マニュアル あらすじ【起・承】

第1章:めぐり逢って

現在ニートで友達の家に居候している23歳のトンマーゾは、ジュリアという女性に一目惚れする。彼女の仕事先まで押しかけ強引に電話番号を聞き出すが、それは偽の番号だった。いくら拒絶してもアタックしてくるトンマーゾに根負けし、ジュリアはデートの約束をする。

トンマーゾはお金がなく、食事がしたいというジュリアを姉のリヴィアが経営する海沿いのレストランへ連れていく。リヴィアは「恋愛マニュアル」というオーディオブックの朗読のバイトもしていた。ジュリアは姪っ子に優しいトンマーゾを見て、彼を見直す。そして帰り際、2人は熱いキスをする。

ジュリアと付き合い出してトンマーゾの運気は上昇し、書店への就職も決まる。ジュリアはトンマーゾのプロポーズを受け入れ、2人は晴れて結婚する。

第2章:すれ違って

トンマーゾとジュリアの新婚旅行先で同じダンスを見ていたバルバラとマルコは、倦怠期を迎えた子供のいない夫婦だ。バルバラはなんとかこの危機を乗り越えようとマルコにいろいろな提案をするが、マルコは相手にしてくれない。

何をやってもうまくいかないことに傷ついていたバルバラは、友人の誕生日会で酔いつぶれる。迎えに来たマルコに他の男性とキスをしたと告白し、マルコを嫉妬させようとするが、マルコはレッカーされそうになった車のところへ行ってしまう。

マルコの必死の訴えで何とかレッカーは免れ、喜んだマルコはバルバラを抱きしめる。それを見ていた警官は婦人警官のオルネッラに“あの2人はおしまいだな”と話す。

イタリア的、恋愛マニュアル あらすじ【転・結】

第3章:よそ見して

オルネッラは保育園に通う息子と夫の3人暮らし。同じアパートには人気キャスターのアルベルトが住んでおり、オルネッラは密かに心をときめかしていたが、平穏な今の暮らしを気に入っていた。

しかし息子のお遊戯会の舞台裏で夫の浮気現場を見てしまい、怒り狂って家を出る。男への復讐心に燃えるオルネッラは、些細なことで男のドライバーを取り締まりまくり、ついには小児科医のゴッフレードと大げんかをして町の伝説と化す。

ある晩酔ったアルベルトを家まで送り、そのまま浮気をしてしまう。気が済んだオルネッラは自宅に帰り、夫と仲直りする。

第4章:棄てられて

ゴッフレードは9年間も連れ添った妻に突然棄てられ、自分を見失いかけていた。「恋愛マニュアル第4章:棄てられて」を購入し、心の建て直しと自己啓発を実行しようとするが、どれもこれもうまくいかない。

自分が電話しても妻は出てくれないので弁護士に電話してもらい、彼女の本音を聞く。彼女は半年前から現在一緒にいる男と付き合っており、彼と結婚して子供を産みたいと話す。ゴッフレートに兄弟愛のようなものはあるが愛していないとはっきり言う。

それでもゴッフレードは最後の望みを託して海沿いにある妻の実家を訪ねる。妻は不在で、妻の祖母から“もう忘れなさい”と言われる。傷心のゴッフレードはそのまま砂浜で眠る。

朝、彼はリヴィアの娘に起こされ、一緒にレストランへ行く。リヴィアに話を聞いてもらい、ゴッフレードは久しぶりに楽しい時間を過ごす。夫を亡くしていたリヴィアは娘ともすっかり打ち解けたゴッフレードに好意を持ち、3人は仲良くデートへ出かける。

イタリア的、恋愛マニュアル 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2005年
  • 上映時間:118分
  • ジャンル:ラブストーリー、コメディ
  • 監督: ジョヴァンニ・ヴェロネージ
  • キャスト:シルヴィオ・ムッチーノ、ジャスミン・トリンカ、マルゲリータ・ブイ、セルジオ・ルビーニ etc

イタリア的、恋愛マニュアル 批評・レビュー

映画『イタリア的、恋愛マニュアル』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

ジワジワと面白くなってくる

“恋は盲目”という言葉通りの若いバカップルから、かなり深刻な倦怠期を迎えた中年夫婦、さらに妻と子供を愛しているが遊びで浮気していた夫とそれを知って怒り狂う妻の復讐劇、最後は妻に逃げられた男の悲哀と新しい恋の予感。といった具合にこの物語はオムニバス形式で進んでいく。

最初のカップルと同じ年頃の若い人は、第2章からの現実に直面した中年の恋愛事情を見て“私と〇〇の愛は永遠だもん!”と鼻息を荒くするかもしれないが、あの中年たちもみんな若い頃はそう思っていただろう。恋の始まりはフワフワと楽しいものであり、それがあるからみんな恋をする。そして死ぬまで一緒にいたいと願って結婚する。恋人は家族となり、そこに新しい愛の形が生まれる…といいのだが、そうならずに離婚する夫婦や浮気をする人は後を絶たず、カップルは時間の経過とともに様々な危機に直面していくわけだ。

本作はその愛の変貌ぶりを適度なリアルさを持って明るく描いている。話のつながりやテンポも良く、ジワジワと面白くなってくる。

イタリア人の浮気と離婚の考察

第3章の「よそ見して」で“イタリアでは夫の80%、妻の60%が浮気をしている”と言っていた。既婚者の浮気率の高さに驚く。当然離婚率も高いのだろうと思い調べてみたところ、なんと日本より低くてまたビックリ!

本作を見てもイタリア人は男女ともに肉食系で性欲も激しい。しかしイタリア人には家族をとても大事にするという一面もあるので、浮気はしても離婚はしない夫婦が多いのかもしれない。またはあまり深く考えない陽気な気質がそうさせるのか。どちらにしても、思い切り言いたいことを言って、やりたいことをやって仲直りできるなら、ジメジメと悩んで暗く別れるよりいいような気はする。

イタリア的、恋愛マニュアル 感想まとめ

それぞれの年代に沿ったリアリティのあるキャストも魅力的で肩のこらない作品に仕上がっている。誰が見てもそれなりに楽しめそうな気楽な映画で、明るい気持ちにもなれる。しかし少々気楽すぎて、テレビドラマを見ているような気分でもあった。どこかでレンタルして家で鑑賞するのにちょうどいい感じ。

それにしてもイタリア人というのは男も女もよくしゃべる。心の声までセリフになっていたので、余計にそう感じた。映画というカテゴリーで考えるとしゃべりすぎで深みがないのだが、恋愛ドラマとしては分かりやすい。

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